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東方月陽向  作者: 趙餡
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鈴仙&てゐルート4

陽「…………今日は夢見なかったな」


朝、珍しく夢を見なかった俺は1人永遠亭の中を歩いていた

まだ太陽が登ったばかりなのか少し肌寒い気がする

しかしもう寝れる気分でもないので着替えて歩いている

もし、まだ誰も起きてないなら朝ごはんを作っておいた方が良かったのだろうか


陽「まぁ、居候だし作れる時には作らないとダメだよな」


昨日は寝坊したし、ちゃんと疲れとかも考えないとダメっぽいな


月魅「マスター、もう起きてたんですか?」


と、一人で歩いていると月魅が前から来ていたのに気づいた

…………全く気づかなかった


陽「あぁ、なんでか今日は寝覚めがいいからな」


月魅「それは良かったです

…………その、マスター」


突然月魅がモジモジし始める


陽「どうした?」


月魅「いえ…………今鍛錬の途中でしたので…………汗が」


月魅の言う通り、月魅は汗びっしょりになっていた


陽「鍛錬か…………俺も手伝っていいか?」


月魅「え………別に構いませんけど…………私汗だくだから………ちょっと恥ずかしいと言いますか……元々一旦汗を流しにお風呂に行くつもりだったと言いますか…………」


陽「あー…………なら、最初に風呂に行ってこいよ

俺は外で待ってるから」


月魅「はい、すぐ終わらせてきます」


そう言うと駆け足で風呂場に向かう月魅

そのあいだに俺は月魅との待ち合わせ場所に移動しよう


陽「そういえば…………陽鬼と黒音はどこ行ったんだ」


まさか月魅と同じく鍛錬とかしてるのだろうか

陽鬼はしてそうだが…………黒音はどちらかと言うと魔法の勉強してそうだな

まだ待ち合わせまでには距離があるし、あいつらの部屋も通るだろうし…………


陽「見に行ってみるのも悪くないか、いなかったらその時だ」


という訳で様子見がてら、二人の様子を見ることにした

二人とも、というか月魅を入れて3人の部屋は隣同士だし、ここからそう遠くない位置でもある

月魅が鍛錬してるからあの2人も何かしらしてるかもしれないし俺も気になる


陽「それじゃあまずは…………陽鬼の部屋だ」


1番近くにある陽鬼の部屋に来る

さて、陽鬼はいるだろうか…………


陽「入るぞー……………」


一応寝てる可能性も否めないので小声でドアを開けて入る


陽鬼「zzzz」


寝ていた、かけ布団を蹴り飛ばし、敷き布団の下にくるまって寝ている

何をどうしたらそうなるんだ


陽「…………とりあえず、ちゃんと布団に戻してやらないとな」


一旦敷き布団から出して上に乗せてかけ布団を上からかけてやる

出した時に寒いのか抱きついて腕がいかれるくらいに激痛が走ったが布団に入れてやるとすぐに布団にくるまって寝始めた


陽「さて…………陽鬼はこれでいいか

次は黒音だな…………」


まさか陽鬼と同じように寝ている訳ではないだろうが…………

一旦出て、陽鬼の部屋の隣の月魅の部屋を通り過ぎてから更に隣の黒音の部屋に来る


陽「黒音ー………入るぞー…………」


陽鬼の部屋と同じ様に小声で入る

黒音は寝相がいいほうだと思いたいが………


黒音「……………」


静かに本を読んでいた

小声で入ったとはいえ、俺に気づかない時点で相当集中しているのだろう

本を読むのを邪魔してはいけない

俺はそう思って静かに扉を閉める


陽「となると…………後は月魅との待ち合わせになるか…………」


とりあえず場所は目の前の庭である

さっさと行こう






数分後〜


月魅「すいません、遅くなりました」


陽「いや、良いんだよ

俺だってそんなに待ってないしな

…………で、鍛錬って事はやっぱり月魅は剣を使ってるのか?」


月魅「まぁ使う時はありますけど………基本的に徒手空拳ですよ?」


陽「素手の特訓?何の為にやるんだ?」


月魅「剣ばっかり使っていると取られたときに何も出来なくなります

その対策として多少の肉弾戦を出来るようになっていないと…………」


陽「なるほど…………ん?なら陽鬼と一緒にやった方が良くないか?」



今寝てるけどさ


月魅「……………陽鬼ではあまりにも私が不利すぎます

流石に鬼相手に肉弾戦を挑むのは力がない私では特訓にもなりません」


陽「あー………確かにあいつ力強いもんな」


ついさっきその片鱗を垣間見てきたところだしな


月魅「えぇ…………だからどうしても1人になってしまうというか」


なるほど…………適した相手がいなかった訳か


陽「なら、俺が相手してやるよ

相手になるかわからないけどさ」


月魅「い、いいんですか?」


陽「あぁ、マスターと言ってくれるお前の為だからな

相当な無茶じゃない限りは手伝ってやるよ」


月魅「あ、ありがとうございます…………///」


陽「いいって事さ

さぁ、始めようか」


月魅「はい!」


そういうなり、月魅は大人モードになり、刀を構える

そう言えば何故か月魅の大人状態を見るのは久しぶりな気がする

前に見たのは…………確か…………






『紅魔館『にとりと『ひなと一緒の時』いる時』にいた時だったな』






陽「…………………え」


冷や汗が垂れる

今、俺の記憶が重複したような気がした


月魅「ふっ!」


刀が振られる

俺はそれをギリギリでよける


陽「っ!……………今は考えるのは後だ」


余計な事を考えるのは月魅に失礼だ

とりあえず今は目の前のことに集中しよう


月魅「………何か思う所でもあったんですか?」


陽「いや、大丈夫だ

続けても構わない」


月魅「…………そうですか」


今のは何だったのか

考えを整理するのは後だ

何も考えられなくくらいに月魅との鍛錬に集中しよう


月魅「では…………いきます!!」


と、その瞬間俺の懐に入り込み刀を振るう

まぁ刀と言っても真剣ではなく木刀なのだが

まぁその攻撃をギリギリで俺は同じく木刀で防ぐ


月魅「………!?」


一瞬珍しく動揺したような表情をしながら後ろに跳ぶ


月魅「今の………見えたんですか?」


陽「え………ま、まぁ一応見えたけど」


まぁかなり早いと思ったが見えない速度ではないと思うけど…………まぁ多少勘で防いだのもあるけど


月魅「……………なら、これなら」


小声で何か呟くとさっきと同速度で滅茶苦茶な動きをする

俺を一直線に狙うというよりは撹乱するような動き

というか段々速度が早くなっていってるような気がするな…………上げていってるのか?


月魅「………ここっ!」


後ろから声

どうも見事に撹乱された様だ

だが…………


陽「はっ!!」


なんとか後ろに振り返りながら木刀をはじき飛ばす


月魅「!?」


その際に月魅がとんでもなく驚いた表情してるように見えたが………気のせいか?


月魅「…………マスター、いつの間にそんな技術を身につけてたんですか?」


陽「何がだ?」


月魅「今の私の速度…………言ったら悪いですが普通の人間には見えないはずなんですよ…………?」


陽「…………は?」


月魅が何言ってるのかよくわからないんだが

俺は別段今まで特殊な訓練をした事が無いんだぞ?

だからそんな強さなんて変わらないはずだろ………?


陽「いや月魅、俺はそんな技術なんてーーー」


永琳「はいそこまで」


言葉を続けようとしたら突然永琳の声が聞こえる

いつからいたのだろうか

気配を消す必要はないから単純に俺が気付かなかっただけなのだろうか


永琳「もうそろそろご飯食べるわよ

水は汲んであるから風呂で浴びてきなさい

汗臭いまま行きたくないでしょ?」


そう言われてみてみると、あんな少ししか動いてないのに汗でびっしょりになっていた


陽「あれ………ほんとだ

んじゃあ軽く浴びてくるよ

それとも月魅が先に入るか?」


月魅「いえ、私はほとんど汗をかいてないので構いません

マスターが入ってても構いません」


永琳「それでも早く戻ってきてっしゃい

ご飯無くなるわよ」


陽「それは困る、んじゃあさっさと水浴びてくるよ」


永琳「まだ作ってないけど早く来なさいよ」


陽「あぁ」


それを最後に俺は風呂場へ走り出した






月魅「…………少し、いいですか?」


永琳「何かしら?」


月魅「マスターの事です」


永琳「陽の事?どうしたのかしら

何か変なところでも見つけた?」


月魅「マスターは…………人間ですよね?」


永琳「…………人間よ?

少なくとも心は、ね」


月魅「何か知ってるんですね」


永琳「薄々は気づいてたわ

彼は2度幻想郷に来てる

そして1度目と2度目では………月魅と陽鬼………貴方達2人を憑依させる戦い方をしていた

それはとても特殊な事よ、分かるわよね?」


月魅「…………はい」


永琳「それは人間の限界を超えた戦い方

けど…………やっぱりリスクもあったって事ね………」


月魅「え……………?」


永琳「……………この話は、またしてあげるわ

今はご飯を食べないと」


月魅「そう…………ですね…………」






数分後〜


陽「ふぅ…………すっきりした

まだ大丈夫だよな?」


永琳「えぇ、ちょうど出来上がったところよ」


鈴仙「今日は私が当番よ

あっと驚かせてあげるわ」


今日は鈴仙が作ってるのか

まぁ興味はあるな

ただ何故か心の1部に不安が残ってるのは何故だろうか


永琳「大丈夫よ、優曇華の作る料理も美味しいから」


陽「そ、そうか………なら良かった」


永琳「料理出来ないのは姫だけよ」


輝夜「さりげなく私を馬鹿にするのはやめてくれないかしら」


喧嘩してるように見えるがお互い慣れた様子である

これはとても仲がいいから出来ることなんだろうな

というか………てゐって料理できたのか………


永琳「姫の次くらいにはてゐも出来るわよ」


それ要するに出来ないってことじゃないか

何でわざわざ輝夜狙い撃ちするんだ


鈴仙「はいはい、喧嘩はそこまでにして下さい

もうすぐ出来ますからね」


陽「ほら、もうすぐ出来るみたいだしその辺りにしておけ」


永琳「姫をいじるのもそろそろ引き際ね

また今度いじりましょう」


輝夜「私は喧嘩してるつもりはなかったのだけれど…………というか本人の前でそういうことは言わない方がいいわよ永琳」


永琳「了解しました」


了解するものでもないだろと言わない方がいいのだろうか

…………言わない方がいいなこれは


鈴仙「さて………出来たので早く食べましょう」


陽「おう」


輝夜「そうね」


永琳「今日も仕事しないとね」


こうして鈴仙の料理で朝ごはんを食べる事になった

感想としてはかなり美味しかった

…………何故か人参を使ったものが多かったが






数十分後〜


陽「さて…………今日は鈴仙と一緒に人里だっけ?」


永琳「えぇ、そうなのだけれど………今回はてゐも連れて行って欲しいのよ」


陽「てゐも?」


永琳「えぇ、最近異常なまでに薬が売れてるでしょ?

もしかしたら人為的な何かがあるかもしれないのよ

だからもし何かあったらいけないから陽鬼達とてゐを連れて行ってという事よ」


陽「あぁ、そういうことか」


いきなりてゐを連れていけというのはちょっと驚いたな


永琳「人為的な何かというのは分からないけど………まぁあくまでもそういう可能性ってだけだから

頭の隅に置いといて頂戴」


陽「あぁ、分かった」


まぁ確かに永琳が異常というのならそうなのかもしれないな

とりあえず向こうに行ってから確認してみるか






永琳「………ま、幸運のうさぎがいるから下手な事はないでしょう」


輝夜「あら、珍しいわね

永琳が運を考えるなんて」


永琳「てゐの能力はそういうものだから…………」


輝夜「それで一緒に連れていったのね」


永琳「えぇ、助けになるでしょう?」


輝夜「そうね…………その幸運が、永遠に続くものだといいけれど

刹那で終わらないことを祈っておくわね…………」


永琳「何か言った?」


輝夜「いいえ、安全が保証されるといいって話よ」


永琳「…………そうね、私には貴方やてゐみたいな能力じゃない分………実力でしか加勢できないから…………」


輝夜「祈るって言うのはね

とても大事なことなのよ?」


永琳「そう…………かしら……………」


輝夜「えぇ、それだけで祈られた方は力が出るものなのよ

それはさしずめ運命を変えるもの…………かしらね」


永琳「随分漠然とした事を言うのね」


輝夜「偶には信じてみようと思ったのよ

……………祈りと、運命をね………………さて、貴方は頑張れるかしら?陽」

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