84 頼りになる助っ人
まーた土曜出勤です…しんどー…( ´_ゝ`)
「さってと…こうして合流したし…どーする?」
「そうだな…ティナさんの解除まで少しだけ余裕がある。これからの予定を話そう」
「おし!」
レイヴォルトとの合流後…再び魔方陣の部屋に戻ると、これからの計画について練ることに…。
ティナはとりあえず解除に集中…。俺たち二人で話し合うわけだ。
とりあえずは追手も来ないかな…。油断はダメだが、バルコスもいねぇし…看守の動きもボロボロになったはず…。
少しくらいは猶予はあるか!
「まず…この魔方陣は外と繋がっているが、そのまま脱出できるわけではない…」
「…?どーいうことだ?」
「…海底に放り込まれる…といえばいいかな…」
「…!?なっ…えっ!?」
「この監獄の魔方陣は…その悪用を防ぐためトラップが仕掛けられている。特定の人物以外が使用すると、外に…海底に飛ばされるわけだが…」
おいおい!そんなの聞いてねぇよ!これじゃあ…どっち道脱出できねぇよ!
「やべぇ!どーすんだよ!」
そんな俺の焦りように…レイヴォルトは落ち着かせるためにその対策を話すことに…。
「安心してくれ。この監獄を出ると魔力結界の影響を受けなくなる。それを利用するんだ」
「はぇ?それは…どーいう…」
「まず…私たち三人で魔方陣を使いあえて海底に飛ばされる。その瞬間を狙って魔法を使用…。より強力な防護魔法…バリアの類いであれば、三人まとめて水圧に潰されることなく海底に出れるだろう」
「…ふーむ…」
「見たところ…ティナさんは魔法に強い適正があるように見える。きっとうまくいくはずだ」
なるほどね。脱出した瞬間にティナの魔法であらかじめ三人を保護。そーなると…海底に飛ばされても生きていられると…。
んでも…
「そーなるとよ…わざわざ海底を歩いたりして陸に上がるのか?無理じゃね?」
なんせ…海水浴とはわけが違う。だだっ広い海の底を、ただひたすらに歩き回ることになるかもしれないし…。バリアで保護しても、酸素が持つかどうかも怪しい…。
モタモタしてると、あっという間に看守のやつらに追い付かれる…。
そんな俺の疑問に…レイヴォルトはなおも冷静な表情で答えてくれる。
「そこも安心してくれ。実は…頼もしい仲間が助けてくれることになっている」
「仲間!?いつの間に?」
「私の持つ聖剣…リクリィアル…。これは外部の者とコンタクトをとる役目もあってね…。もっとも…強い信頼関係にあるものだけだが…」
いやいや!それでもスゲェ!神獣を宿らせるだけじゃなく…そんな便利な使い方もあるなんて…。
欲しいなぁ…。
んまぁ…これで問題は解決か!
「んでよ…その仲間ってのは…どんなやつなんだ?」
「…そうだな…見た目は怖いが…とても優しいやつだな…」
「ほぅ…」
うーむ…気になるなぁ…。果たして…うまくコミュニケーションとれるか…。
そんなことを思っていると…
「できたのね!これで…魔方陣が使えるのね!」
今まで座りながら…魔方陣とにらめっこしてたティナが立ち上がる…。額にはややうっすらと汗が浮かんでいるみてぇだ…。
いやぁ…お疲れ…。
「おぅ!すまねぇ!ティナ一人に任せっきりで…」
「別にいいのね!それで…これからどうするのね?」
「おっと!そーだった!それでこれからなんだがよ…」
俺はレイヴォルトと話していたこれからの計画…その全てをティナに伝えることに…。
ティナはややビックリしたようだが、とりあえずは把握する…。
「…とにかく…ここからで他瞬間を狙って魔法でティー達を守るのね?」
「そーだな。そのあとはレイヴォルトの助っ人が来てくれるんだとよ!」
「わかったのね!それじゃあ…早速なのね!すぐこの魔方陣の真ん中に立ってみるのね!」
おぉ…ついに…この汚いとこから脱出か…。もうホントにヘトヘト…。
俺たち三人は魔方陣の中心部にそれぞれ立つと…ティナの合図と共に気を引き閉めていく…。
「それじゃ…カウントするのね!目をつぶるのね!」
「おう!」
「あぁ…」
俺とレイヴォルトの頷きの後…カウントダウンが始まる…。
「いくのね!…3…2…1…」
そして…
「0!」
その瞬間…妙な浮遊感が体を包み込む…。さて…この先に何が待っているのか…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
…
ブォン!
「うぉっと!?ここは…!?」
「無事に…脱出できたのね!もっとも…まだ海底なのね!」
そこは…恐ろしく暗い世界…。光の類いは存在しない…闇の空間…。海底ってこーなってるのね…。
周りには薄赤い球面が覆い囲んでいる…。これがバリアか…。
ん?…なぜかティナとレイヴォルトの姿だけは見えるわけなんだが…。
「ティナ…もしかして…」
「とりあえず…ティー達三人の周りに光の魔法をかけたのね。これで…ある程度は視界がハッキリするのね!」
「なーるほど!」
さすが魔法少女…。なんでもできるな!
こーなると…あとはレイヴォルトの助っ人を待つだけか…。
「レイヴォルト…あとどれくらいかかりそう?」
俺の疑問に…それでも不安な表情を見せずにさらりと教えてくれる剣聖…。
「もうすぐらしい…。向こうもすぐに来ると連絡があったよ」
「おぉ…んじゃあと少しか…」
さーて…どんなやつだ?こんな海底に来るようなやつだしな…。ただ者じゃないんだろうけど…。
そんな考えを巡らせていたその時…
「…!?あっ…あれはなんなのね!?」
「…どーした?ティナ?」
ひどく焦ったような顔をするティナ…。なんか…嫌な予感…。
その時…
グルォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!
なっ…ええぇぇぇぇぇ!!?
ちょっ!なんか…すげぇヤバいモンスターが…俺たちに迫ってるんですけどぉ!?
身体中に蒼白い光を纏わせて…額には鋭い角…。見た目的には海を泳ぐ…どでかいドラゴン…!
金に光る鋭い目が俺たちを睨み付け…
グォォォォォォォォォォォォォ!!
グゥゥゥゥ…ン…!
うわぁ!?なんか…凶悪な口を開いて…俺たちを飲み込もうとしてるぅ!?
「ちょっ!?ティナ!どーにかできねぇのか!?」
「そっ…そんなの…ティーにもわからないのね!!」
そんなふうに完全にテンパってしまった俺とティナ…。それでも…ドラゴンは迫り…そして…
バクンッ…!
俺たちは…なんの抵抗もできずに飲み込まれてしまった…。




