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妖少女  作者: 龍華ぷろじぇくと
第七章 釣瓶火の反逆
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釣瓶火の叛逆・プロローグ

 男は決意した。


 もう、沈んではいられないと。


 男は決意した。


 やるべき時は今なのだと。


 男は後悔した。


 なぜ、こうなってしまったのかと。


 男は後悔した。


 女の手を取り共に逃げていたのなら、こんな結末にはならなかったのだと。


 手には写真を握り締め、


 自ら犯した過ちを悔やむ。


 男はさいなむ。


 立ち上がっていればよかったのだ。


 男は悔む。


 自分が逃げていたからだ。


 男は慟哭する。


 少女を不幸に追いやった。


 男は怒る。


 さらなる地獄に向かわせた。


 男は憤る。


 その償いはするべきだ。


 そして男は立ち上がる。


 たとえ、己の命を削るとしても、


 男は決意した。


 己が世界に弓引くことを。


 安寧の日々を壊す勇気を。


 できた居場所を捨てる決意を。


 たとえ親しき者に敵対するのだとしても――

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