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97話 お祭り

オーパスポーカスに戻ってからはまったりゆったりと過ごしていた。


俺の家を建ててくれている大工の皆さんに差し入れを持っていったり。以前、親方に言われたので全員を連れて飲みにいったりもした。

ベテラン組は明日に響くからと早々に帰っていったが若手組は朝方までガッツリ飲んでいた。


翌日、痛い頭と重い身体をポーションで誤魔化してから現場に向かうと体調管理バッチリなベテラン組はキビキビ働いていたし、朝まで飲んでいたはずの若手組も二日酔いを感じさせない様子で働いていた。


「お疲れ様でーす」

「おう、昨日はありがとよ」

「いえいえ」

「ごちそうさまでした」

「また行こうな」

「お願いしまーす」


誰1人として酒が残っているようには見えない。


「昨日、ってか、朝まで飲んでたんで今日ですけど。皆、酒強いですね」

「汗掻きゃ抜けるからな」

「なるほど」


なるほど?そんな簡単には抜けないだろ。

ってか、それ以前に二日酔いの状態で汗を掻くほど動くとか、それなんて地獄?


「それに、朝まで飲むのは自由だが。それで仕事に影響出てたらぶっ飛ばしてるからな」

「なるほど・・・」


と、差し入れと挨拶だけで簡単に済ませて後にした。

そして、オーパスポーカスに戻ってから習慣になったのがマーシーさんと話していて何となく決まった事だったが。

料理をする際に量を作るのはそこまで苦じゃないし手間は大して変わらないという事で。

午前中に顔を出し、材料は俺が提供してマーシーさんが昼ご飯を作る。

おっさん、ジョーさん、マーシーさんプラス俺で4人分とプラスアルファを作って貰う。

その余ったプラスアルファを貰って帰るのだ。


向こうは家族の1食分がタダになり俺は材料を提供するだけでお昼を食べられた上にアイテムボックスが潤う。いざという時の豪華な非常食だ。

ちなみに食後のデザートは俺が提供している。

これでお互いwin-winかつ丁度いい塩梅な気がしている。


目下の悩み事としてはマーシーさんは毎日違う料理を作ってくれているのに対して俺が出すデザートにはバリエーションが少ない。

果物を変えてアイスの風味を変えるというマイナーチェンジみたいな事しか出来ていない。

新たに俺でも作れるデザートを考えたい所だがそう簡単に浮かぶものではないというのが悩みだ。


インスピレーションを得るべく街をブラついて色々と見て回るが決定打に欠ける。


「おっちゃん1本」

「あいよ」


小腹が空いたので焼き鳥を1本買ってみた。

正直、小腹が空いたというか匂いに負けた。

醤油ベースの甘じょっぱいタレを掛けた焼き鳥。この匂いには勝てない。


味はまぁ・・・そこそこだった。


「待てよ・・・」


串か。

りんご飴とかフルーツ飴もアリかもな。

自分で作るなら丸ごとのりんご飴なんて作らずにカットしたりんご飴の方が良いな。


一口、もしくは一口大くらいの大きさの果物、もしくは一口大までの大きさにカットした果物を水飴でコーティングするだけ。

定番にするには弱いかもしれないが単発でなら十分に目新しいデザートになるだろう。


続いて新たなネタを求めて彷徨ったがやっぱりそう簡単には見つからないし浮かばなかった。


この世界での甘味の主流は果物で。砂糖を使った甘味は高級過ぎて庶民には中々手の出ない物だったりする。

といっても、そこまでではなく記念日やちょっとした贅沢としては普通に食べられている程度には食べられている。

日本人的な感覚で言うとブランドチョコみたいな感じが丁度いいかもしれない。

1粒800円のチョコレートを日常的に食べらるかと言われると厳しい感じかな?

まぁ、大きな違いとしてはこちらには安価なお菓子が無いという事だ。

100円200円で食べられるようなお菓子は無い。あるとすればそれが果物になってしまうという感じだ。


安価で作れるお菓子を思い付けば一財産築けるかもしれない。


まず浮かんだのはお祭りだ。

フルーツ飴に思考が引っ張られているのかもしれないが。

お祭りの屋台と言えば安価で仕入れ値が安定している物が多いイメージだ。


お祭りで定番のお菓子なら参考になる可能性が高い。


チョコバナナ。

うん、砂糖が高い上にチョコが果てしなく高いので却下。


水飴に杏飴。

材料はフルーツ飴と同じ。こっちの方が水飴が緩くて乾いていない感じだ。

砂糖から作る水飴は原価的に却下。まぁ、厳密に言うと水飴は砂糖からではなく澱粉で作ったはずで、トウモロコシだったりサツマイモから作られていたはず。

こっちだったら原価的に問題は無いかもしれないが作り方が分からないので終了。


かき氷。

シロップに大量の砂糖が要りそう却下。


カルメ焼き。

砂糖と水をお玉に入れて火にかける。泡が出てきたら火から下ろして重曹を入れて混ぜまくる。そうしたら膨らんで完成。

これも砂糖を大量に使うので却下。



まぁ、商売には使えないけど個人的に食べる分には作ってみても良いかもしれない。

マーシーさん辺りはどれも喜んでくれそうだし。


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