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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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想いほど重い呪いはない、、、、と思う ②


「うーん、、やっぱりこの世界の呪いと元の世界の呪いとは少し種類も形も違うし、難しいなぁ」


「元の世界の呪いが良く分からないけど、僕も昔から王宮図書にある呪いに関する本は全て読み漁ったけど、、解呪にはやっぱり体液を摂取する事が有効としか書かれてなかったんだよ」


リュカさんの解呪の協力お願いから数日が経ち、俺とリュカさんは王宮にある図書室に来て呪いに関する本を読んで他に解呪する方法がないか、と考えて居た。

俺としてはキスとかそう言うのにもう抵抗はないけど、もっと簡単な方法はあるかもしれない、からだ。


だけど、そんな簡単に出る訳ではなく。


「ぁ、そうだ。俺、この前リュカさん達の弟さんと中庭で会話してるの見たんですけど」


「あれ見てたんだ。それがどうかしたの?」


「いや、なんか、俺の主観と言いますか、、、、弟さん達とリュカさんに微妙な距離感があったと言いますか」


「、、、、笑、良く分かったね。うん、1番上の弟でも6歳離れてて、その子が4.5歳の時にはもう僕は国王としての教育が始まってたし、学校に通ってた。遊んでやった記憶自体はそれよりも前の事だったからね」

「下の弟2人に関しては遊んであげた記憶すらない。年も10以上離れてるから、どうやって接すれば良いのか分かんないんだろうね。それでも、話しかけてくれるのは嬉しい事だよ」


「、そう、ですか」


その言葉を聞いてそれ以上は聞けなかった。

それなりに年齢差はあるけど兄弟仲は比較的仲が良かった俺からしたら、リュカさんの立場は良く分からなかった。

でも、リュカさんの表情は少し寂しそうな、悲しそうな表情をしてるのだけは、分かってしまう。


兄弟の事を大切に思ってるんだって事が伝わるし、どうやって気持ちを伝えて良いのかが分かんないんだろうな。

言って良いかも分かんない。


そのむず痒さは少しだけ、理解出来た。


「よし、そろそろ休憩しようか。ちょっとアルに頼んで飲み物とお菓子用意して貰うよ、待ってて」


「ぁ、はい」


そう言ってリュカさんは図書室を出た。パタンと扉閉められたから、密室空間になっちゃったし。元から貸し切り状態になってたから、1人だったから無駄に静かになってしまった無駄に広い室内。

だからか少し落ち着かなくてソワソワしちゃう俺が居て笑


他になんか考えよう、と頭の中で考えるけど、リュカさんの弟さんの事しか考えられなくて。

変な意味じゃなくてね?足を無意識にパタパタさせながら、上の空になる。


「どうやったら、リュカさんと弟さん達が仲良くなるんだろうなぁ、」


「俺らは仲良くしたいと思ってるんだがな」


「うーん、それを本人に言えば良いんだけどねぇ、、、、、、、、




















ん?


んんん???(横に顔を向ける)


ヒュッ(息が途絶える)」


俺の独り言に返答が来たから思わず何とも思わないで俺も返答しちゃったけど、よくよく考えたらおかしいってなって声の聞こえた方に視線向けたらまさかのリュカさんの弟である第2王子のレイ?さんだっけ、レイさんだった訳で思わず絶命する所だったよね!!!!!!


そもそも何で居る訳!?と言うか仲良くしたいのね!?って言う色んな考えが頭の中で交錯してると、それを察したのか俺の隣の席(リュカさんが座って居た)に座って勝手に話し始めるレイさん。


「あの人、俺が小さい頃から、次期国王だってもてはやされててさ、昔からあんまり表情変わんないし、落ち着いてて何でも完璧にこなせて、いけ好かなかった。でも、」


「でも?」


「夜遅くまで勉強したり、剣技の練習をやってて、見え方が変わった。ちゃんと努力をしてたんだって、それを誰かに見られなくても頑張ってるんだって」


「そうだったんですか(見えない努力をしてるって事か)」


「、、、、呪いの事も誰かに心配かけない様にしててさ。馬鹿みたいだよな」


「呪いの事知ってるんですか!?」


「当たり前だろ、つってもした2人は知らねーけどな。アンタは、その聖女なんだろ?治せるのか?」


「聖女だからではないですけど、治せます、いえ治します」


「!、、、、ハッ、面白れぇ、アンタ面白いな笑」


レイさんって口悪いのかなって思ったけど結構良い人なんだな、いや、リュカさんの弟だから良い人なんだろうなとは思ってたけど。


でも、まさか普通に宣言しただけで面白いって言われて笑われるとは思わなかった。面白い事俺言ったかな??

でも、レイさんはちゃんとリュカさんの事を大切に思っているんだなってのは分かった。


ちゃんと話し合いとかすれば良いのに。


「仲良くなりたいんだったらもっと距離近くすれば良いじゃないですか?」


「ッ、そうしたいのは山々だけど、昔から若干敬語だったのと距離感のせいで、今更どうやって距離を縮めれば良いのか分かんねーんだよ」


「わぁ、20の大人が悩む事じゃなーい」


「悪かったな!、、、、、、、、俺よりも下の2人、ステラとルーチェの方に距離を近づけさせたい。あの2人からしたら、少し別の世界の人間だって思ってる節がある、、、、それに若い方が距離を近づけられるのも早くなるだろ?」


「確かにそうですね、、、、なんか、レイさんってツンデレ、ですね」


「ツンデレ、ってなんだ?」


「簡単に言ったら、ツンツンしてるけどたまにデレる人ですね」


「何だそれ!、、、、って、兄様がそろそろ来る。失礼する」


思わず揶揄いそうになっちゃったけど、感知魔法なのか分からないけどリュカさんが来るのを察知したレイさんは素早くその場から消えた。

何の魔法かはイマイチ分かんなかったけど、素早過ぎてどうやって消えたのか分かんなかった。


だけど、本当に数秒後、リュカさんが扉を開けて図書室に入って来た。後ろにはアルフレッドさんがお茶とお菓子が乗った台を押してた。


「あれ?誰か来て居たのかい?」


「え?いや、誰も来てない、ですよ」


「?、それなら良いんだけど、、アルお手製のシフォンケーキだよ、とっても美味しいんだ」


「たまたま作っていただけだ。オレンジを使っているから、少し酸味が強いかもしれない」


「オレンジ好きなので、寧ろ嬉しいです!頂きます!」


レイさんが居た事を誤魔化して、俺はアルフレッドさんが作ったシフォンケーキを頂いた。

普通に美味しくてお店レベルだなって感動しちゃった。何で執事なんてやってるんだろうって疑問が最初に浮かんだけど、多分リュカさんが心配なんだろうと、接し方からして察した。


「ぁ、俺この世界の呪いと元の世界の呪いの共通点が分かった気がします」


「!、本当!?教えて」


「えっと、呪いのおおまかなものは術者が居るって事ですよね?呪いがかけられた魔法具とかも、呪いが自然発生って言うよりも、人々からの感情が集まって、って感じで」


「確かに、術者が居る、と言うのが常識でしたね」


「はい、だから、その、リュカさんの呪いは、もしかしたら術者の居ない呪い、なんじゃないかと思って」


「「!!?!?」」


俺の言葉に目を見開いてわかりやすく驚くリュカさんとアルフレッドさん。

実は(りん)から呪いの事、死呪魔血の事を聞いた時から考えていた事があった。術者の命をかけてまで、呪いをかける事には納得はいったが、術者が必ずしも居る訳ではないかもしれない、と。


2人は多分呪いが死呪魔血だって思っているから余計に驚いているんだと、俺は察した。


「どう言う意味だい?」


「この世界って魔力が漂って居るじゃないですか?、だったら魔力由来の呪いもある可能性がないかなって思って。魔力は自然発生されるものだけどそれが圧縮されれば爆発したり、自然の魔力で魔法が勃発する、って本で、読んだので」

「違うかもしれない、ですけど」


「「、、、、」」


「???(やっぱり、信じられないよね笑)」


突拍子のない話聞かされたら普通に言葉失っちゃうよね、と安易な考えしちゃったな〜、と頭を掻く。

すると、ダンッと机を叩いて立ち上がるリュカさんに俺はビクッと体を震わせて見上げると、リュカさんの表情と言うか目が輝いていた。


「それだ!!何で俺今までそれを考えられなかったんだろ!、、だから、俺の呪いだけ少し特殊だったのか」


「確かにそうでしたね。魔力由来の呪いと考えれば少し納得がいきます。だから魔力でしか呪いを解けれない、多分ですが、過去に王族が改築した土地の中には広大な魔力が漂っていた土地もあると聞いた事があります。それで、呪いを王族、血族になってしまったと考えれば、、命とか大きな代償じゃなくて魔力を代償にすれば負担なんて、ない」


「ぁ、信じてくれる、感じですか?」


「「当たり前です!/だろ」」


うーん、この人達結構ノリが良いって言うか、話が通じるな。

それに、実は前にリュカさんを治癒した時、魔力が人が持つ魔力とは少し違う、自然、空気中に漂って居る魔力に似てだんだよ。

最初は王族だからかな、って思った。

でも、さっきレイさんから感じた魔力は、リュカさんとは全く違った。


だから、もしかしたらって、確証を得れた。


「よし、その方向で考えよう。新しい道が見えて来た」


千結(ちゆ)様のおかげですね、これは」


「いえいえ、全然。でも、定期的にリュカさんの呪いの進行を見るので、無理はしない様に!」


「ぅ、、、、はい」


「千結様が来てからこの人素直になって来て安心してますよ」


「それはどうも笑」






























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