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024_冒険者養成所行って来い?

結局バルツァーがおもりを1人連つけてくれていたらしく、ジルが致命傷を受けた時に高レベルの僧侶を呼びにギルドに戻りその時にバルツァー達まで現場に駆けつけてくれた。それから、捕縛やら警護団への引き渡しやらを手伝ってもらい、やっと一息ついたら夕方を過ぎたあたりだった。報告もろもろあるので、冒険者ギルドのバルツァーの部屋にギルドの面々とケラー醸造所の皆で集まったのが今さっき。さて、これどう説明しよう。


「ジル!!早く直哉さんを離しなさい!」


「嫌よ、やっと、やっと理想の方を見つけて相思相愛になれたのに、何で貴方の言う事なんかを聞かなきゃいけないのよ」


「おい、直哉これ一体どういう事なんだ?」


「まさかこの短期間でうちのバカ娘を物にするとはお前も隅におけねーな」


部屋につくなりジルがソファーに座り、その横に座ろうとしたら、ジルが俺の腰を両手でヒョイッと持ち上げて(紋章の恩恵こんな所まで)彼女の膝の上に座らせられたかと思うと、そのまま腰に両手を回されてガッチリロックされてしまった。幸いと言うか何と言うか、自分の首から頭にかけては彼女の胸元に有るフカフカのベッドにすっぽりと収まり、座り心地は最高なんだけどセシリアがそんな事許すはずもなく、俺を取り戻そうとするんだけど力負けして、仕方なく俺の右手に抱きつく形でどうにかおさまった。いや、何もおさまってないなこれ……。

「とりあえずですね、ジルさんはすったもんだがありまして、僕の紋章師の力で紋章を刻印する事となりまして、ええ、はい」そう言うと、ジルが自分の刻印された紋章を手で擦りながらクフフフフフフと笑い声が頭の上から聞こえてくる。いや、本当に嬉しそうで何よりです……ええ。


「お前の紋章を刻印されるとどうなるんだ?」ドルキーがちょっとだけ強い口調で聞いてくる。自分の娘みたいなジルにわけの分からない物を急に刻印されたらそりゃ誰だってそうなるわな。「基本的には害は一切ありません。能力が強くなって、基礎能力が上がり、僕との関係値が上がれば上がるほど強くなります。害と言うか、問題が有るとすれば強くなるためには僕と一緒に行動しなきゃいけないのと、僕以外からの加護は一切受けれなくなります」ジルがそれを聞くやいなや、直哉からの加護以外なんて、一切いりませんから大丈夫ですよって言ってるのが聞こえた気がしないでもないけど、無視しようそうしよう。


「そうか、すまんな流石に初めての事で何が起こってるかすら理解できてなくて。とりあえず、ジルを守ってくれて有難う」ドルキーが座りながら深々と頭を下げてくる。今日の事後処理の最中ドルキー達も合流して一応のあらましだけは説明はしておいてよかった。でも、矢を胸に受けて死にかけたから、俺の紋章刻印しましたって、普通はっ倒されてるよな……優しい人達で本当に良かった。


「そんなわけで、私直哉と一緒に冒険者やる事にしたのでドルキー後はよろしくね」


「まあ、その、だろうな。そんな気はうすうすしてたよ」部屋のセシリア以外の全員がうんうんと頷いているけど、セシリアだけは僕の腕を抱きしめる力をより一層強くして無言の抗議を、ああ、腕が谷間にズブズブと沈んでく幸せ。


「直哉さん本当にその雌狐を一緒に連れて行くんですか。お優しい直哉さんの事ですから、きっと一時的にその雌狐に言葉巧みに言いくるめられて、仕方なく紋章を刻印したんですよね、そうですよね、ええ、ええ、そうに違いありません。直哉さんが一言おっしゃって下されば、今すぐ防具屋の買い取り窓口に狐の毛皮を納品しますからね」すごく真面目に語ってるけど、どうしようこれ。


「セシリアさん大丈夫です、ちゃんと自分の判断で彼女を助けるために紋章を刻印しました。その、まさか冒険者として付いてくるとは……いや、そんな気は少ししましたが、ええ」


「直哉安心してね、これからは私がずーっと守ってあげるからね。直哉に一度救ってもらった命ですもの、貴方のため全身全霊全てを捧げて貴方の目的お叶えてあげるわ」ジルが俺の頭をよしよしと撫でながら蕩けた声で、一生貴方についていく宣言を皆の前で嬉しいやら恥ずかしいやら、もう逃げられないなーと諦められるやら、今日は本当に忙しい。


「直哉さん、私も貴方に助けてもらった身ですから、この身の全てを捧げて貴方をお守りしますからね。ええ、ええ、ずーっと何処までも、永遠に貴方は私がこの手で包んで守ってあげますからね」横のセシリアもうっとりとした顔で、何時のまにか永遠に守ってあげる宣言してるし……いや、嬉しいよ、嬉しいんだけどね。周りはバカップルを見る目や、何あれ怖いって引いてる人や、ご愁傷様って拝んでる人まで。いや、良いんですよ僕はこれはこれで満足してるから。


「でだ、ジルがお前と一緒にいくのも理解したが。直哉、そしてドルキー今回はすまなかった」バルツァーが急に誤りだした。正直なんで急に謝られるか理解できない。


「今回俺の判断でお前らに殲滅依頼を出したが、結果としてジルを危険な目に合わせてしまって本当にすまん」


「まあ、正直今回のお前さんの判断は軽率だと俺は思ってるが……結果としてジルがちゃん戻ってきたけどいや、素直に言うとお前をぶん殴りたい……がだ、こんな幸せそうにしてるの見せられちゃ怒る気もうせるわ」ドルキーがため息をつきながら、しょうがねーなと言う感じで僕と幸せそうなジルを見てる。


「本当に申し訳ない。直哉も俺の見積もりの甘さで怖い思いをさしてしまって本当にすまなかった」


「いや、まあ、怖いと言うか、正直戦闘だけで言うならそこまでだったんですが、自分の確認不足で招いた事態なので」


「そう言ってもらえと助かる。が、それはそれだ。正直お前たちは元ゴールドクラスとその他19名を短時間で壊滅させた力は正直本物だ。ただ、今回のように基本的な事を学んでいれば避けられる事案でも有る。お前さ冒険者の養成学校入らねえか?」バルツァーがそう言うと、ドルキーがそれは良い案だと言わんばかりに頷いてる。


「それは正直願ってもない話ですが、学費とかもろもろ3人分払えるほどまだ稼いで無いですし」それに、セシリアさんの実家へも早く行きたいと言うのが本音だが。


「そこは安心してくれ、ギルドマスターの仕事に将来有望な冒険者の卵を育てるってのも有ってな、お前らみたいな優秀なやつらを推薦したとなれば、俺の評価も上がるし推奨額金も出るしで正直いい事づくめだから安心してくれ」


「その、本当に申し出は嬉しいんですが、実はセシリアさんの実家に何が起こってるかを調べに行かなければいけなくて」


「なんだそりゃ?」


「セシリアさん、喋っていいかな?」少しだけ悩んだ彼女がこくんと頷く。そこから、彼女の家族が盗賊に襲われた事や、それから40年一人で生活してた事など掻い摘んで説明した。説明が終わる頃には年寄り二人組は少し涙ぐみ、トリー何時のまにかセシリアに抱きついて頭を撫でている。ジルも何時もの茶化す雰囲気は一切無く、セシリアが皆の反応に正直面食らってしまい、オロオロしてるのが可愛い、うん、可愛い!!


「よし、その調べる事に関して俺に任せろ。お前らが一人前の冒険者になる間に調べといてやる」バルツァーが胸をドンと叩きながら勝手に何か決めてるし、何時もはこう言うのを止めてくれるトリーさんはすでに書類を用意するべく後ろの棚を漁ってる。


「セシリアさん、どうしますか」正直彼女次第かなとは思うこれにかんしてわ。


「その、まずは皆さん本当に有難うございます気にかけていただき。そうですね、直哉さんが強くなりつつ、私の目的も達成できるなら寧ろこちらからお願いしたいぐらいなので、是非お願い致します」


「よし、じゃあ決まりだな。書類とかもろもろ用意するからそうだな3日後にまた来てくれ、それまでに必要な物は全部用意しておいてやるから」


「じゃあ、うちの引き継ぎもその間にやっちまうか。ジル、アンナとルーチスの二人に引き継ぎ頼むぞ」ドルキーも頭をかきながらしゃーねーなーと言ってる。「直哉、うちのバカ娘頼んだぞ。悪いやつじゃ無い、ちょっと……ちょっと愛情表現が独特なだけだからな」ええ、それは身に染みて理解しております。


「さて、もう今日はお前らどするんだこの後」

「そうですね、正直朝から動きっぱなしで疲れたので、食堂で食べた後に宿屋ですぐ寝たいかな」


「まあ、そりゃそうか。OKじゃあ今日はこれでお開きだ。初仕事ご苦労、これからもよろしくな」バルツァーが俺の肩を叩きながら諸々の準備を始めてる。ドルキーもよっこいしょと立ち上がり、ケラー醸造所に帰る感じだそうだ。で、これどうしよう。


「ジルは今日どうするの?」そう、彼女だ。いくら紋章刻印したとは言え、まだ荷物の整理やら何やらが有るわけで。


「ええ、今日からいっときも貴方から離れず、常に側で貴方を守って上げるわ。もちろん宿屋の方にも今日からご一緒させて頂きますからね」めっちゃいい笑顔で宣言され、僕の思惑は一瞬で崩れ去り、右腕にかかる乳圧がさっきより一層強くなったのは言わずもなが。


「直哉さん、本当に雌狐を仲間に加えるのですね。いえ、良いんです直哉さんがそう言うのでしたら文句はございません。ええ、ただですね宿屋に戻ったら少しだけ直哉さんにお部屋の外に出て頂ければと。ご安心下さい暴力的な事は一切行いませんので……ええ、直哉さんの紋章を刻印されて正式に仲間になった雌狐と少しだけお話をするだけですから」


「私も貴方とは色々とお話したい事が有ったから是非そのお時間をいただければと」


……うん、ここら辺は彼女たちに任せよう。

別に現実逃避でも、怖いから近づかんとこって訳ではなく、戦術的な撤退と言う事にしておいてもらえればと。宿屋に戻る前にザジ食堂で少し遅い夕食を食べてると、初日にジルに気に入られないようにと忠告してくれたチニリが、話を聞いた瞬間この世の終わりのような顔で俺の顔を見たかと思うと、最後の晩餐ねと言いながらエールとコロルの酢漬けと猪肉の燻製塩漬けの鉄板焼きを用意してくれた。今晩の彼女たちの話し合いいかんによってはそうなるかもなと思いつつ、口いっぱいに広がる猪肉の旨味を噛み締めつつエールで流し込む。


宿屋に戻ってくる時も、宿屋のオバちゃんに泊まるメンバーが一人増える旨を伝えると、あらあら若いって良いわねとからかわれる。で、自分は部屋の前で待機して、二人が部屋の中に入っていった。途中、部屋の前を通る他の冒険者のチームが小声でいい気味だとか聞こえたけど、多分君たちが思ってるような自体じゃないぞこれわ。30分ぐらいだろうか、部屋の中から大変ありがたい事に爆破音はおろか、戦闘音や物の壊れる音は一切聞こえず、セシリアの声で入っていいですよーと聞こえた。さて、吉と出るか凶と出るか正直バーニーズと戦闘したときより全然緊張する。扉をゆっくり開けると、部屋は明かりが点いて無く、窓から月明かりだけが差し込んでるが、部屋にはパット見誰もいない。突然机の上の照明に光が灯り(セシリアの家庭魔法かな?)直哉さーんと聞こえる方を向くとベッドの布団がこんもりと……「何してるんですか二人共」


「直哉さんが入るお布団が冷たくないように二人で温めてるんですよ」と、セシリアが裸で布団の中の右側に寝そべり右手で布団の口を開け広げ


「そうそう、直哉が風引いたら一大事だから二人で温めてたのよ」と、こっちも裸で布団の左側に寝そべり、左手でセシリアと一緒に布団の口を開け広げている。


「その、これは一体。お話し合いはどうしたんですか」


「ふふ、積もる話はたくさんありますが、ささ、直哉さんもお洋服を脱いでお布団に入りましょう」セシリアとジルが空いた手で、布団の真ん中の部分をぽんぽんしている。やっぱそう言う事なんですよね。服を脱いで、二人の真ん中に裸で入るんだけど、これは何と言うかやばい。素敵な身体をしてる二人だからって言うのは大前提として、そのなんだ、卑猥だこれ。何と言うか自分が全身棒になり、それを穴に挿入すると言えば良いのかこれわ。二人の真ん中にずっぽりと入るやいなや、彼女たちが僕の身体の半分づつに覆いかぶさってくる。両足は彼女たちのムッチリした太ももに挟まれ、胸板には柔らかくフワッフワの胸が乗っかってくる。全身すべすべの柔肌に包まれてこの時点で頭が沸騰しそうだ。


「二人でね話し合ったんです。雌狐が直哉さんとよろしくするのは正直許しがたい事ですが、まあそこは直哉さんが紋章を刻印した方ですし、多めに見る事にいたします」セシリアが僕の頭を撫でながら、しょうがないと言った感じで説明してくれる。


「私も直哉を独り占めして何処かに監禁したいぐらいなんだけど、それだと彼女が許してくれそうにないし、いえねその為に戦うのが怖いわけじゃないのよ。でも、彼女と戦ってどちらかかける事になったら直哉が本当に悲しむと思うと、紋章が刻印された通しならまあ、いいかなって話になって」ジルがそう説明しながら、僕の内ももを撫で回す。


「ええ、そう言う訳で夜の関係値を深める大切な作業も二人で一緒にと言う話になりました」セシリアが僕のお腹を撫で回す。あかん、二人の手だけでもう色々とやばい。


「な、なるほど。とりあえず二人共仲良くやれるって事みたいで良かったかなと。で、この状況はそう言う事?」


「はい」二人の声が綺麗にハモる。実はこいつら仲がいいんじゃないかな。


「ちなみに、例えば、例えばの話だけど。僕が君たち意外とこう言う事した……痛った!!」ちょっとした好奇心で質問をした瞬間に、僕の乳首が両方共捻り上げられた。


「直哉さん、私はこんな事をしたいわけではないんですよ、ええ、ええ、ただその際は直哉さんには世の中の物事をご理解頂けるよう時間をかけてたっぷりと説得(物理)をするだけですのでご安心ください」何も安心できない


「ええ、直哉にはベッドの上でたっぷりとお話をしてあげるはその際。相手の女?良い肥料になるわよきっと」絶対、絶対この二人意外とは何もしないと今誓った。


「でもね、直哉さんあなたはとても可愛そうなんですよ」急に何を言い出すかセシリアわ?


「関係値の為に、少なくとも寝る時は私たちのこの柔らかい身体と一緒に寝る事になるんですよ。もう、一人だけでゆっくりと寝ると言う贅沢はできないんです」言われてみればこの二人が寝る時に来ないわけないよね。


「そうよ、直哉は一人で寝ると言う自由を奪われてしまった悲しい運命なの。だからね、その代わりと言ってはなんだけど、寝る時には私達二人にどんなワガママでも言って良いんだからね」


「ええ、直哉さんの言う事でしたらどんな願いでも叶えてあげますからね」そう言うと、二人の身体がさっきよりも密着して、全身がふわふわムチムチに沈んでゆく。ああ、これから一人で寝るって言う時間は無いけどこんな素敵な二人と過ごせるなら悪くない……倍じゃん、セシリアだけでも夜凄いのに倍じゃんこれ。


「大丈夫よ直哉、私ちゃんと抑えるから」おお、流石ジル。ちゃんと僕の思いをくんでくれてる。「一人3回で勘弁してあげるから安心してね」おう、何も理解してないよこれ。


「直哉さん、二人ともども同じように愛して下さいね、じゃないと私すねちゃいますからね」そんなふうに言うのずるい!!可愛いに決まってるじゃん。


「ささ、直哉さん今日はお疲れ様でした。たっぷりと癒やして差し上げますからね」セシリアが首筋をゆっくりと下から上に舐めあげてくる。


「直哉と初めての夜、覚悟してちょうだいね。そう簡単には寝かせてあげないから」言い終わるやいなや、ジルの舌が僕の耳を外側からゆっくりと内側にかけてチロチロとなぞっていく。あ、無理これ無理。これ毎晩って僕死ぬんじゃないかな色んな意味で。

何時もお読み頂き有難うございます。ブックマークや下にある評価ポイントを頂けると、今後の励みになりますので、よろしくお願いいたします。


さて、ジルの本格参戦が決まり安心したのもつかの間、ついに基礎をお勉強するべく冒険者の養成所へ放り込まれる直哉くん御一行。もちろん普通に終わるわけがなくひっちゃかめっちゃかな養成所生活が彼らを待っています。とりあえず、美女二人連れて何様だって感じだね!!


あと、おかげさまでブックマークが100件超えました。皆様本当に有難うございます。感謝の気持ちを込めまして、そしてジルの正式加入を記念しまして、3人がベッドでイチャイチャするだけのお話を閑話休題として書ければなと思っております……これ書きたくて始めたんだーーーーい。二人にめちゃくちゃにされる(NOTノクターン落ち)直哉くんにご期待下さい!!!

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