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第44話 工作員阻止

 ドローンを操っている奴がいる場所を特定したらしい。

 銃刀法違反として、悪徳警官に情報を流した。

 今回は眠りの魔道具に加えて秘密兵器を用意した。


 錬金術の魔道具だ。

 物資の性質を変える。

 今回は火薬の性質を変えた。


 これで銃火器は役に立たない。

 アジトの検挙を遠くから見守る。

 踏み込んだのが確認された。


 そして、銃火器の押収と、赤い国旗の国の工作員が逮捕されて行く。

 迫撃砲まであった。

 完全に戦争する用意だな。


 悪徳警官が俺達に挨拶にきた。


「情報提供はありがたいが、あの眠らせるのはもっとスマートに行かないかな」

「問題があるのか?」

「ああいう、妖術みたいなのは説明が困る。俺がやったと疑われている。お前、陰陽師かと言われる始末だ」

「何回も続くとそうなるよな」


「銃火器が全部不発になっていたのもお前達がやったんだな」

「まあな」

「国のパワーバランスが崩れるような機械だぞ。工作員の活動はますます激しくなる。活躍の機会が増えるのはいいが、物騒なのは勘弁してほしい。女スパイの摘発なら得意だ」


 こいつ、図に乗っているな。

 活躍させ過ぎたか。


「俺達の術はひと一人消すぐらいたわいもない。発言には気をつけろ」

「そんな怖い顔しなさんな。持ちつ持たれつってね」


 悪徳警官なんてこんな物か。

 それにしても赤い国旗の国の工作員はうっとうしい。

 今回逮捕した奴らの代わりなんてごまんといるんだろうな。


 ドローンを迷いの魔道具に引っ掛からせることが出来ないかな。

 ジャマーはあるんだが、電波障害を起こすと不味い。

 携帯電話とか使えなくなるからな。

 魔法でスパッと解決みたいなのが良いが、そんな便利な魔法は思いつかない。


 インテリジェンスブックで検索を掛けるが。

 どうにも上手い魔法の名前が出て来ない。

 ああ、迷いの魔道具の応用で、工作員だけが迷うように空港に設置すれば良いのか。

 クルクルと空港で回っている奴を見つけたら工作員だ。

 総理大臣との伝手が活きてくる。

 公安に工作員をマークさせよう。


 工作員をマークしたら、奴ら代わりの者を送るに違いない。

 それも同じようにマークされれば、打つ手なしだ。

 空蝉(うつせみ)と話したら、上手くやってくれた。


 これで工作員は入って来れない。

 ただ、日本でスカウトすると不味いよな。

 うーん、難しい。


 里奈に相談した。


「こういうのはどうやっても防げないんじゃ。だって日本に入るのは船だって入れる。極端なことを言えば潜水艦で夜こっそりとか。スパイ映画でそういうのを見たわ」

「そうだよな」

「集団を殺すのはいつもウイルスの類よ。映画知識だけど」

「工作員だけ罹患するウイルスかぁ」

「さもなくば迷いの道具を国中に設置するのね」

「それが手っ取り早いか」


 要らん出費が増える。


【都市伝説スレ・その50】


316

 クルクル病が増えて来た


317

 動画を見たが日本全国だな


318

 まだ都市部だけだけどな


319

 クルクルしているのはエイリアン?


320

 外国人が多いな

 日本語じゃない言葉を喋ってる


321

 外国人対エイリアン?


322

 恐らく赤い国旗の国と星条旗の国の争いだな

 エイリアン技術を巡る攻防とみた


323

 たしかにもう赤い国旗の国の自動車は売れないからな


324

 発火するような電池の自動車は怖くて乗れない


325

 それに寒いと電池が劣化するのもな


326

 充電設備が地方では皆無だ

 新電池は充電要らずだから勝てるわけがない


327

 シェアを星条旗の国の車と日本車で分け合っている


328

 新電池の原理が解析されない限りこの状況は続くと思われる


329

 だよな高性能な電池が出てもそれ止まりだ

 新電池って発電機だからな

 それも燃料補給が要らない発電機


330

 クルクル病って麻薬のせい?

 ウイルスだったら怖いんだけど


331

 クルクル病で病院に行った日本人はいない


332

 外人もなぜか病院には行かないんだよな


333

 なんか陰謀とか国家の闇を感じる


334

 エイリアン技術なんて物があれば国は間違いなく関与している


335

 それにしても出てくる商品が平和なんだよな


336

 武器が出て来ない


337

 出て来ないんじゃなくて秘密兵器として機密事項になっているのでは


338

 平和利用の物を出す必要はないだろう


339

 軍事目的の発明が民間利用になった例はいくらでもある


 うん、日本各地に設置した対工作員迷いの魔道具は威力を発揮している。

 日本全国の設置はまだ難しいけど。

 総理大臣はやるつもりらしい。

 右派でタカ派の政治家で有名だから。


 ついに脅迫状が届くようになった。

 方向音痴にする機械を止めろとある。

 でないと殺害するとある。


 いや、出来んだろう。

 護衛もいるし。

 手紙で脅迫するのが精々だ。


「ボス、提案があります」


 空蝉(うつせみ)が珍しく提案してきた。


「何だ? 言ってみろ」

「迷いの魔道具を赤い国旗の国にばら撒きたいですね。嫌がらせになると思われます」

「よし採用」


 迷いの魔道具を金属で作っていたが、そこらにある石で作るか。

 そうすれば発見され難い。


 石に偽装された迷いの魔道具を異世界で大量生産。

 石の形は決まってないので、プリンターが使えない。

 人海戦術で手書きでやることにする。


 ふふっ、魔道具パワーを思い知れ。

 俺を悩ませたのだから、敵も悩むべきだ。

 でないと平等だとは言えない。


 赤い国旗の国の各地に迷いの魔道具がばら撒かれた。

 ばら撒くのはブラックバイパーの工作員がやってくれた。

 ざまぁみろだ。


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