17話 自慢
少し中途半端ですが投稿します。
続きは明日投稿します。
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村を出てから数日が立った。
俺も体力がついてきたのか、以前よりは疲れが少ないように思える。
前を見ると、アミスの隣をユウヤが沿うように歩いている。
どうもユウヤがしきりにアミスに話しかけているようだった。
まあ、アミスは無視しているが。
ユウヤ、よく折れないな。
俺だったら、あそこまで無視されると心折れるよ……。
そういえば、ああいう光景ってどこかで見たことがあるような。
あ!? そうか前世だ。 ああいう光景、歓楽街で見たことある気がする。
通り過ぎる女性に声をかけては無視されてもへこたれないナンパする若者。
違う点があるとすれば、その男がどこまでも付いてくる点だ。
顔も思い出せないが、よく話していた会社の同僚の女の子が、あれはうざいとか言って邪険にしていたのをふと思い出した。
いや、まあ好きな人もいるんだろうけどね。
耳を澄ますと、ユウヤはどうやら先日の魔物の群れに襲われ撃退した時のことを自慢げに話しているようだった。
◇
村から出て最初の野営の日、突然、魔物に襲われたのだ。
とはいえさすが勇者パーティ。
襲われる寸前に気づき、すぐに迎撃していた。
この時ばかりは、ユウヤのさっそうと立ち向かう姿に少し羨ましく思ったものだった。
彼は、すぐに聖剣を手にすると向かってくる大きな牛型の魔物を真正面から一太刀で切り裂いたのだ。
他のメンバーも、剣や魔法で撃退していった。
俺? 俺はもちろん隠れていたよ。
このスキルの魔眼を使って寄ってくる魔物を惑わし、ユウヤの方に誘導して隠れていた。
ただ、勇者パーティを見ていると、いくらすごいスキルがあったって戦闘職には敵わないと思ったね。
きっとこのスキルが見つかると、囲まれてすぐにやられてしまうだろう。
いや、逃げることはできるかな?
まあ、そんなこんなで、魔物の群れはすぐに撃退されたのだった。
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