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東方月陽向  作者: 趙餡
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お燐&お空ルート4

お燐「あんたが何しようとしているかなんてどうでもいいけど…………………それに怨霊達を巻き込むのは違うんじゃないのかな?だから怨霊達を早く返して欲しいね、さもないと………人間じゃないとしてもね、強力なのを1発そのでかい体にぶち込んでやりたくなるから」


ライガ「おー、怖い怖い」


恐ろしく余裕なその顔……………本当に何か勝算があるかのような顔に得体の知れない何かを感じ取る


ライガ「へ………………俺が何の神かわかってるよな?悪神だぜ?しかもありとあらゆるものを殺し尽くせる悪意の神だ

だが殺すといつてもいろいろあるわけでな…………」


そう言うなり一匹の怨霊を捕まえる

…………怨霊をどうする気か知らないが、話を聞いたままにしているよりそのままぶっ飛ばした方が良さそうだな


陽「てめぇの話なんて………!!」


ライガ「てめぇが聞く気ねぇなんてわかりきってる事を放置しておくわけねえだろうが!」


俺が一歩を踏み出しかけたその瞬間に足元のギリギリ当たらない位置の地面がえぐれる

怨霊を人質に取っているという訳では無いだろうが何をする気なのか皆目検討付かないな……………


ライガ「生殺しって言葉があるように…………生きてて殺すこともこの能力なら可能なんだぞ?『殺した魂すら生殺しへと変貌させられる』事も俺の能力だ」


…………?未だに何が言いたいのか分からない

生殺しと言っても既に怨霊は生殺しのようなものではないのか


ライガ「なに言ってるか分かんねーって顔してるし…………ここで見せてやるよ、やりたかったことをな!」


そう言いながら奴は怨霊を地面に叩きつける

叩き付けられた怨霊は光を放ちその眩しさに俺達は目を瞑ってしまう


陽「くそ…………してやられた…………!!」


お燐「一体何をする気なのかは知らないけど…………光なんかで私を封じれると思ったら…………大間違い!!」


目は眩しくて使えないが耳は何とか機能していたからお燐が跳んだ音が聞こえた恐らくは記憶と呼吸音で位置を把握してたりするのだろう

今目を閉じているからこそこの一瞬だけとはいえ聴覚がいつもより鋭くなっていた

だからお燐の跳ぶ音も聞こえたし―――


お燐「なっ!?」


―――お燐の攻撃を金属の何かで弾いたような音も聞こえた

奴は使えそうな金属の類を持ってはいなかった

じゃあ今の一瞬で誰かがあいつを助けたというのか

俺にはまだ前が見えない、恐らくはお燐もそうなのだろうが俺にはお燐のような器用なことは出来ない

だが着実に光は弱まってきている

今あいつは何をしたのかこの目でじっくり見てやる


陽「光が弱く………………なっ…………!?」


確かに、俺はあの一瞬であいつの仲間が助けに来たのかと思っていた

それ自体はあっていた、だがあいつの仲間かどうかと聞かれたらすぐにNOと言える

何故ならそこにいたのは………


お燐「…………陽が、2人?」


陽?「…………」


俺がいたからだ

いや正確に言うならば俺はお燐の後にいた、だが突如現れたもうひとりの俺はお燐と対峙していたしそもそも俺の姿をしているだけでその姿は顔のパーツがぎりぎり判別できるくらいに真っ黒だった

服装だとか肌の色とかではなくただただ黒色なのである


ライガ「びっくりしたか?これはあの怨霊を贄として俺の頭ん中にある『殺した月風陽』をそのまま移したってわけだ

意思があるかどうかはわからねぇが元々の怨霊としての意識は完全に掻き消えてるからこいつぁ俺の命令に忠実な人形ってわけさ」


陽「…………それで?お前は俺にこんなのを見せて何がしたいんだ?」


俺に俺をぶつけても何かが起こるわけでもないみたいだしそもそも姿形が俺なだけで影のように黒いから俺との区別はついている


ライガ「これからわかるさ……………だから、『俺を後ろからぶち抜くのはやめておけ八咫烏』」


お空「っ!」


ライガの後には奴を仕留めようとお空がいつの間にか後ろにいたらしい

まぁあんだけ眩しい光出されたら嫌が応でも気付くわな


お空「…………陽を作って、怨霊の呪いで殺すつもりなの?」


陽「………呪い?」


何故無関係…………でもないけれど、死んだ後の死体を運んで俺がその死体に呪われなければ行けないのか

というか呪われるとすればもっと前に呪われているはずだ


ライガ「惜しい、こいつは元々の怨霊としての意識はない…………だが、意識はあるんだよ、殺された後の『月風陽』としてのな」


陽「あぁ…………だいたい分かった

つまりは殺された俺が今の俺を恨んでるとかってわけのわからんことを言うつもりか」


ライガ「本当にそう思うか?お前もわかってながらそんな反応を返してねぇか?」


…………こいつとはもう話すことは無い、少なくとも今この場ではなにもはなすことはなくなった


ライガ「けっ、つまんねぇやつだな」


お燐「…………けど仮にそれが本当に死んだ陽のだとしても

だとしたら生きているこの陽は誰なわけ?」


陽「聞くなお燐、全部あいつの戯言で聞くに値しないもんだ

無視しておけばいい」


聞くな、と言ったが俺は心の中で聞いて欲しくないと切に願っていたのかもしれない

だからこそこんなに聞かなくていいって思っているのかもしれない


ライガ「どっちも本物さ……………別の世界、いや『別の事象』って奴だな」


お燐「…………?何言ってんだい」


お燐の疑問は最もである、誰もいきなりこんなことを言われて理解できるやつなんてそうそういない


ライガ「けど…………お前には理解できるんだよな?そこの火車ならともかく月風陽、お前ならわかるよな?」


そう、俺になら理解ができてしまう

分かっていないのに理解している

けれど…………もうこいつと話す気は無い、とっとと帰ってもらう、これ以上変な情報をしゃべらせない


陽「ふっ!」


ナイフを影の俺目掛けて投げる、何の遠慮もいらない、あれは俺なのだから、偽物なのだから


ライガ「ひでぇ事すんのな、あれもまたお前なのによ」


そんなのは知らない、俺は俺だ、ここにいる

ナイフは頭と胸に何本か刺さる、その勢いで後ろに倒れるが何事も無かったかのようにまた立ち上がる、無言で


陽「っ…………刺さってんのに痛くねぇのかよ」


ライガ「こいつぁ既に死んでるやつだぞ?痛いって感じれるわけねぇだろうが」


要するに死体には感じ取れるものはないってか?めんどくせぇもんを作ってくれたな


陽「だったら無効化するまでだ」


そう言いながら刀を作り出す、刺して意味無いのなら切り落とせばいい、それだけだ


ライガ「おいおい、不要に近づくのはやめておいた方がいいぜ」


その言葉を無視して影の俺に切りかかる、だがまるで空を切るかのように通り抜ける

しかも突然動き出し俺の首を握りだす


陽「かはっ……!?ぐっ…………!!」


影「ハナサナイハナサナイ、オマエダケオマエダケ」


………………まともな言語機能をつけて欲しかったぜ、これじゃあ呪ってんのかどうかさえ分からんな

こんな単語の羅列よりまだ怨念の言葉を吐きかけられた方がマシだ

頭に来るような直接怖がらせるような高い声で単語を並べられると本当に鬱陶しく感じてくる


お燐「陽!!」


お空「待ってて!今!!」


ライガ「今ぶっぱなしたらあいつらまとめて吹っ飛んしまうぜ!!

それでもいいのかな!?」


……確かに今発射されたら俺は確実に吹き飛んでしまう

だがこの影はどうだ?ナイフが刺さっても動けるし斬ろうとすればすり抜ける


月魅「この影が怨霊だと言うのなら、私の敵ではありません」


だが、うちにも手はあった

月魅は霊力を使う、怨霊という恨みの塊を浄化出来るのなら例外的に攻撃を通すことが出来るだろう


陽「っ!げほっげほっ!!」


少し危ない気もしたがきっちり影の俺の腕を切り落としてくれた

切り落とされた腕は霧散していき、完全に消え去っていた


陽「助かった…………ありがとうな」


月魅「ま、マスターが無事なら私はそれで…………」


うん、後でもっと褒めてやろう


月魅「それより……………あのマスターに似た姿の人物は誰ですか?」


陽「あれは…………死んだ俺、らしいが………まぁお前の攻撃なら通じてたわけだが普通の攻撃は全く通らないし効きもしないんだよ」


月魅「なるほど………それは確かに厄介というかなんというか……………」


月魅からしてもどうやら厄介なものらしい

首は掴まれたがやつの動きはそこまで早いものではないが如何せん力が強すぎる

まるで鬼にでも掴まれたみたいに


ライガ「くく、…………もう2体作ってやるよ!」


そういうなりもう2体の怨霊を掴み同じ事をしだす

再度眩しい光が見えてきたがもう2体増えるというのはいささか面倒ごとが増えるということだが…………


月魅「…………また、増えましたね」


今度は手に刀を持っているやつがひとりと銃がひとり…………わざとなのかそれとも仕様なのかは知らないが俺が使う武器をわざわざ持たせている辺り嫌がらせが加速しているように思えてならない


陽「わざわざ手が込んだことをしやがって…………」


どうする?妖力と魔力が効かないとは限らないがどう考えてもこいつらには霊力が一番な気がする…………ってよく考えてみれば初めにお燐の攻撃を防いだ時あいつはどうやって防いだんだ?

篭手らしきものを付けてるようには見えないが…………


ライガ「おいおい、余所見してたらあぶねえぞ?」


陽「っ!!」


一瞬、それだけで間合いを詰められてしまう

月魅の方には刀、俺の方に俺の首をつかんでくれたヤツ、それに銃を使うやつ

こりゃきついな…………銃のやつはこっち側にいるとはいえ月魅の方にも攻撃を仕掛けられるからかなりキツイ

陽鬼達が来れば話は別なんだけどな


ライガ「来ねえもんを期待したってしょうがないぜ?なんせ八蛇があいつらを押さえつけてくれてるからな」


陽「………通りで月魅だけ来たわけだ

そりゃ足止めされてんなら来れるとは到底思えねぇな」


今ここにいる5人だけで何とかしないといけないが…………お燐とお空はあいつと戦っている

問題はそこだ、俺達2人であの影を相手するのは少し面倒臭いがあいつをあの2人に任せておくのは危険すぎる

あいつの能力を考えれば特に、である


陽「待ってろ二人共!すぐに片付けてやる!!」


とは言ったものの…………さっきまで鈍かった動きが良くなってきてやがる

しかも霊力で攻撃できるとはわかったが それでもなかなかのタフネスである、腕を切られても何事もなく普通に攻撃してきやがるからな

そこがまたしつこい、先ほどの月魅の攻撃は不意打ちだったから効いただけの様だな…………

だがここに誰かが来てくれたら状況は代わる………助っ人、助っ人さえ…………

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