218
「ぼえええええええ」とか「きえええかええ」とかなんとも嫌な不協和音が鳴り響いててる。まさか入口の方の罠であったはずの口。それがいきなり変な声をはっしだしたから、皆が驚いてる。
でも確かに、あれも天井にいた月人の一部かもしれない……なにせあの口は天井に張り付いてた月人の口部分だけが、生えてるって感じだからだ。もしかしたら、あれも一緒に壊す必要が? とか思ってると、変な声を発してる声の方から、光がスウウウウウと流れて来る。
それは間違いなく、天井から流れてきてた光。つまりは世界樹の力だ。それが別の方向から流れて来る? そしてそれぞれの通路の向こうから流れてきたそれが集まっていき、カッ!! ――と強い光を放ったと思ったら……
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
――と天井と共に、月人も復活してた。その時、通路側にいたモブリのお偉いさんの護衛の人だこういってくる。
「光があの部屋からいきなり! それでそれで――」
伝えないと、という気持ちが出過ぎて何が何やらである。でもわかる。伝わってはいる。どうやらこれで確定だ。
「これってつまりはあの月人は二つの保険が掛けられてるってことか!」
「自身で守ってる天井の提灯。それと周囲の罠とその先の通路に何かあるようだな」
そんな風に結論づけられる。これは順番的にはまずは周囲の罠やらギミックを壊して、保険1をつぶしたのちに、月人を直接破壊して、提灯を破壊する……ってそういう流れが必要……ということか? なかなかに厄介な仕様だ。
面倒な事をセツリの奴は考えてくれる。けど……これで確実にこの天井の月人を倒せるはずだ。
「それぞれのリーダーは集まれ!」
この部隊の一番のトップがそういってくる。これからどう動くか? ってのを話し合うためだろう。けどゆっくりじっくり……というわけにはいかない。なにせ天井の月人はさらに段階が上がってる。
かなり激しい攻撃を仕掛けてくるようになった。ギミックがばれた事がわかってる? それぞれのチームで四つある通路を担当して、そこのギミックを排除して最終的に、今度こそこの月人を倒す……そういう事になった。
ぐずぐずしてる暇はない。早速俺たちも動き出す。
「行くぞ!」
そういって仲間たちを連れて一つの通路に向かう。速攻でその通路の口をつぶして、通路に入る。そして片っ端から近くの部屋を調べるよ。どこかに世界樹の力を供給するための仕掛けがあるはずだ。
そしてそれにはきっと月の紋章がある! それを見つけるんだ。




