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3650日後

 3650日後。朝の玄関で親子の会話。


「お母さーん! 行ってきまーす!」


「いってらっしゃい、今日はお祝いだから早く帰ってきてね」


「結婚記念日だったっけ? いつまでもお母さんお父さんと仲良いよね」


「今日はお婆ちゃんも来るよ」


「やった、どっちのお婆ちゃん?」


「……どっちもよ」


「やり! お年玉2倍! じゃーねい!」


「……もう、気を付けてね」


 ◇ 部屋の奥からの声。


「おーい、昨日取ってきた薬どこ置いたー? 爪切りも知らんかー?」


「どっちも自分の引出し探して! あと15時にお母さん迎えに行ってきて、車椅子乗る方の車でね」


「えー……。やだなー。たまには一緒に行かないか?」


「……良いけど、どんな風の吹き回し?」


「記念日だしな」


「……そう。あなたの隣嫌いじゃないし、良いわよ」


「じゃあいこう、……イテッ。なんでビンタした!?」


「教えない」



 ……おしまひ。



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― 新着の感想 ―
[一言]  無理なダイエットを強要させる駄目彼氏と思いきや、どんでん返しに驚きました。  彼女の母親がちょっと怖かったです。  ではまた。
[一言] 今回も春節企画にご参加いただきありがとうございます! 3話当たりから雲行きが怪しくなっていったのですが、真相がわかってほっと。 母登場でドカーンと落とされて。 これはもしかしてバットエンド…
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