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21 意外な特技
「ホセっ、フレッドっ、遅いですよっ」
「あー、すまんすまん、こいつ捕まえてたら遅くなっちまった」
「声をかけたら、逃げ出してね。
そこにいる君、君たちの陰謀は、全て自白してもらったよ。
無駄な抵抗はやめて、おとなしくするんだ、いいね」
そう言って、縛り上げられたセシリーナを前へ突き出す。
すると、放心していた男は、思いがけない行動にでた。
「うぉぉぉぉぉ!!!」
雄叫びを上げながら、クレアに突進し、彼女を捕らえると、首元に剣を突きつけたのだ。
「お嬢様を解放しろっ。
さもないと、こいつの命はないぞっ!」
ザ・王道の台詞を見ていたホセは、声を張り上げた。
「クレアっ!」
ホセが慌てたと思ったのか、剣をさらに喉に近づける。
「やめるんだ!」
男の体が浮いたのと、ホセが叫んだのは、ほぼ同時だった。
「やめろ、クレア!」
「ギャーー!!や、やめてくれ〜!!!」




