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第11幕 幼馴染によって起こる事件とは全く無関係の事件の始まり

 お茶を淹れてくれた藍ちゃんも戻り、ようやく全員集合。

 私達は座卓に座りながら、彼女の淹れてくれたお茶やお茶菓子を頂きつつ、再び物騒な女子会を再開させる。


「…… 何のお話をしてたの?」

「藍ちゃんの豪邸が凄いという話をみんなで話してたのよ」


 私は後半の会話を無かった事にして、藍ちゃんにそう説明すると、彼女は「……あぁ、いつもの……」っと普段から聞き慣れた感じで頷いた。


「…… それで、花子さん…… でしたっけ?」

「は、はい!」


 ユキちゃんから名指しされ、花子さんは緊張していたのか若干上ずったような声で返事をした。


「…… 一応、住むのは構わないのですけど…… 使用人として雇うという事にしてありますから、ちゃんと働いてもらいますよ?」

「タダで住まわせてもらうとか、恐れ多い事出来ませんのでむしろありがたいです! バリバリ働かせて頂きます!」

「…… じゃあ、後で先輩に辺る座敷童子さんを紹介しますので…… 」

「あ、あれ……? 私以外にも住んでる方が居るの?」

「…… ここは何人(匹?)も住めるぐらい広いですから…… 心優ちゃんに聞いてない?」

「ごめんなさい、普通に説明し忘れてたわ…… 」


 そう、藍ちゃんの屋敷には彼女よりも先に、既に妖怪が何人か住んでおり、彼女が初では無い。だからこそ、花子さんの件ですぐにここを頼ったの。


「何だー、私以外にも居たんですね…… でも、ちょっと安心したかも」


 花子さんは自分が一人では無いという安心感に、胸を撫で下ろす。確かに一人で分からないままお世話になるより、先輩が居た方がこの先頼れて安心出来るよね。良し、これで花子さんの件は解決! 後は藍ちゃんに任せて私は家に帰りましょう!


「それじゃあ、私達はここで……」

「……」


 私がそそくさっと立ち上がり、引き戸に手を掛けた所でガシッ! っと、誰かに肩を掴まれる。後ろを見なくても、肩に置かれている手がひんやりしている所で相手が誰だか分かるのが何ともおっかない。


「…… 約束」

「…… はい」


___閑話休題____



 花子さんが使用人に連れられ、自分が住まう別室へと案内されている間。

 暇が出来た私と藍ちゃんは、暇つぶしに二人で取りあえずテレビでも見る事にした。


「二人でニュースを見るなんて…… まるで夫婦みたいね」

「幼馴染同士でも見るものでしょう、後私は女」

「ねぇ知ってる? 今巷で同性同士のけっ」

「テレビの音量が小さいわね! リモコンリモコン!!」


 私は都合が悪くなると、わざと大きな声でそう彼女の声を遮り、お目当てのリモコンを探してテレビの音量を少しだけ上げる。すると、藍ちゃんは「もう……」 っと頬を可愛らしく膨らませて怒った。うん、そんな所は可愛いと思うけど、絶対に図に乗るだろうから口にはしません。


「あら…… ?」

「どうしたの?」

「あれって…… 心優ちゃんの学校じゃない?」



 藍ちゃんがテレビを指してそう言い、私もテレビを見ると、確かに西百合花高等学校の今にも崩れそうな体育館が上空からカメラで撮影されていた。



 そして、テロップが下の方で映されており、そこには『西百合花高等学校の二年生、田中咲さんの首なし死体を発見』っと書かれていたのだった。


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