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幼なじみ三人が過保護でチートってありですか?  作者: 荒ぶるうどん


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訳ありでチートな男

警戒しようにもいい人そうなので出来ない私であった。いやだって…うん。大丈夫そうだから。うん。警戒しようにも非力な私にどうしろと。とりあえず宿を取り、お風呂に入れた後説明を聞くことに。


「おやおや、君たちの他にも仲間がいるのかい?」

「そうですよー。」

「…警戒心のなさはどうすればいい。」

「由奈、警戒してくれ。」


いやー、良い人そうだからなぁ。何となくだけど。そういう勘は鋭いんだ私。まあつまり。


「悪い人じゃない。」

「……」

「複雑そうな顔をしている。」

「…コホン。君たちは私がどのような人物か分かってるのかな?」


そういえばなんか自分をどうのこうのって言ってたなぁ…別に知ってるつもりはないんだけどなぁ。


「知らないですよ。」

「…オーノー…本気で言ってるのか?」


頭を抱え始めたぞ?私なんか言ったっけ?事実を言ったまでなんだけどなぁ。


「…ならばなおのこと教えなければならない、私は訳ありと言うやつだよ。」


訳あり?訳ありには見えないんだけどなぁ…考えたけど分からない。あまりこの世界に詳しくないから。


「…ふむ、私はかなり有名だと自負していたが…」

「ほぉ?その言い方だと有名人だと思ってるようだが。」

「俗に言う敗者だよ。滅んだ国の元国王といえば…分からないようだね。」

「元国王?」

「…人間からは魔王と呼ばれているがね。」


…え、魔王には見えないんだけどなぁ。って思っていたら本気かって顔をされた。解せぬ。


「人々を滅ぼす恐るべき敵として奴隷にされたのさ。」

「なるほど…」

「おーいただい…なんだそいつ。」

「おやおや。」


狼牙と影光の顔が険しくなった。え、そんなに怪しく見える?悠はため息を着いていたけど。


「買ったんだ。」

「…おいおいライバル増えるの勘弁してくれ。」

「安心したまえ。そのような事はないと…」

「そういう人ほど信頼できませんね。」

「心外だなぁ。」


…何の話?と聞こうとしても狼牙、悠、影光は目を逸らした。解せぬ。


「君たちの旅の終着点は何処かな?」

「旅っていうか何処かでのんびりしたいなぁって。」

「ならば良い土地を知っている。ここは近々戦争になるのでね。」

「うげ。」


巻き込まれるのは勘弁してほしい。スズメの国って言われても思い入れも何も無いから助ける義理もない。善人じゃないからね私。早速荷物をまとめてどこかに行こうかと話をしていた。


「何処に行く?」

「そのいい土地ってのはどこだ。」

「魔物だらけの土地さ。通称【猛者の森】とも言われているね。」


…え、そんなところが世界一安全とでも?本当に何も知らないのかって言わんばかりの目線を向けられたかと思えばため息ついて説明してくれた。


「いいかい。猛者の森に住む魔物たちはどれも強敵ばかりだ。どの国も行きたがらない場所。拠点として相応しいと思うが。」

「ライバルを増やさない為にもそれが一番だな。」

「賛成。」

「ええ、いい場所を教えていただきありがとうございます。但しそれはそれこれはこれ。」

「手厳しいね。」


…うーん、なんでこう。仲が悪いのか。いや仲がいいのか?逆言ったら…まあ。その森に向かうには…え、冒険者ギルド登録必須だったの?


「というかサインだけで良かったの?」

「誰でもなれる職業だからね。」


ほえー、だからサインだけで良かったんだ。テストとかなかったのはその為だったんだ。


「私の知る限りだと冒険者ギルドは登録しておいて損はない。何せどの国も所属してないからね。ようは媚を売らないのさ。」

「…ダンジョンについては。」

「おや疑問に思う人間が居たとは…あれらは基本的に人間の生み出した業の深いものさ。行かない方が懸命だ。」

「…その心は?」

「定期的に供物を捧げているという時点でろくでもない。」

「なるほどな。」

「死ななければ問題ないってことだろ。」

「…ふむ、君たちはどうやら強者側のようだ。何故って顔をしてるね。観察すれば自然と分かるものさ。特に…ユウという青年。君の佇まいからしておそらくは…」

「死にたいのか?」

「おっと…Sorry。ここまでにしておこう。」


何の話かさっぱり分からないままもろこしタウンから出たのだった。本当はダンジョンに行きたいのだけども。


「君が居たら真っ先に狙われるだろうね。」


という助言を聞いた狼牙、影光、悠が険しい顔をして行こうとしなかった。なるほど…私が弱いからか!


「そういう意味ではないのだがね…」

「あの…荷物…」

「ああ、持つのは平気さ。アイテムボックスがあるからね。」

「アイテムボックス?」

「…無限に物を入れられるスキルさ。かなり便利だよ。」


教えてくれるいい人だ。あれ、なんかこの人の顔…どっかで見たことあるような…気のせいかな?


「……まさかな。」


そういうリオさんがいるとは知らずに私たちは猛者の森へと向かうのだった。そして猛者の森。


「隠れていたまえ。」

「わ。」

「魔物か。」


ひぇぇ、でっかい!素早い!ってあれ何?!ひぇぇぇ!!!狼牙はスパスパ切っていくし、影光は式神で倒してるし、悠は撃ち殺してる!リオさんはなにか撃ってる?!


「魔法という技術さ。」


……魔法?




鷹宮悠その一


鷹宮家は先祖代々から続く殺し屋の家系、依頼されればどんな権力者でも殺す。表側ではかなり有名な企業。周りからは名家の御曹司として扱われているが家では殺し屋としての技術を叩き込まれている。空間把握能力の持ち主。

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