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「大丈夫か!?」
仲間たちが通路に引っ張り上げられた月人の口を無理矢理にこじ開ける。複数人で口の上の部分を掴んでんぎぎぎぎー! と力を込め、その際口事態が持ち上がらないように幾つかの人数で下のほうを押さえつけてた。
それによってなんとか口を開くことが出来た。でもその時……臭っ!? ってなっただろう。だって月人の口の中は臭かったのだ。そしてその中から救出された人たちはネバネバの唾液に塗れてた。
惜しむらくはその中にスタイル抜群の女の子がいなかったことだ。いや女性はいたさ。でもそれはモブリだったのだ。モブリは可愛さに振ってるからエロさはまずない。だから普通に心配するだけだった。
「この無能どもがあああああ!」
開口一番のセリフはそれだった。勿論言ったのはお偉いモブリだ。自身が食われてしまったことは俺達の力不足ってことなんだろう。確かにあれは失敗だったけど、しょうがなくもある。あのまま下に落ちて何もわからずに月人の口の中でお陀仏になってた可能性すらあったのだ。
それに比べたらベタベタするくらいまだまし……だろう。でも自身が汚れてしまったことがとてもご立腹みたい。
「くっ、こんな格好でいられるか! 早く戻るぞ」
なんとまあ、そんなことをいい出したのである。でも勿論それは止められる。お供の人たちもそれはだめだっていってる。お供の人たちは基本的にはこのお偉いモブリに賛同してなんとか妥協案を出してた。
でも今回は……な。お偉いモブリもご立腹だからか、周囲の言葉に耳を傾けない。信頼してる相手だからおつきの人たちを連れてきたんだろうが、その人達の声を聞かないのだ。ただ「帰る!」とだだばっかり。
こんな奴いなくても進めるのならそれが一番だ。この場にいるプレイヤーは皆そう思ってるだろう。だけど、そうもいかない。もう抱えて進むか? 実際それをありだなって感じではある。だってモブリだし? それなりに数がいるから、それをしたとしてもそこまで戦力の低下はないだろう。
モブリだからこそ無理やりに運ぶって事ができる。誰かがそれをやってくれないかな? とか視線を交わしながら俺は思ってた。幾つか交差した視線の中では同じような考えの奴がいそうではある。でも、流石に自分では……な。その責任とか? 取らされても困るし?
まあきっと誰もそれをしないから同じようなことを皆考えてるんだろう。本当に無駄に立場だけあるのって困るよな。




