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番外編・a

『長い長い夢を見ました。

 それはそれは長い夢で、終わらないかと思うぐらい。

 でも夢だからいつか気がつくかなと思っていたら、黒い髪にふわふわな耳をつけたおとこのこが飛び出してきて言いました。

 「おれをつかまえたらおまえのちからもめざめるぞ」って。

 どういう意味? って聞こうとしたら目が覚めました。なんだったのかなぁ?』






「よし、今日の日記終わり!」

 

 レミィは分厚い日記帳をぱたんと閉じると大きく伸びをした。

 まだ数ページしか埋まっていないその日記帳は、師であるルビーの真似事で始めたものだ。ここのところ、すべてがうまくいかないレミィは、ルビーがいつもつけている日記に目を付けた。

 新しいことを始めたら何か閃くかも! がレミィの言い分らしい。

 

「レミィ! 朝食ができましたよー!」

 

 下の階からルビーの呼ぶ声が響く。

 今日は家から少し離れてた場所で魔法の特訓だ。数ヶ月お絵描き魔法を試しているが、低級魔法の炎しかいまだまともに出すことができない。なんなら炎すら出ないことも。

 

「はーい! 今行くー!」

 

 元気よくレミィは返事をして、日記帳を机の引き出しにしまう。

 

 

 階段を降りるとき、小窓の外で何かがきらめいた感じがした。

 

「……?」

 

 一瞬不思議に思ったレミィだが、すぐに気にせずルビーの元へ駆ける。

 

「ルビー! 今日は私、魔法飛び出る気がする!」

「……今度私に先生をつけないと、その杖での訓練はしばらくやめてもらいますからね」

「えっ⁉︎」

 

 いつもどおりの朝。ルビーの朝食を食べながらレミィは素敵な一日になりそうと自信満々。


 

 窓の外は快晴。

 いつもと違うことと言えば、城の真上に黒い雲がかかった朝だったということだけだった。

 

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