お燐&お空ルートHAPPYEND
陽「…………お燐とお空は俺たちと一緒に来て欲しいんだ
勇義姐さんにあいつらの誘導を任せたい」
俺はお空達を連れていくことに決めた、彼女達は霊力を使えないがふたりがいれば心強い
勇義姐さんも連れて行こうと思ったが彼女まで離れてしまうのはダメだろう
勇義「よっし、任せておきな
あいつらをお前らの元に届けてちゃんと消し飛ばしてもらうぞ」
陽「分かってますって……………よし、まずは月魅を拾いに行かないと」
戦っている場所が変わっていなければすぐ着くだろう、お燐にこのまま運んでもらってお空が飛びながら引っ張って行く感じだ
…………そういや、勇義姐さんは戦いをどうしたのだろうか?あいつが帰ったからもしかして八蛇の方も帰ったのだろうか
お空「いた!じゃあ急いで拾ってくる!!」
そう言って併走していたお燐と俺の前を飛んでそのまま勢いよく月魅を拾っていく
何故か妙にハンティングっぽく見えてしまったが…………
とりあえず拾ったことを確認するとお燐も速度を上げてお空に追いつくために移動する
まっすぐ行った先ではなく少し月魅がいる場所から離れていたのでちょうどいいタイミングで合流することが出来た
月魅「マスター、これは一体どういうことですか」
俺達に追いつく頃には月魅も自分で飛んでいるけどどうやら事情は把握出来ていないようだ、行きがてら説明をしておこう
陽「今大量に俺の影が湧いてるんだが………お燐達がいうにはここから先に行った場所に広い場所があるようだ
そこに影たちを集めて一網打尽に使用って話しさ」
月魅「…………なるほど、よく分かりました
私がこうやって連れてこられたのは私とマスターがあの影を消しされる方法を持っているからですね?」
簡単に説明するだけで理解してくれる月魅はやはりいい子である
だが今は感心している場合じゃない、一刻も早くこの影たちを消さないと厄介なことになる
勇義姐さん達が頑張って誘導しているだろうし俺達も頑張らないといけない
お燐「それじゃあ急ぐよ
もうすぐ着くからね」
目を凝らせば遠目にだがうっすらと平たい地面のような場所な差があることに気づく
だがまだ少し距離があるから俺も準備せねばなるまい
お空「…………いっぱい来てるね」
お空の言う通り下には影がぞろぞろ湧いてきている
あれが全部俺の姿をしているというのは地底の住人に申し訳なく感じてしまう
俺がやったことではないが俺の姿をしているのだからしょうがない、だからこそちゃんとこいつらを消してやらないといけない
お燐「着いたから下ろすよ、私達じゃあまともに手助けできやしないけどなんとかなるように頑張ってみるよ」
そう言ってお燐は俺を地面に下ろしてから自分も地面に着地する
あとから続くようにお空と月魅も着地するのを確認してから前の方をのぞき込む
後ろは行き止まりでまさに背水の陣と言えるだろう
陽「さて…………どうしようかな…………」
月魅「マスター、ポケットが光ってます」
悩んでいると月魅が俺の肩を叩きながら俺のポケットが光っていると言い出す
この状況でか?何かあるんだろうけど…………見てみるか………
そう思い取り出されたのは三枚のスペルカード
火車[火焔猫燐]
八咫烏[霊烏路空]
焔烏[キャッツウォークサテライト]
この3枚のスペルカードを使えばあるいは…………あいつらを倒すことができるかもしれない
陽「二人とも、準備はいいか?」
お空「うにゅ?よく分かんないけど大丈夫!!」
お燐「大丈夫、怨霊達をあの生殺しの地獄から開放するために戦うよ」
お空はともかくお燐はどうやら戦う覚悟とやらができているようだ
だからこそ、俺もあいつらを倒すという覚悟持って挑まねばならない
陽「よし…………行くぞ
火車[火焔猫燐]、八咫烏[霊烏路空]」
スペルを唱えるとお燐の体は炎に包まれる
お空の体は光り出す、目が痛くなるくらい光ってるのが凄く心配になってくるくらいに光っている
陽「眩しっ……………」
光が止む頃にはお燐がいつも使っている猫車に、お空の制御棒が空中に浮いていた
それを視認した瞬間俺の腕に取り付いた
陽「うおっ!?…………少し驚いたけど制御棒はともかくとして猫車はどうなんだ?乗れってことなのか?」
お燐「え、今猫車になってるの?自分の姿が良く見えないからよくわかんないんだけど……」
とりあえず乗ってみよう、何もしなくても普通に立ってるし乗ってみたら案外動けてお燐が動かしてくれるかもしれない
陽「よっと………動かせそうか?」
お燐「………行けそうだよ、なら移動しながら制御棒であいつらを倒していけってことなのかな?」
陽「そうだとかんたんでわかりやすくていいんだがな」
制御棒とかお空以外に使えるやつがおるとは思えないから心配だ………
とりあえずお燐猫車は動き出す、最初こそゆっくりだが徐々に早くなっていく
そして遂に影達の群れへと遭遇する
そして直前で気づいたのだがこの制御棒は俺の何かしらの力を入れて放つという仕組みになっているらしい
お空にこれを聞いても何がなんだか分からないといった反応をしていたから自分で理解するしかなかったのだがなるほど、それなら納得だ
陽「なら霊力を貯めれば…………っ!」
狙いを定めて霊力を放つ
イメージすればできるなんてずいぶん簡単な操作だな
そして放たれた霊力は影達にぶつかり影達を次々と消し去っていく
陽「思った通り、なら………!!」
猫車の方は俺でも操作が可能なので操作して真っ直ぐ迎え撃ってたのを90°に曲がり横一直線に進みながら周りの奴らを消し飛ばしていく
お燐「凄いね…………あんなに消えていってる
一瞬でも触れたら影は消し飛んでいくみたいに消えていってるよ」
お空「けどまだまだいるから安心できないよ
見た感じほんの一部しかまだ倒せてないんだもん」
お空の言う通り、周りにはまだまだ影は大量に残っている
片手間に倒すほどに簡単な作業になっているが、数で押し切られる可能性もまだ残っているしまだまだ油断はできない
陽「分かってるさ、だからまだまだ頑張らないといけない………頼むぞ二人共」
そういや月魅は一人で斬りこみに行ってたけど大丈夫なのか…………?
お燐「陽!前!ちゃんと前見て!!」
陽「ん……っ?!うおぉ!?」
ちょっと考え事をしようとしただけですぐに襲いかかってくる影達に狼狽しながらもなんとか吹き飛ばす
ちょっと目を離すことも今は許されないってか……なら限りなく減らしてやるよ!!
数十分後〜
陽「はぁ…………はぁ……………」
あれから一秒に一体以上倒しているんじゃないかと思うほどに吹き飛ばしてやったけど…………駄目だ、もうそろそろ俺の体力もなくなってきた………霊力も枯渇してきたし………ままならないもんだな
陽「………残りは………?」
お燐「だいぶ少なくなってきてるよ、これならあとちょっとで終わらせられそうだし頑張って!!」
そう言われて周りを見渡せば確かに数はかなり少なくなってきている
数なんて数えるのがめんどくさかったが数えなかったからこそここまで減らせるまでにやる気があった感じもあるな
お空「………ね、ねえ、何だか影の様子がおかしいよ?」
そう言われて確認する、確かに今まで俺達に一直線だったのが急に動きを止めていた
陽「なんだ………?機能停止…………な訳ないよな、何をするつもりなんだ……………?」
ただただ数を減らしていく作業だったのに何かしらの行動でこいつが止まるとは思えない
お空「あ、動き出した…………けどなんで私たちのところにこないの?」
お空が動き出したのを俺もお燐も見ていた
そしてあいつらが俺達に一直線ではなく全員何故か一箇所に集まるような動きを…………っ!!
陽「影…………だから合体するとかないよな…………?」
あくまでも予想だ、だがこれが間違っているとは何故かどうしても思えなかった
それは確かに間違えてなかった、間違えてなかったのだ
影達は残っていた奴らはそれぞれ繋がり一つになっていく、まるで液体のように一つになっていく
陽「やっぱりでかくなるのな…………あいつらにも知能があるって初めて知ったよ」
もともと生きている俺への怨念の塊みたいなヤツらみたいだしな
怨念だけで動いてるようなやつだから知性の欠片もないと思ってたけど…………案外あるもんなんだな
だがあいつらは合体してそのままでかい俺になるのかと思っていたが違った
あいつらは獣の姿になった
角を生やし、コウモリのような羽根を生やし、短いがかなり鋭利であろう爪を生やした狼のような化け物になったのだ
陽「ちっ…………何でよりにもよって四足歩行になってんだよ俺…………」
お燐「そんなこと言ってる場合じゃないよ!あの図体でこっちにこられると流石にお空のが聞くかどうかわからないじゃん!!」
確かにその通りである
今までの影達は貫けるような薄さがあったから倒せていた
だが今の影の大きさはゆうに俺の10倍くらいのでかさを誇っていたからだ
こんなでかいやつにどう対処しろというのか
陽「………けど、今はともかくあいつを倒すしかない!!」
とりあえず霊力を放つ、だがしかしまるで全然効いていないかのように速度を変えず…………いや寧ろ速度を早めて走ってこっちに向かってきている
陽「お燐!ダッシュ!!」
お燐「わかってる!!」
流石に飛べないのかさっきからずっと地面を走り回っているんだがそれでもかなり早い速度だと感じていたのに追いつかれそうになっているのはやはり元々の大きさが違うからだろうか
お燐「全然効いてないよ!?どうやってあのバカでかいのを倒すのさ!!」
陽「………まだ、スペルは残っている
これを使えばどうにかしてあいつを倒すことは可能だと思う」
あくまで賭けだ、本当に効くかわからないし万が一効かなかった場合コイツの対処のしようがなくなってしまう
陽「行くぞ………焔烏[キャッツウォークサテライト]」
俺は覚悟を決めてスペルを唱える、唱えてまず起きたことは猫車から叩き落とされた
そして先程まで飛んでいなかった猫車が空を飛び光を放つ
気がつけば猫は消えていたが頭と腰に謎の違和感
触ってみて気づいたが………
陽「耳と尻尾………!?お燐の奴がくっついてんのか!?」
まさかの猫耳尻尾を付与される、流石にこれはすごく恥ずかしいが唱えたスペルがこれだけで終わることはないだろう…………
そう思ってとりあえず足に力を入れて走り出す―――
陽「っ!?早っ!?」
まるでしたにトランポリンでもあったかのように飛び跳ねてやつの下を通り過ぎる
どうやら脚力がとんでもないことになっているようだ、まるで猫のように
陽「これなら………!!」
このスペルの意味を理解して俺はさっきより力を込めて高速でやつの周りを移動する
普通の猫より格段に早い動きで撹乱していく、それこそ俺の目でもわかるくらい残像を残していると確認できるくらいに
そしてそのまま走りながら霊力弾を連発する、まるで分身それぞれが一発ずつ放っているかのように、影の体を四方八方それぞれの方向すべてから攻撃しているように
お空「効いてるみたい!!何でかわかんないけどこの攻撃なら聞いてるよ!!」
なぜ効いているのか、最初はただ単純に攻撃が通じてないだけかと思っていたが攻撃は通じていたのだ、だがあまりにも集まる数が多かったから傷を負っても即座に他の影で補おうとしていたのだと確認できる
だがあくまでそれが通用するのは一つの攻撃にのみである
一度に複数の攻撃をされれば再生はすれども影は大幅に減少してしまうだろう
お燐「わっ………一気に小さくなった」
そして俺の目論見通りにあいつの体は縮小した、やるなら今だ
俺は霊力を溜めビームのようにあいつにぶち当てる、今までのように再生出来たいたものができなくなる、つまり影はさっぱり消えてしまったということだ
陽「…………終わったか?」
お燐「…………みたいだね、もう残ってる影もいないみたいだ
ふにゃー……………疲れた」
気が抜けて元の姿に戻る2人、一応地面の上にいたので軽く尻もちを着く程度ですんだが…………こりゃしばらく全員動けそうにないな
さとり「……………三人とも、大丈夫ですか?」
声がしたので顔だけをなんとか声のする方向へ向けてみると底にはさとり…………と光がいた
よく良く見てみれば奥の方にぶっ倒れてる陽鬼、月魅、黒音が倒れていた
どうやら3人とも疲れ果てているみたいだ
陽「お、俺はともかく………お燐とお空を見てやっててくれ」
さとり「分かりました…………それにしても、三人ともよく頑張ってくれました
明日からの仕事は外せないけれどせめてご飯のおかずくらいなら好きなのを作ってあげます」
お空「ほんとっ!?って痛い!!」
お空が飯に反応して起き上がったがすぐに体に痛みが走ってぶっ倒れる、無理するのは良くないな
お燐「ま……今回みたいなことは勘弁だけど、こうなるなら解決側に回ってみるのも良さそう…………かな」
お燐も上を見つめながらボソリと呟くが何を言ってるかまでは聞き取れなかった
さとり「さて………帰ったらいつも通りに色々してもらわないと…………陽さんには教えることはまだまだあるんですから」
どうやらその様だな
だってすごく楽しそうな顔してるしな、さとり
さて………これから地霊殿のこの主様にペット達とともに振り回される日々が始まるのか…………ま、なんとかなるか




