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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月4日①決戦前夜と前線基地

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263.本日の予定と久し振りのノア・タイムス

「うんうん、結構いい写真撮れたな」

「おっ、ちょっと見せてくれよ」

「わ、私も見たいです!」


ある種の芸術的な情景を生み出した木馬群を撮影した俺は、アーツを使いすぐに現像。それに興味を示したユサタク達は、新しいネタを手に入れた俺のように、興奮しながら詰め寄ってきた。


「……うん、金色に輝く稲穂の海をバックに、死にもの狂いでギコギコと木馬を揺らすプレイヤー。そのシュールなアンマッチさが、逆に神秘的というか、しっくりくる構成に仕上がっているな」


「ほんとですね。というか、スキル版の【ビジョンスキャン】ってこうやって撮るんですね〜」

「あれ?プロス達はまだ【見習いカメラマン】到達してないんか?」


「イベント前なので、やる事が多くて……」

「ふむふむ、じゃあ【カメラマン】にランクアップした奴は誰もおらんのかな」

「ええ。なのでポイントゲットのためにも、冒険に行く時は【見習いカメラマン】をセットすることをオススメしますよ!」

「おう、教えてくれてありがとうな」

「えへへ、気にしないでください」


俺のお礼の言葉にプロスは鼻の下を擦りながら顔を赤くした。


「さて雑談も楽しいけど、時間的に各ギルドがオープンしてるよな。俺が戻って来たって、挨拶回りに行ってくるわ」

「あっ、ストップ。その前に今日の予定の共有だけさせてくれ」

「うん?別にええけど、ここ人がいっぱい居るけど、コールじゃなくてええの?」


ここにはプロスはもちろん、木馬組もたくさんいる。そんな中で予定をぺちゃくちゃ話すとか、ユサタクらしくない情報リテラシーの低さに驚いてしまう。


「当然、極秘にする意味のないことしか言わないから気にするな」

「それならええけど……で、どんな予定なん?」


「まず、STの使い道なんだがキャラレベルが上がる直前を除いて基本的には温存してくれ。代わりに定期的に伐採ツアーを行うから、そこで使ってくれ」

「ああ、なるほど。町解放クエで農作物部門はオールクリアしたんやもんな。まだまだ必要数が集まってない木材にシフトするってわけか」


「ご名答。それに加えて9時から未登録の転移ポイントを全て開放するために、大陸中を走り回る予定だ。経験値が無駄にならないように、ジョブやスキルのプリセットは2〜3種類作成しておいてくれ」

「おおっ!大陸中のポイント開放とか大冒険やな!オーケー、いい感じに準備しとくわ」


帰って早々のどデカい冒険に心が湧き立つ。……もっとも、確実にマラソン地獄になるとは思うけど。

その後、いくつか質問を重ねてから、今度こそ挨拶回りに向かうのであった。

「あっ、おはようソーイチ。今日から復帰なんだね」

「よう、コビー。不肖ソーイチ、この世界に帰ってきました!って訳で、新聞に載ってないネタある?」


「いきなり過ぎるでしょ……僕に話す権限はないから社長にでも聞いてみなよ」

「せやな。要約新聞の量産終わるまでに見つけたら、挨拶がてら聞いてみるわ」


そこで会話を切り上げた俺は作業部屋へ向かい、数日分の要約新聞をポーションを併用しながら100部ずつ印刷していく。


(よし、完成!それじゃあアマネに渡しに行くかな……って、ルーカス発見)


「おはよう、数日振りやな」

「やあ、ソーイチ君!元気そうで何よりだよ」

「そっちは……疲労MAXってかんじやな。忙しいかもしれんけど、ちゃんと寝てる?」


改めてルーカスを観察すると、その目の下には立派なクマが鎮座していた。いつもはピシッとしているシャツの袖口も心なしかシワが寄っており、彼が潜り抜けてきた修羅場の凄まじさを物語っている。

そこにイベントの匂いを嗅ぎ取った俺は、気遣いつつ話を聞き出そうとした。


「……隠してるつもりだったんだけど、バレちゃったか。流石はソーイチ君、よく見ているね」

「常にネタを探してるからな。人の変化にもセンサー張り巡らしてるよ。それより、面倒ごとでも起きたん?」


「いやぁ、大討伐の開始まで10日弱だからね。ギルドから依頼された渡り人用の資料作成やその他の準備を、通常業務と並行してやってるんだよ?」

「うわぁ……それはキツイな。ギルドからは人員派遣されてへんの?」


想像しただけで吐き気がする労働環境に思いを馳せた俺は、代替案を提示してみる。


「無理無理。あっちの修羅場レベルはウチ以上だもん。とてもじゃないけど応援なんて頼めないよ」

「イベント前とはいえ、どこも忙しいんやな……。それじゃあ今日は用事があるから無理かもしれんけど、MPに余裕があったら印刷業務くらいなら手伝うわ」


「ほ、本当かい!?それは助かるよ」

「ノア・タイムスにはジョブ情報含めて、お世話になりっぱなしやからな。気にせんといて」

「……ソーイチ君は優しいな。じゃあ依頼を受けれるように、コビー君に話を通しておくよ……報酬も少し多めにね」

「ははは、了解。任せといて」


嬉しそうに手をバタバタしながらも、最後の一言はこっそり話すルーカス。そのギャップに笑いながらも、親指を立てて了承したのだった。



次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


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