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異世界に転生したら触手で、助けた少女に神様って言われたので神様ごっこします!  作者: frandre scarlet


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64話

 開拓団は、出発した本の村である本村から五十キロほど離れた場所に到着した。

 ソラとヒナが先頭に立ち、大きめな触手が開拓団本体のその後ろを進む。

 開拓団は部族を吸収するごとに人数が増え、今では四百人近くになり、人間、獣人、角人、蒼人、蔓人、鳥系獣人たちが混ざり合い、大きな集団となっていた。


「ここを開拓地とする」


 ソラが声をあげた。


「ここに、新しい村をみんなで力を合わせて作っていくよ」


 ヒナが続けてそう言った。

 一行は開拓地と決めた場所を眺める。

 周囲の土地は平らで拓けており、近くに川が流れ、少し離れた場所には森が広がっている。

 人々は荷物を下ろし、互いに顔を見合わせた。

 リョウの声がソラとヒナの頭の中に優しく響いた。


『よく開拓団の皆をここまで導いた。ソラ。ヒナ。ここを新しい縄張りにする』


 ソラが触手に、静かに答える。


『神様、ありがとうございます。この土地をよろしくお願いします。ここで、新しい人々が安心して暮らせるように』


 リョウの声が響く。


『ああ。任せるといい』


 大きめな触手が地面に触れ、ゆっくりと魔力を広げ始めた。

 地面から光が広がり、森の木々が優しく揺れた。

 人々は驚いた顔でその光景を見ていた。


「これは……何だ……」


 一人の男が息を吞んで呟いた。

 子供の一人が目を輝かせて叫ぶ。


「きれい……!」


 ソラが皆の前に進み出て、静かに説明する。


「神様が、この土地を新しい縄張りにしてくれている。これで、ここは神様の力で守られるようになる」


 ヒナが触手を優しく撫でながら続けた。


「神様の縄張りになれば、モンスターも近づかなくなる。みんな、安心して暮らせるよ」


 光が徐々に広がり、開拓地の周囲を包み込んでいった。

 魔力が大地に染み込み、木々や川にも優しく広がっていく。

 人々は息を飲んでその光景を見つめていた。


「すごい……」


 女の一人が静かに呟いた。

 リョウの声が再びソラとヒナの頭の中に響いた。


『これで、この土地は縄張りになった。これから、開拓を始めよう』


 ソラがうなずきながら、皆に声をかけた。


「さあ、みんなで開拓を始めよう。神様の力があるから、きっと上手くいく」


 ヒナが明るく続けた。


「家を建てたり、畑を作ったり、井戸を掘ったり……みんなで力を合わせて、新しい村を作っていこう!」


 人々は互いに顔を見合わせ、徐々に動き始めた。

 木を切り倒し、土地を整え、まずはゆっくり休むための仮の寝床を作り始める。

 触手がその様子を優しく見守りながら、必要に応じて助けの手を差し伸べた。

 ソラが触手に寄りかかりながら、リョウに話しかけた。


『神様、みんなが動き始めました。この土地に、きっと素敵な村ができると思います』

『ああ。ソラとヒナがいてくれるから、きっと上手くいく。二人でみんなを導いてくれ』


 ヒナもリョウへ思いを伝えるように、念話を行う。


『はい、ヒナ。神様のために頑張ります』

『頼んだぞ、ヒナ』


 開拓地は、徐々に活気を得ていく。

 木を切り倒す音、土を掘る音、笑い声が混ざり合い、新しい村の基礎が少しずつ形になっていっく。


 ソラとヒナは触手の横に立ち、開拓団を見守っていた。

 人々は疲れながらも、希望に満ちた表情で作業を続ける。

 開拓は、まだ始まったばかりだが、神様の縄張りが出来上がり、人々は確かな希望を感じて開拓作業をするのだった。



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