1話 聖女のお仕事
今回初めて、小説を書きました
もしかしたら、読みにくいところが多々あるかもしれませんが、楽しんでくれると嬉しいです
王城にある自分用の執務室の机でサンディレラ王国の聖女であるアンナマリー・ラヴァートは眠っていた
アンナマリーの眠っている机の真後ろの大きな窓からは、太陽の光が差し込み、ミルクティーのような色の髪を照らしている
太陽の光で起きそうな気もするが、机に突っ伏すように寝ているアンナマリーには太陽の眩しさなど、関係ないのだろう
机の上には、アンナマリーが押し付けられた仕事の書類達が所狭しと置いてあった
徹夜続きでこれらを片付けていたが、あまりの眠さに机でそのまま眠ってしまったのだ
カチャリ
と扉が開くと足音が机で寝ているアンナマリーの方に近づく
「アンナマリー様、起きてください、もう朝ですよ」
朝ということは、起きなければいけないことはわかっている
だが、今は睡魔の方が勝ってしまっているのだ
「後ちょっとだけ…」
寝ぼけながらそう言うと、何かで思いっきり頭を叩かれた
スパン!という音が執務室に響く
「!?」
驚いて起きてから、叩かれたところを手で押さえながら、自分の隣を見ると、そこには穏やかな微笑みを浮かべた、アンナマリーの侍女であるリヴェラが立っていた
その手には、さっき頭を叩いたのであろうハリセンが握られている
「ようやく、起きられましたか、おはようございます
また、寝坊ですか?」
リヴェラは、穏やかな微笑みをむけているが目が笑っていない
流石に最近寝坊ばかりしていたから、怒っているのだろう
寝坊した、自分が100%悪いのだが…
怖い、怖いよその微笑み
「おはよう、ございます」
先程リヴェラに叩かれたところがまだ、ジンジンと痛む
私が寝坊するとリヴェラは、私の頭をハリセンで叩くのだ
最近は力が前よりこもってる気がする
「さっき、叩かれたところが痛いんですが…」
「こうでもしないと起きないじゃないですか」
相変わらずリヴェラは、穏やかな微笑み(目は笑ってない)を崩さないままで言うのだ
だから、怖い!怖いよ!
「ごめんなさい…」
「次からは、お気をつけくださいね」
「はい」
次からは絶対に寝坊しないでおこう、じゃないと次はどうなるか分からない…
私は、次は寝坊しないと心に誓った
✽✽✽
リヴェラに身支度をしてもらった後、昨日終わらなかった分の仕事を片付け続けていた
聖女の仕事は普通、孤児院への慰問とか怪我人の治療なのだが、孤児院への慰問はこの前行ったばかりだし、最近は怪我人も少ないのだそうだ
だから、比較的仕事をせずに、済むと思ったのに、書類仕事に、実際は追われている
それもこれも、毎回毎回仕事を押し付けくるアホ魔術師の所為なのだが
この国では、国政のための様々な組織があるのだが、聖女と魔術師は同じ魔法省の管轄なのである
アホ魔術師は、アンナマリーと同い年にも関わらず先に魔法省に入ったため、アンナマリーからしたら先輩にあたるのだが、事ある事に先輩風を吹かして仕事を押し付けてくる
先輩風を吹かすなら、仕事を肩代わりしろよ!
しかも、程よく溜まった頃に持ってくるとか、ワザとだろ!!
はぁ〜と特大のため息が出てしまった
「ようやく、これで最後か」
やっとの事で最後の書類に目を通してサインをする
リヴェラを呼んで、アホ魔術師のところに片付けた書類の山を運んでもらうように手配してもらった
ここまでやれば、もう仕事は終わりだろう
「やっと終わった〜」
窓の外を見ると、太陽はもう沈みかけている
あんの、ドアホ魔術師め、会ったら絶対文句言ってやる!
それに、今日はもう仕事したくないし、お菓子食べたいし、グータラしちゃおうかな
そんなことを思いながら鼻歌を歌っていた時の事だった
バァン!!と勢いよく執務室の扉が開いたのだ
扉の先には、筆頭魔術師の制服を着た黒髪の同い年の青年が立っていた
一見して真面目そうに見えるその顔を見た瞬間、思いっきり叫んでいた
「こんのドアホ魔術師が!!」
そう、彼こそが、私に仕事を押し付けていたアホ魔術師、アテル・スィーグラナムである
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
1話 聖女のお仕事 はいかがでしたでしょうか
至らぬ点も多々あったと思いますが、次の話も読んでいただけると嬉しいです




