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37話 日本の米は世界一

その日は、商業ギルドに向かい求人募集の依頼を出す事にした。


「期限は未定で。御者をやって貰おうと思ってる。他にも色々と小間使みたいな感じかな。ってのを1人雇いたい」

「給与の方はどうなさいますか?」

「んー、メシは食わせるつもりだけど給料要るかな?」

「期限が未定ですと・・・条件的にも厳しいかと思います」

「まぁ、確かに・・・」


っても、獣人の国を目指すつもりだけど真っ直ぐ進む必要も無いから寄り道もするかもだし・・・。

場合によっては目的地が変更になる可能性もある。

そうなると期限も設けれないし目的地も確定では無いので期限未定と言うしか無い。


「御者の経験とかは無くても教えるから初心者でも構わない」

「その条件も追加させて頂きます」

「年齢、性別も問わない」

「はい」

「で、信用出来るやつが良い」

「それは面接を行ってご自分でご確認をお願い致します」


なるほど、責任は持たないからそっちで勝手にやれって事ね。


「奴隷を購入された方が話が早いかもしれませんね」

「あー、その手もアリか」

「どうなさいますか?」

「とりあえず求人は出して下さい」

「承りました」


奴隷の方がお手軽ではある。

契約で縛ってしまえば情報漏洩もないし。安心は出来る。

でも、目的地に着きました。もうお前は用済みだからお疲れ様。と、やってはいけない気がする。

奴隷だからそこで売却すれば良いのかもしれないが・・・奴隷の購入には責任が伴う。

奴隷に対する納税とかそういうものではなく最後まで面倒を見なくてはいけない義務があるように思う。


ちなみに、俺は飼ってはいなかったが動物が好きだ。

飼ってなかったからこそ言えるのかもしれないが最後まで面倒を見れないなら最初から買うな。派だ。

捨てるのは論外だし、譲るにしてもよっぽどの事情が無い限りは許せない。

極論、自分の都合で飼えなくなって捨てるくらいならお前の手で殺して食え。という過激な派閥に属している。

まぁ、実際そうしろとまでは思わないが、そのくらいの覚悟が無ければペットなんて飼うべきではないと思っている。


奴隷も然りだ。


今回で言えば、目的地に着くまでの御者であり、話し相手であり、料理を作ったり、野営の時の設営をしたり、馬の世話をしたりと業務は多岐にわたる。

その中で性に合うとでも言えば良いのか本人の資質なり嗜好なりでも構わない。手に職を付けさせてやって食うに困らないようにしてから解放するなり奴隷商に売却すべきだと思っている。


犯罪奴隷は別だが・・・。


買うとしたら借金奴隷か戦争奴隷辺りだろう。


この世界で1番オーソドックスな奴隷が借金奴隷だ。

ギャンブルで借金を作って。とかではなく、いや、そういうやつも居る。

でも、大半は農民の大家族だったりで凶作で冬を越せそうにない。そんな時に家族を食い繋がせる為に身売りをする。そんなのが借金奴隷の定番だ。


戦争奴隷は簡単。捕虜だ。しかも、身代金が支払われずに返還されなかった捕虜が戦争奴隷になる。


犯罪奴隷はピンキリだから難しいといえば難しい。

食うに困って万引きをして奴隷になった子供も居れば連続殺人鬼も居る。

前者は罰するというよりも生かす為の奴隷とも言えるし、後者は終身奴隷で死ぬまで解放される事は無い。

殺人鬼なんて奴隷にせずにさっさと処刑しろよ。と、思うが、家柄だったり身分的なもので出来無い場合や、逆に見せしめの意味合いがあったりする場合もある。


当然、現代日本人の感覚からしたら余りにも命の価値が軽い世界なので簡単に処刑される場合の方が圧倒的に多い。


と、まぁ・・・奴隷の事ばっかり考えていたら購入する方向に向いそうなのでこの辺りで止めておこう。



とりあえず、商業ギルドで求人募集を出したので、食べ歩きをして良さげな店を探す事にした。


「おばちゃん、それ1つ」

「マスタードは?」

「たっぷりに出来る?」

「あいよ」


ホットドッグを食べながら適当に歩いてみる。

屋台は串カツに焼き鳥に串焼き肉にホットドッグにと当たり前だが食べ歩きに適した物ばかりが目に付く。

米の産地という事だったのでおにぎりの屋台でもあるかと思ったが見当たらなかった。


歩き疲れたので適当に店に入ってみた。


「オススメは?」

「どれもオススメだよ」


いや、そうじゃない。


「飲み物はエールで。それに合うの適当に見繕ってくれない?」

「あいよー」


食い物屋でオススメ出来無いものは無いだろうとは思う。

でも、そうじゃないじゃん。

旬の物だったり、どれが人気なのかって話で。

その所為で何が出て来るか分からなくなってしまった。


「米使った料理って何かある?」

「米?」

「うん」

「米はオススメ出来無いよ?」

「え?」



聞くと、ここは米の名産地だが地産地消しないようだ。

米は作って売る。

その方が効率が良いらしい。


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