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幻焔の黄昏(トワイライト)~女の子に転生したらもっと大変でした~  作者: 夜空りえる
セイクリッド魔法学院編
35/49

32.それでも私は.....

長らくお待たせ致しました!何というかあれから投稿が途切れて3ヶ月以上......

気分転換に久しぶりに投稿しました。

実はその後の文章や物語の展開、最後までのシナリオは考えどういった結末になるのかも考えております。

結論私は文章書くのが苦手なんです!


転移門に入った俺は無事に遺跡から向け出すことが出来た。丁度空を見ると日が落ちようとしていた。


「夕方.....夕日が眩しい。」


夕日が目に当たり思わず眩しかったのか手で覆い隠した。この時、俺は皆のところに早く行かないという思いが一杯だった。

気付けば頭痛も治まっており体も楽になった気分。そのまま家に向かい歩き無事到着した。


(何かこう見ると懐かしく感じるな~。)


街の風景全体が嘘のように懐かしく感じた。と言ってもここを出てから多分二日ぐらいだと思うけど何故かそう感じてしまう。


「って言っても堂々と中に入れない.....」


ドアの前で突っ立ったままの俺。もうこの際何時ものように入ればと思うのに中々出来ない。


はあ~行く前に何か残しとけば良かったかな。


溜め息を付きながら落ち込んでしまう。


「ソ、ソフィアお嬢様?」


突然聞き慣れた声が聴こえた。その声の方向を見ると一年ちょっと見なかったあのメイド──リアーナの姿が。


「リアーナ?......リアーナだよね?」


「ええ、そうです。お嬢様のよく知るリアーナですよ。」


どうしてリアーナがここに居るのかはこの際置いておく。この不在であって二日間に何があったのか気になってしまう。


この場合はリアーナに直接聞いた方が早そうだな。


「リアーナ、どうしてここに.....この街に居るの?」


俺がそう言うとリアーナはパッと目を強く開き


「旦那様からお嬢様の調子は大丈夫かと思い私が参ったのですがお嬢様、捜しましたよ!何処にいたのですか?皆さんご心配していましたよ。」


穏やかで優しい口調の間に所々厳しい口調などそのリアーナの姿を見てちょっと嬉しい気持ちになる。


「ごめんね。ちょっと野暮用で。今すぐには言えないけど早く皆のところ.....に。」


少々立ち眩みが生じた。例のあの魔法のせいで魔力の消費が激しかったらしく今頃になって支えれていた体が崩れそうになった。少し体をしゃがんだ。


「お嬢様、大丈夫ですか!それよりその右腕ぼろぼろじゃないですか。早く中に入りましょう。」


あっちょっと心の準備が!リアーナに無理矢理連れられ中には入ることに。予想通り中には皆が不安そうな顔をしていた。リアーナが戻ってきたことに感知し皆が此方を凝視してくる。


俺はこの時、気まずく言葉を言った。


「皆、ただいま。」


「ソフィアお嬢様?」


最初に反応したのは護衛のステラだった。俺は思わず意外と思ってしまった。ステラは心配そうな表情で見ていたので胸が痛くなる。


「ステラさん......ごめんなさい!」


謝って済むもんではないのはわかっている。でも出来るだけ真剣な眼差しで謝った。


「ううん......私はお嬢様の気持ちはわかるよ。何を考えて私たちになにも言わずに行ったのは許せないけど私はお嬢様の護衛です。護衛としての責務を果たしたいのです!ですから私を頼ってください。」


「ステラ......」


ステラのこの泣きそうで真剣に思いを伝えているのを見るのは初めてだった。クールでいながらムードメーカーな部分もあった彼女の気持ち。私は恵まれているのかそれとも......


「ごめんなさい。貴女は本当に良い子なんだね。私はこんな性格だけどこれからは私を護って支えてくれる?」


穏やかな笑顔で彼女の頬に触る。両腕は酷い怪我をしていて痛みは少しするけど我慢する。


「はい!お嬢様に頼られるような立派な護衛に.....」


互いを信頼するための契約の証として握手する。


「あのねステラ。聞きたいことが有るんだけど今、アリアちゃんってどうしてる?」


俺は彼女の事が誰よりも気になっていたので聞いてみた。多分心配しているであろうとは思われる。

しかし、ソフィアが帰ってきてから一向に姿を見せない。嫌、逆にいうと見せようとしていない。

俺の言葉で一同は静まり返る。


そんな中、ステラは口を開き


「アリアなら部屋に居ると思うわよ。でも多分寝込んでいる........」


「寝込んでいるってどうして?もしかして私が居なくなったから?」


「多分そうかも。アリアってお嬢様にゾッコンっていう性癖を持っているから相当落ち込んでいるよ。引いてしまうほどにね。」


その発言を聞いて『え?』って表情になる俺。そう、この時ようやく気が付いたのだ。何に気が付いたのか?それはと言うとアリアはソフィアにゾッコン、つまりベタ惚れしていた事実を......

と言っても前からそうなのではと感ずいていたがまさかあのアリアが。


「多分、初めて出会ったときと言うか助けたときからかも。」


若干苦笑いをし右手で首に当てる。


「お嬢様。もうわかっていますよね。」


「ええ、承知していますよ。謝りに行ってきます!」


横からリアーナにわかった風に問いかけられ俺は頷き彼女の部屋へと急いで向かった。


(今、待っててねアリア。ちゃんとごめんって謝るから。)


急ぎ階段を登る。部屋に到達してから一時足を止める。


(何て言おう.....入りづらい)


立ち止まったままドアをノックしようとしても中々出来なかった。


(何立ち止まっているのよソフィア。男でしょうが!嫌、今は女性でした。じゃなくて!)


一端深呼吸を一回して波長を整える。そして勇気を振り絞って声を出す。


「ごめんなさい!アリアちゃん。」


(へ?この声は......)


部屋の中のベッドに丸まっていたアリアはこの部屋の外から聴こえる声に聞き覚えがあった。

それはアリアの大切な親友の女性。ソフィアの声が。


「部屋の中に入っても.....良いかな?」


おしとやかな優しい声が響く。


「ソフィア.....ちゃん。今まで何処に.....?」


やはり最初はそれを聞いてきたか。


何と無く予測できていたため慌てず説明する。遺跡に行っていた事、皆に言わずに勝手に行ったこと等言える範囲のことを彼女に説明した。


「だからね。ちゃんと謝りたいんだ。だから部屋に入っても......」


「何が謝りたいって!自分勝手でその次は謝りたいって?勝手すぎるのよ!!ばかぁ!」


涙混じった荒れた声。考えていたことではない予想外な展開に包まれた。


(いやいや、マジで怒っているぅー!)


予想とは違った怒りが扉の向こうから響いた。初めてアリアが本気で怒ったのを見た瞬間だった。


「わたしだってソフィアちゃんの力になりたい.....隣に居座れる人になりたい!でも.....ソフィアちゃんはわたしから遠ざけようとする。」


その言葉の意味は深く胸に突き刺さった。彼女が言うソフィアとの隣に居座れる存在。それが望みの彼女から遠ざけようとしていたソフィア。


俺は良く理解が出来なかった。仲間と言う存在が居ない中の空間で過ごした生前アルフ・ライザードには理解すらできない。


でも、一つだけわかったことは......


「アリアが大事だからこそ私は貴女に心配させたくなかった!多分これからもそれからも気持ちは変わらない。だから今は─────」


最後の俺がアリアに込めた気持ちを伝えた。その言葉はとても......

その瞬間、扉が突然開き中にいた彼女であろう本人が飛び出して俺に抱きついてきた。

そして────


「──うん!わたしが貴女を変えてみせるよ!必ず.....だからこれからも宜しくね♪」


泣いていたであろう顔が素晴らしく太陽な輝きの笑みでニコッと笑った。

その返事を聞きコクッと頷いた。


仲直りは無事成功することができ信頼関係は.....変わらないか。

互いが互いを支え合い何に突き進むかはこれから次第であると俺は私は見ている。


それでも私はこれからも前に突き進む!





読んでいただきありがとうございます!

続きは......多分投稿される予定?

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