地獄の力
「んん~よく寝た」そこは知らない世界だった・・・
一面黒の世界。
「ここどこだ?」
朝起きたと思ったらここにいた。体がフワフワする。まるで空から落ちてるみたいだ・・・
!!
「ってホントに落ちてる~!!!」
(いや、もしかしてこれはスカイダイビング?そういうことか!落ちてる時に気絶したんだ!ってパラシュートがね~!)
どんどん地面が近つ゛いてくる。
(死んだな)
俺はそう思った。
ドン!
「痛って~!!ってあれ?死んでない。なんで?俺結構な高さから落ちたぞ?」
俺はビルの屋上に落ちた。
「よう。気分はどうだ?」
目の前にはしらない全身黒の男がいた。
「誰だお前?」
「っん?俺か?俺は閻魔大王だ。」
「閻魔大王?閻魔大王って地獄にいる?」
俺はばかばかしいと思いながら聞いた。
「そう!その閻魔大王。そしてお前の力も俺が与えた。」
何を言ってるんだこいつ?ガキじゃあるまいし。
「別に信じなくてもいい。だがなぜおまえは落ちてきたのにここに立っている?」
確かにそうだ。いくら死ななかったからって結構な高さから落ちてきたんだ。立てるはずがない。現に俺は立ってピンピンしてる。
「わかった信じるよ。で、力ってなんだ?なぜおれは生きている?」
「力というのは地獄の力だ。そして厳密に言えばお前は死んでいる。」
??
何を言っているんだ?
「死んでいるというよりも、俺が殺した。」
!?
こいつが俺を殺した?
「おいおい何言ってんだ?俺あしあるじゃんか!」
「ああ。生きているが死んでいる。」
「は?意味わかんねぇ。」
正直こいつが何を言っているかわからなかった。
「見ろ。あれはこっちの世界でのお前だ。」
ヤツの指差す方向を見るとそこには確かに俺がいた。隣には友達がいた。
「こっちの世界ではおまえは生きてることになっている。だがあいつはお前の身代わりだ。お前とすべて同じの‘ダミー‘だ。お前には今からあっちの世界に行って修行をしてもらう。なぜかは移動中に話そう。」
「まてまて。あっちの世界ってなんだ?」
「あの世だ。だが天国ではない地獄だ。」
ヤツが手を挙げると大きな雲が来た。ヤツはそれに乗り俺も乗った。
「さぁ、なぜ修行しなくちゃいけないのか話してもらおう。」
「この世界には成仏できていない魂が数えきれないほど居る。その中のほとんどは怨念だ。そしてその怨念が大きくなると形が具現化してダークマターになる。それが最近増えてきてな~倒せなくなってきてるんだ。そこで、ダークマターを倒せる力が使えるやつはいないかと思って下界をのぞいたらお前を見つけたってわけだ。お前はなかなか強い力を持っているがそれは今のままでは発揮されない。それで修行するってわけだ。ここまでで質問はないか?」
「ああ。ない。」
「おっ!ニュースでやってるぞ!これを見ればだいたいわかるだろ。」
スクリーンが現れそこではニュースがやっていた。
「こちら現場です。見てください。ビルに大きな爪痕がついています。
幸いけが人は出ていません。先日から相次ぐ同じ事件。今後も油断ができません。以上現場でした。」
プチッスクリーンが消えた。
「これはダークネスの仕業だ。一応下界には地獄の力を使えるヤツもいるが数人しかいなくて人手不足なんだ。そこでお前に頼みたいんだ。」
パチンッ!
ヤツが指を鳴らすと大きな巻物が出てきた。
「契約書だ。別に強制じゃない。なんたって命に危険が及ぶ可能性もある。やりたくなかったらやらなくてもいい。だが今日の記憶は消える。」
帰れば今まで通りの生活に戻れる・・・けど、
「やるよ。」
「おお!やってくれるか!ありがとう!じゃあここにサインしてくれ。
それと親指に血を付けてここに押してくれ。」
「轟悠基・・・っと」
ガリッ・・・ペチャ
「よし!契約成立!俺はエンマ。今日からお前も俺たちの仲間だ。よろしくな!悠基。」
「よろしくな。エンマ。」
「よしっ!もうすぐ地獄の入り口だ!」




