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精霊製作  作者: emi
精霊との出会い
7/7

ミオがいない

帰り道を歩きながら、キラは真剣に考えた。


まだ出会ってから何日かしかたってないけど


じつは、たまにミオが消えてしまうのではないか、


いや、それ以前にミオは自分の想像や妄想なんじゃないか?と


とても不安になるんだった。


ミオは家に帰るまで 絵の中に入って待ってると言ってた。


早くミオの存在を感じたくて、キラはミオの絵を探した。


机の上に置いてあったはず…


アレ?


ない…?


キラ「お母さん、ここに置いてあった絵、知らない?!」


お母さん「う~ん。知らないけど。もしかしたら、ラクガキと間違えて捨てちゃったかもね」


大変だ。あの絵がなくなったら、ミオも消えてしまうかも知れない。


必死になって、ごみ箱を探した。でも、もう どこにもなかった。


キラ「ミオ、ミオ。ごめんね。今どこにいるの?消えちゃったの」


泣きそうな顔のキラのうしろから、声がした。


ミオ「ボクが、そんな簡単に消えるはずないだろ」


キラ「ミオ……」


ミオ「確かに、あの絵を魂の入る場所というか、拠り所にしてたけど、絵がなくなったからって消えることはないよ」


キラ「よかった…」


ミオ「それに絵なら、またキラが描いてくれればいいだけだし」


キラ「びっくりした…ミオがいなくなっちゃったんじゃないか、って」


ミオ「そんな簡単にいなくならない。それに、もしボクが消えちゃう原因があるとしたら、キラがボクのことを消えるかもって、思いつづけてしまうことだよ」


キラ「ごめんね、もうミオが消えちゃうんじゃないかなんて考えない。絶対に忘れないよ」


ミオ「うん。例えキラがボクを忘れても、ボクはキラを忘れない」


だけど急にミオは少し悲しそうな顔になって言った。


ミオ「……どうしても消えないといけない時は、そうするけどね」


キラ「え」


ミオ「例えば、迷惑になった時とか、どうしてもボクを もういらないって思った時とか」


キラ「そんなこと思う時ないよ」


ミオ「まぁボクは作ってくれたことに感謝してるし、キラのいうことなら何でもきくけど」


キラ「それじゃ、私が知らないうちに絶対に消えないでね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


キラは、また絵を一生懸命、描きはじめた。


こんどは、お母さんに捨てられないように、なくさないように


出来あがった絵を、小さな額縁に入れた。ペンダントも、絵の前に小物入れをおいて飾った。


キラ「新しい絵、どう?」


ミオ「いいね。ボクと よく似てる」


キラ「気に入ってくれて、よかった」


小さな額縁に、キラは帰り道につんできていた 花をボンドでくっつけて


アレンジした。


ためしに絵に入ってみるミオ。


違和感はないみたい。


絵に入ると、ミオは動かなくなるけど


絵の中で、かすかに笑ってるようで、嬉しかった。


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