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第43話 ドローン

 街に出るとドローンがうるさいと思っていたら、どうやら俺を監視しているらしい。

 くそっ、赤い国旗の国の仕業だな。


「攻撃ドローンです」


 護衛に言われて空を見ると銃が付いているドローンがいる。

 手札は見せたくないが魔剣で叩き落とす。


 そういう手で来るんだな。

 俺を殺すつもりはないかも知れないが、足に一発ぐらいは構わないと思っているのかもな。


 安住の地の異世界に行く。

 魔穴のそばは焼野原になったというのに、もうかなり復興していた。

 宿屋があるのは嬉しい。

 拠点に出来るからな。


「30センチぐらいの蚊のモンスターいるよな。あれを駆除するのはどうする?」


 困った時のロバートだ。


「誘導魔法だな。拘束魔法って手もある」


 なるほど。

 物騒でない手として、水魔法の拘束が良いな。

 早速魔道具を10個発注した。

 異世界で雑務を終え、魔道具を持って帰還。


 護衛に水拘束魔道具を支給した。

 街でドローン狩り。

 水にまとわりつかれたドローンは面白いように落ちる。


 実は水拘束の魔道具を発注する時に、傘の魔道具も発注したんだよな。

 濡れると嫌だから。


 その実地テストも兼ねている。

 傘の魔道具の原理は念動で見えない傘を頭上に作るというもの。

 異世界では魔力消費が凄くて、作れない魔道具だ。

 魔導金属ありきの設計。

 鋼材は安いから、問題はない。


 使ってみたが、結構良いな。

 腰のベルトに付ければ両手が空く。


 落としたドローンは魔力痕跡の追跡魔道具を使うために使用する。

 空中だが痕跡が残っている。

 これを辿れば操縦者に行き当たる。

 探索はブラックバイパーの工作員に頼んだ。

 餅は餅屋だからね。


 傘の魔道具をモニターしてもらうように指示を出した。


【都市伝説スレ・その50】


84

 ブラックバイパーのモニター抽選に当たった

 傘の道具らしい

 使ってみたがバリヤーが展開される


85

 エイリアン技術を隠す気がないな


86

 超科学の使い道が傘かよ


87

 使ってみたが便利そうだぞ


88

 分解しろ


89

 弁償を払いたくない


90

 傘を作るなら、俺はウイルス除去を作るんだが


91

 俺なら気温バリヤー


92

 耐衝撃バリヤー

 これがあれば事故に遭っても助かる


93

 ウイルス除去はそういう機械が既にあるぞ

 結構大きいが


 病気関係は教会が不味い。

 気温バリヤーはありかもな。

 耐衝撃は、物に触れなくなるはず。


 異世界で、魔道具職人に相談した。


「耐衝撃は鎧の部分だけに使うのが一般的だな」


 だよね。

 物を持てなくなると不便だ。

 服に耐衝撃の機能を持たせるのはありかもな。

 クラウがそういうのを作っていた。


 ただ、耐衝撃だけでは防弾チョッキの役割はない。

 防御魔法とは違う。

 あくまで衝撃を和らげるだけだ。

 防弾チョッキの下にこの服を着れば完璧かも知れない。


 耐衝撃服は作業服のメーカーとかと共同開発になるのかな。


「気温バリヤーは」

「密閉空間じゃないから、難しいな。結界を作るにしても空気穴がないと窒息しちまう。結界を展開しながら歩くとたぶん迷惑だ」

「そうなるか。肩を怒らせて歩くようなものだもな。服に付与するべきか。夏に寒すぎるのはまあ良いとして、冬に暑すぎると低温火傷になるな」


「温度調節はできないぞ。温度を測る魔法陣はないからな」

「光を測ることもできないの?」

「光なら出来るが、何の関係が」

「熱は赤外線という光で測れる」


 耐衝撃服と、暖房服と、冷房服が出来た。

 魔法陣は糸で刺繍するから、洗うのはできる。

 ただ糸が切れて暴走しないか心配だ。


「チェック魔法陣を付け加えれば問題ない。暴発防止は基本だ。チェックの魔法陣は3つぐらいでいいな。全部が同時に切れることはまあないだろう」


 刺繍の加工賃が高くなるな。

 刺繍ミシンを導入するけど。


【都市伝説スレ・その50】


154

 このスレで言ってた気温と耐衝撃が売り出されるらしい


155

 知ってる

 ホームページを見た。


156

 謎の図柄が刺繍されている奴な


157

 図柄が不評なら生地の色と同じ色を使うとも書いている


158

 耐衝撃は作業服らしい


159

 ホームページを見ればそんなことは分かる

 いちいち報告しなくていい


160

 ブラックバイパーの社員がこのスレを見ていることがはっきりしたな


161

 そりゃ見るだろう

 ブラックバイパーで検索掛けたら簡単にこのスレに辿り着く


162

 この映像をみろ

 http:○○○○

 水でドローンを撃ち落としている


163

 水が生き物のようにまとわり付いてるな

 ブラックバイパーの仕業か


164

 たぶんそう


165

 ドローンは誰が飛ばしているんだ


166

 あれっ、ドローンに銃が付いている


167

 戦闘用ドローンじゃないか

 物騒だな


168

 エイリアンと戦う組織がドローンを操っているのか


169

 そうかもな


170

 だが街中で銃は危ない


171

 どっちが悪なのか分からない


172

 戦争には犠牲がつきものという考えなら許せない


173

 犠牲者は出てないけどな


174

 出てるかもよ

 証拠が消されているだけで


175

 耐衝撃服を俺は買うぞ

 防弾チョッキの代わりになりそうだ


 ドローンを撃ち落としていた映像が出回っている。

 街中だったから仕方ない。

 あれからドローンはやって来ない。

 ブラックバイパーの工作員が操縦者を追っているからな。

 逃げるのが精一杯で、ドローンを操る暇がないのかもな。

 痕跡を消しても追って来る工作員に驚愕していることだろう。

 電車に乗ろうが、飛行機に乗ろうが、空中に痕跡は残る。

 線路の上を追跡するのは危ないけどな。


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