第8話 マーメイド旅館
部室に帰るための資金が余ったので、今日は旅館に泊まるらしい。
「ぐあ~。疲れたでござるよ~・・・」
「戦ってたのお前じゃなくて、シオンだろ・・・」
「案外、やってる方より見てる方が疲れるものでござるよ~」
忍者が、机に置いてあったお菓子をむしゃむしゃと食べる。
「明日、帰ったらゆっくりするでござるよ~」
「いや、すでにお前ゆっくりしてるだろ・・・」
忍者が、机に置いてあったお茶を飲む。
「でゅふふ~・・・。ボケれる余裕があるって、素晴らしいでござるよ~」
「まあ、そうだな」
シオンが、押入れから枕を取り出す。
「よーし。開幕、枕投げだ~。ふおおおおおおお~ん」
「なんで、戦ってたお前が、1番元気なんだよ!?」
「まだまだ、物足りないぞ~!ふおおおおおおおおおおおおおん♪」
「しかも、すげぇうるさい・・・」
「ヤバい。ここの仲居さんすごい可愛い。ちょっと、オレ、プロポーズしてくる!」
「やれやれ、全く。自分は、溜まった動画でも見るでござるよ・・・。って、ここじゃ見れないでござるよ~ッ」
「なんだろうな。結局、俺が1番疲れてる気がする・・・」
ダイチが、癒しを求めて、そっと温泉に向かう。