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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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皇帝イスラハムの回復と呪返し

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 呪いの解呪が上手くいって目が覚めた皇帝イズラハムには時間を掛けて、私が作った特性スープを飲んで頂き体内に栄養を付けて貰った。


「どうですか皇帝陛下、お加減はだいぶ良くなりましたか、名乗るのが遅くなりましたが、私はディアント王国の王太子妃アディナと申しまします。アディラナ様とレイティナ様から頼まれまして伺った次第です」


「なに、ディアント王国の王太子妃が態々(わざわざ)こんな遠くまでか、すまないな」


「いえいえ、私はこう見えても聖属性の魔術師でして、我が国ではそこそこ名が通ってましたので、助けられれるのでしたらと思いまして、体内に栄養が行ったと思うのでもう一度回復魔法を掛けさせて頂きますね」


「あぁ、頼む。私は一刻も早く元気ならなければ成らないからかな」


「はい、ではヒール・・・・はい、終わりました。これで私の出来る事は終わりました」


「おっ、何んと凄いな、気分もスッキリして元気になった気がするぞ」


「父上、良かった元気になられて、心配致しました。父上にこれをぜひ読んで頂きたい」


「うん、イリシスがここに来たという事は、どれ読ませて貰う。これはゲレンズが記した書簡か・・・・・・・。ふん~、やっぱり企んでおったか」


「あの、皇帝陛下の呪を掛けた者は今頃は呪返しを受けて苦しんでいると思いますので、皇帝陛下に呪を掛けた者は時期に判明すると思います」

私は呪い返しをする方法で解呪を行ったので犯人が分かるはずだと思っている。


 そのう後は皇帝陛下にイシリス様からこれまでの経緯を話して貰い、ディバーン公爵家が帝国から独立してディバーン王国を建国して、他に周辺の4人の領主がディバーン王国の組した事を報告した。


イシリス様が皇帝陛下の経緯を報告が終った頃に廊下の方が騒がしくなり、どうやらバカ皇子二人が騒いでいて『母上しっかりしてくれ』と言う声が聞えて来たので皇妃が倒れたと確信した。


「どうやら、私の呪を掛けたのはやはりディスラナか、まぁ、自業自得だな、あの皇子達も国家反逆罪で糾弾せねばならんな」

皇帝イズラハムはベッドから起き上がるとクロゼットから服を取り出して間仕切りの奥で着替る。


「イシリス付き合えってくれるか」


「はい、父上もお供します」


「私も行きます」


「あっ、私も行くわ」

皇帝イズラハムはイシリスとアディラナとレイティナの3人の息子と娘を連れて退出して行く。


 皇帝達は部屋を出ると二つ目の部屋の扉をノックしてから扉を開けて中に入ると皇子二人が驚いた表情をして皇帝イズラハムの顔を見る。


「何だ、お前達は私が死んだとも思ったのか、随分と好き勝手やっていた様だな後で処罰してやるから覚悟しておくんだな」


「そんな、父上、俺達はただ勤めを果そうとしただけだ」


「黙れ、今の城の現状を見れば分かる。良いから部屋で謹慎していろ」


「は、はい、分かりました。おい、行くぞ、ケイディス」


「あぁ、分かった」

ケイディスはまさか父上がこんなに元気になるとは思っておらず、頭の中が混乱していた。


「ディスラナ、無様だな、どうだ呪返しを受けた感想は」


「あ、貴方が何で、呪返しですて、うっんうっ、うっ、罰が当たってって事なのね・・・ぅっ・・・」


「あぁ、どのみち国家反逆罪でお前は死刑だ。ランディスとケイディスの二人も死刑にしてやる。安心して親子で死ぬが良い、それとお前の兄もな」


「えっ、ランディスとケイディスは関係ないは、だから許して上げて」


「それは無理な相談だ。仮にお前の指示に従ったとしてもな立派な成人した皇子だ。分別の付かぬ皇族は皇族にあらず死刑は当然だ。それにあの二人はいったい誰の子なのだ。少なくても私の子では無いな、それじゃな」


「えっ、何で、うっ、そんな、バカな、うっ・・・・・」

ディスラナは薄れて行く意識のなかで、まさかバレていたのかとショックを受けて意識が無くなる。


 それからランティスとケイティスは翌朝には地下牢に投獄され、その後に叔父であるネルクシア侯爵も捕まり隣の牢屋に投獄されて、ディスラナは今朝になって亡くなった。


 一月後に裁判が行われてネルクシアとランディスとケイディスの3人は国家反逆罪で死刑が求刑されて、その一月後に斬首刑が実施されて亡くなる。


 皇帝イズラハムは皇太子にイシリスを指名して、伯爵家の長女でイシリスの妻だったユリアンナがそのまま皇太子妃となり、伯爵家の跡目はユリアンナの従兄が継ぐ事になった。


それとディバーン王国を独立国家として認めて友好通商条約を締結し、今まで通り貨幣の造幣を続けて貰う条件を条約の附則事項に記した。


それと皇帝イスラハムは命の恩人でもあり、帝都の民達を餓死の危機から救ったとして、ディアント王国とも友好通商条約を締結し、アディナ王太子妃を帝国の盟友として讃えて交流を深め合うとした。


 第二皇女レイティナはサンディとの第4王太子妃として無事に結婚が成立して、現在では毎晩の営みをアディナとディアラナとレイティナの3人でサンディの相手をしている。


 第一皇女のアディラナも無事にリズベルトと結婚がなされて、ディバーン王国の王太子妃となり、スパイダーシルクの生地で作られた衣類をハーベスト商会から安く買えて喜んでいる。


 そのお陰でハーベスト商会はレイモンド帝国とも取引がなされて大変忙しくなり大繁盛して、荷馬車が絶える事ないから両国の国境の街道を行き交う様になる。


 私は帝国の一件が無事に解決してレイティナとも仲良く楽しく暮らし、今は何故か漫画を描くのに忙しくなり、執務の手伝いをディアラナとサティナとレイティナの3人に任せている。


「うふふ、レイティナさん、こちらの生活になれましたか」


「はい、王妃様、とても楽しく過ごさせて頂いてます。皆さんがとても良い方なので、特にシルビとルティとのモフモフをディアラナ様とサティナ様としている時は最高です」


「そうですか、楽しく暮らせているのなら良かったわ、でも、まさかサンディが4人も美しい妃を娶るなんて想像もしてなかったけど、私もとても幸せだわ、アディ、5人目も考えているのかしら」


「えっ、5人目ですか、う~ん、良い方が居れば考えますけど、特に今は何も予定はないですけど、何か切っ掛けがあれば考えます」


「でもお兄様は凄いですわ、私もお義姉様が沢山できて嬉しいですけど、私もそろそろ嫁ぎ先を考えなくてはダメですよね、お母様」


「う~ん、そうね、エリナは好きな殿方は・・・う~ん、その様子だといなそうね、エリナは国内が良いかしら、それとも国外に出たいかしら」


「私は断然国内ですわ、アディナお義姉様の傍に出来るだけ居たいですわ」


「そうね、エリナもハーベスト商会に勤めに出たら良いじゃないの、別に貴族でなくても良いなら、商会の中で出合った殿方と結婚すればアディに会える機会もあると思うわよ」


「そうか、その手がありましたわね、少し考えさせて貰います」


「そうね、考えてみるのも良いわね、ところでサティナさんは出産予定はいつだったかしら」


「出産予定日ですか、後一月くらいだと担当医から聞いてますけど、今のところは順調なので出産の日が楽しみです」


「そうね、早くも3人目の孫が見られるなんて楽しみだわ、レイティナ様も後二月くらいで懐妊の報が聞けると嬉しいわ」


「はい、頑張りますわ、私も早く子供が欲しいです。毎晩サンディ様と営んでいますから時間の問題だと思います」

レイティナは最初は不安もありましたけど、後悔はせずにいられているのが何より良かったと思っている。


 レイティナは最初の関門であるサンディ様との初夜の時もアディナ様とディアラナ様がいてくれたので無事に済ませてられて、それからは楽しい日々が過ごせて幸せを噛みしめている。


 こうして王家だけの女子会が平穏な日常が長く続けば良いなと私は思っていますが、いつ何時か分からないけど面倒事が起こらない様に願うばかりです。

お読み頂きありがとうございます。

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