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006_一人目の紋章付与

「じゃあ、紋章付与していきますんで、セシリアさんよろしくお願いします」


「はい、此方こそ宜しくお願い致します」


さて、どうしたものか。紋章を授けるのは良いけど、俺やり方は何にも聞いてないぞ。こう、適当に紋章付けるぞーーーって念じれば……いけるんかなこれ。


「はいはーーーーい、やっと紋章まで来ましたねーーー、スキル関係ならぜーんぶ貴方の女神マルケッタにお任せあれーーー!!!」


ふぁ!!マルケッタの声がする、え、何処?何処にも居ないぞ。


「直也さんに直接メッセージ飛ばしてるので、そこには居ませんよー」


「って、お久しぶりですマルケッタ……声かけられるなら最初っから助けてくださいよ」


「あー、ごめんなさい。私のランクだとそういった直接的な介入は難しくて。授けた能力とかだけなら教えられるんで、それで勘弁してね♪」


なんだその、説明キャラとしては嬉しいけど、お助けキャラとしては微妙に役に立たない感じは。あと、紋章付与したらどう云う感じに強くなるとかの時には出てこなかったぞこいつ……忘れてたな。


「まあまあ女神だって忘れる事位有りますって。で、取り敢えず紋章付与ですよね」


流しやがったこいつ。しかも忘れてたって自白付きだ。


「紋章付与のやり方は簡単ですよ!!そう、異世界転生してすぐのニュービーでも問題無くできちゃいます。好きな部位に紋章ついてる方の手を当てて、紋章付与するぞって強く念じればOK!! ね、簡単でしょ」


「本当に念じるだけかよ!女神様の力お手軽だな」


「いえいえ、それほどでもー」


「褒めてねえ。まあいいや、やりかた有難うございます。やってみますね」


「はーい、また新しい事覚えたり、わからなかったら呼んでくださいねー」


さて、方法は取り敢えずわかったし、特に困る事は無さそうだな。


「あの……直也さん。どうしました、急に上を向いて黙って笑ったり、驚いたような顔をされてましたが」


ふぁ!!完全にセシリアさんを忘れてた、どう説明しようこれ。そのまんま……かな。


「女神様が直接紋章付与について教えてくれてました」


「え、女神様がご神託を直也さんに!!」


やけに五月蝿いご神託だなそしたら。いや、マルケッタだしこれでいいのか。


「まあ、そんなわけでやり方はわかったのですが。紋章付けるの場所は何処が良いですか?自由に選べるっぽいので」


セシリアが困ったような顔になる。体に一生消えない紋章を刻印するんだから場所は悩むよな。そう考えてると、セシリアが自分の全身をペタペタ沢りながら1分ぐらい悩んでただろうか。


「決めました。お腹のおへその下辺りでお願いしていいですか。家庭魔法使う時も何時もその辺に力をこめて使うので、なんか場所的に相性良さそうだなと」


セシリアがおへその下あたりを撫でながら説明してくれる。いや、どこでも良いと言ったけど、そこ丹田だよな?何処の世界でも重要な箇所ってのは変わらないんだな。


「了解しました、では其処に紋章を。じゃあセシリアさんお腹出せます?」


「へ、それはもちろん出せま……す」


二人共何かに気づき顔が真っ赤になる。彼女の服装は出会った時から何時も同じ。そう、上から下まで1枚布、上下にセパレート何て出来るはずもないワンピース型。服の上からは、難しいよな。


そんな事を思ってるとセシリアが席から立ち、俺の真横にやってきる。少し前かがみになったかと思うと、ワンピースのスカートの縁部分を両手にもった。


「その、凄く恥ずかしいですけど、直也さんでしたら大丈夫ですので、その、宜しくお願い致します」


顔を赤くしたセシリアが、恥ずかしいからか少しづつスカート部分をたくし上げていく。いや、少しづつの方が色々とヤバイんですがそれは。そんな思いも虚しく彼女の滑らかな褐色の肌が少しづつ見えくる。膝までスカートから顔を出し、直前まで細くて綺麗な足だなーと思っていたが、太ももに差し掛かった途端急にムッチリとしていてとにかくずるい。そこで少し手が止まりどうしたのかと思って彼女の方を見て気づく、パンツ……履いてるのかなこれ。


ここで止まってる方が恥ずかしいと気づいたのか、彼女の手がゆっくりと動き出して……白だった。其処から出てきたのはシルクの白レース紐Tバック。何で、どうして、此処は異世界でしかも隠れ里、何がどうなって???彼女の腰回りは太もも部分からムッチリが続いていて、何時もキッチンでエイっと戸棚を締めてる張本人はやっぱりすごかった。そこからくびれがしっかりと出来たお腹周りがついに顔を出す。滑らかな曲線美が上半身まで綺麗に続いていき、これだけでクラクラしてきた。最初から最後まで全部特等席で堪能しまったが、これお腹出すまで横向いてれば良かったんでは。


「その……見るのは何時でも出来るので、紋章お願い……します」


彼女のお腹周りをガン見してた俺は、はっとして彼女の方を向き右手をお腹にかざす。


「す、すみません。その、あまりにも綺麗だったのでつい」


「もう、これ以上恥ずかしくさせないで下さい」


そう言いながら彼女が自分の顔を隠すように、たくし上げたスカートで顔を隠そうとするが、やめて、落ち着いてセシリアさん、それ以上たくし上げたらもっと大変な事になる!!


「わ、落ち着いて、セシリアさん!今、今紋章付与しますからそれ以上たくし上げないで」


手を彼女のお腹に当てると、じんわりと人肌が温かい。マルケッタに言われた通り、紋章刻印するぞと強く念じだすと、急に手の紋章周りが熱くなっていく。


「ひぅ、あ、熱い」


色っぽい声出さないでーー。


「もう少し、もう少しですから我慢してください!」


早く終わらせようと、もっと強くと思い手に力を入れていく。その時、手とお腹の間から閃光が走った。


「わ!」


「キャ!」


「で、出来たのかな」


手を当ててる部分をゆっくり引き離すと、彼女のおへその下のあたりに、蔦ともトライバルとも取れない柄で、ハート型のような紋章が黒い線ではっきりと刻印されていた。これ、あれだなどう見てもサキュ……やめよう、これ突っ込んじゃ駄目なやつだ。


「あらあら、凄く綺麗な柄ですねこれ、場所もお願いした所に刻印されてますし。素敵な紋章有難うございます直也さん。これで、私は直也さん専用の家庭魔法使いになれたんですね」


なんか、色々含みの有る言い方だなー。


「はーい!!祝一人目の紋章おめでとうございまあああす!!」


「出たな元気系居酒屋女神」


「なんですかそれ、取り敢えず敬意にとても欠けてるって事だけはわかりますそれ」


ちぃ感の良いやつめ。


「で、これで俺は取り敢えずOKなのかな?」


「はい、これで後は関係値を深めていけばセシリアさんはどんどん強くなっていきますよ。紋章付与しただけでも相当強くなってるので、後で試し撃ちとか忘れずにしてくださいねー」


「試し撃ちって、なに、関係値深める前でそんな凄いの?」


「えーそりゃーもう。普通の紋章師何て目じゃないぐらいですよ。マルケッタ特性の加護がそんな人間ごときに負けるわけないじゃないですか!!」


「やっぱ他にも紋章師居たのか。結構メジャーな職業なのこれ?」


「えーとですね、私が最後に見たのは、あーー1500年ぐらい前ですかね」


「よし、現代最後の紋章頑張ります!!」


「あとあと、関係値が深まっていけば、紋章付与した人へ一時的に支援魔法使えるので是非是非頑張ってください。一応最初から使えるのは、体力と傷をガッツリ回復出来るやつなので、彼女が倒れそうになったら使ってあげてくださいね」


最初っから回復とは有り難い。紋章を付与したのに、直ぐ倒れられたら後味悪いもんなー。


「最後に、刻印された紋章は直也さんが、出したり消したり出来ますので、サウナとか、川遊びなどなど、彼女が恥ずかしがってたら隠してあげてくださいねー。まあ、力を思いっきり使ってる時は流石に隠せないのであしからず」


変な所に気が回ってるなこれ。


「で、セシリアさ……取り敢えずスカート下げましょうか」


もう終わってるというのに、彼女はずーっとスカートをたくし上げていてくれた。刻印が終わった事で、恥ずかしさも一時的に忘れていたのか、さっきまで笑顔だったのに、また真っ赤になって慌てて彼女がスカートを戻す。


「直也さん、メッ!」


えー、理不尽だ。めっちゃ理不尽だけど、メッってされちゃった。幸せ。


「セシリアさん試し撃ち行きますか」


「はい、家庭魔法と紋章の力を見せてあげます!!」


さて、これが吉と出るか凶と出るかドキドキだな。



何時もお読み頂き有難うございます。ブックマークや評価ポイントを頂けると、今後の励みになりますので、よろしくお願いいたします。


その、なんだ、一部表現に力が入ってるのは特に意図は無くてですね。

こう、ね、何時も考えてる事ってすご~く細かく描写できるわけで、俺は悪くない!! #無理 #無茶 #敗訴 #執行猶予無し

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