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異世界転生して人外娘と恋がしたい!  作者: こま
第一章 ゴブリンキング
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ゴブリンキング

僕はずっと一人だった。


学校でも一人、家でも一人。


友達を作りたかったけど、人と関わるのが怖かった。


ネットの世界に逃げ込んで同じような境遇の人を探したけれど、それ以上に攻撃的な人が多かった。


中学二年生になった時には不登校になりネットもやらなくなっていた。


そんな僕がアニメにハマったのは必然と言えば必然なのかもしれない。


特に好きなのは異世界転生するものだ。


なんの取柄も持たない人や僕のような引きこもりが異世界に転生して、仲間に囲まれながら楽しく冒険をする。


僕にもそんなことが起きないかなとアニメを見て毎日を消化していく。


16歳になったある日、大好きなアニメのブルーレイを買うために珍しく外に出た。


いつもだったら通販で買うんだけど、今回は購入特権の映像がどうしても発売日に見たくて買いに行くことにしたのだ。


久しぶりに出る外はなんだか怖い。


でも冒険だと思ったらほんの少し勇気がでて電車に乗った。


次の駅。


修学旅行だと思う。


沢山の高校生が乗ってきて、電車の中が急に窮屈になった。


怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。


急に恐怖に襲われて電車を飛び降りてうずくまる。


震えが止まらない。


怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。


――どれくらいそうしていただろう。


誰かが僕の背中をさすった。


僕はびっくりして飛び跳ねるように起き上がった。


そして白線の外側でうずくまっていた僕はそのまま線路に落ちて電車に轢かれて死んだ。


気が付くと真っ暗な部屋に一つだけ明かりをつけた机にオジサンが座っていた。


僕が震えているとオジサンはアメを食べさせてくれて「君が望んでいた異世界転生だよ」と教えてくれた。


嬉しくて涙が出た。


僕がずっと泣いているとオジサンは今度はソフトクリームをくれた。


その後、服を着替えて、オジサンに異世界の文字を習って、お金をもらってこの世界に来た。


一番最初に冒険者ギルドに行ってその後、武器屋さんに行こう。


怖かったけどアニメみたいに冒険ができると思ったら勇気が出て、冒険者登録を済ませ武器を買うのもなんとかできた。


お店のオジサンは怖かったけど初めて見る剣はすっごくかっこよくて、手にもっただけで何でもできる気持ちになる。


でも、それは間違いだった。


僕はすぐにサザラテラから出て一人で冒険した。


森に入るとすぐにゴブリンが現れて僕を殺そうとする。


怖くなった僕は全力で逃げて逃げて逃げて逃げて逃げる。


そしたら小さい崖から落ちて体を思い切りぶつけて動けなくなった。


体中が痛くて力が入らない。


よく見たら目の前には沢山のゴブリンの死体が転がっていた。


多分冒険者にやられたのだろう。


あぁ、僕もこうなるんだと思って目を閉じる。


そのまま眠ってしまい、目を覚ましたらゴブミがいた。


ゴブミは薬草を飲ませてくれて、夜は火を起こして温めてくれた。


動けるようになった僕はサザラテラで食べ物を買って、ゴブミの所に戻ると別のゴブリンがいた。


そのゴブリンはゴブミのことが好きみたいで、攻撃しようとしてきたけどゴブミが僕は仲間だよと言ったら大人しくなったので一緒にご飯を食べた。


――その次の日、ゴブミが好きなゴブリンが仲間を連れてやってきた。


ゴブリン達はお金を持ってきたので、そのお金でご飯を買ってみんなで食べる。


次の日もお金を持ってきたのでサザラテラでご飯を買ってくる。


そうやって毎日ゴブリン達が持ってきたお金でご飯を買って、みんなで食べているといつの間にか20人ぐらいのゴブリンが集まっていた。


――ある日、仲間のゴブリンが怪我をして帰ってきた。狼にやられたみたいだ。


みんなで看病したけどそのゴブリンは死んでしまって、凄く悲しかったから回復ができるようにサザラテラで魔法と仲間を護れるように戦士のスキルも少し覚えた。


ゴブリン達は頭がよくて僕が教えるとすぐにスキルを覚えて、ゴブミは回復魔法、他のゴブリン達は戦士のスキルをいくつも覚えた。


その時には僕もゴブリンの言葉が少しわかるようになっていた。


――知らないゴブリン達が僕達を攻撃してきた。


その中にはすっごく大きいゴブリンがいたけれど、仲間のゴブリン達が返り討ちにする。


一番大きいゴブリンが降参すると傷を治してあげた。


大きいゴブリンは仲間になりたがったのでボブと名前を付けて友達になった。


それからボブ達はたまに女の子のゴブリンを僕に紹介しに連れてきてくれたけど、僕はゴブミがいるから好きな人と一緒にいてとお願いした。


それからボブ達が持ってくるお金は増えていった。


ボブの子供はボブと同じくらい大きくて、マイケルと名前を付けた。


その後も沢山子供ができたけどボブとマイケルはいつも一緒にいてくれた。


勿論ほかのゴブリン達も名前を付ける。


お金に余裕ができたので魔法を覚えたり、ゴブリン達に装備を買って帰ることが多くなった。


――ゴブリンの数が200人を超えるころ、野宿は難しくなったのでどうしたらいいかとボブに訊いたら砦まで連れて行ってくれた。


4階は僕とゴブミ専用でみんなは下の階に住んでいる。


ボブとマイケルのお嫁さんに魔法や呪術を教えたら、二人は他のゴブリンにも魔法や呪術を教えた。


それだけじゃなく、みんな仲間のゴブリンにそれぞれのスキルを教えて戦士のゴブリンや魔法使いのゴブリンなどゴブリン間で職業みたいなものが生まれ始めた。


――ゴブリンが300人を超えるころサザラテラで凄いものを見つけた。


ハンバーガーとホットドックだ。


僕はすっごく嬉しくて10個ずつ買って帰ってゴブミと食べた。


そうしたら他のゴブリンも食べたがったので、次の日から一番頑張ったゴブリンに買ってきたものをあげるようになった。


するとゴブリン達は凄く頑張って、沢山のお金と沢山の仲間が集まるようになる。


その頃には畑も作って食べ物も自給自足ができるようになっていた。


――ゴブリンの数は1000人を超えたころ、僕はゴブリンが沢山いてもうわからなくなってしまったので、ボブ、マイケル、ナンシー、ジェシカに全部任せることにした。


僕は食べ物と装備を買ってくるのが仕事。


ゴブリンは街に入れないけど外で僕を待っていてくれる。


――ある日ハンバーガーとホットドックの人たちがいなくなった。


毎日毎日サザラテラに行くけどあの人たちはいない。


僕がしょんぼりして帰るとゴブミが外を見てと言った。


外を眺めると沢山のゴブリンが僕を見て喜んだ。


多分3000人以上いたと思う。


砦の前の大きい広場はゴブリンの黄色っぽい緑色でざわざわと動いていた。


その日、僕は怖くなって震えて動けなくなった。


知らない間にゴブリンがたくさん増えていて、でもゴブリン達は僕を知っている。


怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。


そしたらゴブミが「大丈夫だよ」ってキスしてくれて、その日ゴブミと一緒に寝た。


――次の日、ゴブミが嬉しそうだから「どうしたの?」って訊くと、隣でナンシーが「赤ちゃん」って教えてくれた。


すっごく嬉しくて結婚式を挙げることになった。


折角だからボブとマイケルの結婚式も一緒にしよう。


みんなで計画を立て始めた時だ。


冒険者たちがここを攻撃し始めた。


ボブとマイケルが「僕たちの子供が護るから大丈夫だよ。でもしばらくは外に出ないで」と言って、僕たちは外を覗くこともできなくなった。


――今、沢山のゴブリンが死んでマイケル達も震えている。


それでも一生懸命体を奮い立たせて走る。


そんな僕たちの前に現れたのはハンバーガーとホットドックの人だった。


そして僕たちを逃がしてくれた。


僕たちはこれから西へ逃げる。


大好きなゴブミと子供を育てるんだ。


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