キララ「…………」アキ「気持ちは分かるがタイトルコールをしてくれ」
確かこの小説書き始めた当初は現実と季節はそう変わらなかったはず。
Nana「今では、三月下旬と七月下旬という差ですね」
元々鈍筆ってのもあるだろうけど……自分でも驚いてる。
Nana「秋ごろにはまた季節追い付いてる気がします」
同感です……。まあ、その時はその時で。ってことで。
Nana・Tsubasa「至高なる楽しさを味わいたまえ」
鳥もも肉を一口大にそぎ塩コショウを絡める。ジャガイモの皮をむき5ミリの半月切りに、玉ねぎは縦に薄切りにする。後は耐熱容器にバター少量を薄く塗ってオーブンで250℃に予熱する……。ここまでが下準備。ナナに手伝ってもらいながらさっさと終わらせる。
まずはこの料理の要ホワイトソースを作る。鍋にバターを弱めの中火でとかし小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。ある程度温まったて泡が出てきたら牛乳を加え泡だて器でダマができないように混ぜる……トロミがついてきたらコンソメスープの素、塩コショウ、ナツメグを加える、と。
フライパンに残りのバターを熱し、玉ねぎ、ジャガイモを炒める。ジャガイモが透き通ってきたらシメジ、鳥もも肉を加え炒め合わせ白ワインを少量……入れすぎないように気を付けよう。前回の二の舞だけはさけたい。後はフライパンの中を混ぜ合わせ耐熱容器に盛りプチトマトをのせ、ピザ用チーズ……あったあった。まき散らすと。後はオーブンでおいしそうなわけ色がつくまで焼くおてドライパセリをのせると……。
「でき、た」
俺は最後のチェックのつもりで開いた料理本を閉じる。ココねえのリクエストで今日の夕食はグラタンになったのだが、実は初めて作るので久々に料理本を引っ張り出してきた。ちなみにそのココねえはリビングでキララたちと遊んで……否、キララたちで遊んでいる。行きすぎないように監視役をナナに頼んだが今冷静に考えれば焼け石に水だったのかもしれない。
「お~い、運ぶの手伝ってくれ~」
俺はグラタンを皿に分けながら奥にいる面々にしゃべりかける。
「ちょっとまって~、今ミユキちゃんとキララちゃんをイカせるから」
「てめえもきやがれ」
それとカタカナ表記やめろ。
「んもぅ~、お楽しみの最中だったのに~」
「しらね……三人とも大丈夫か?」
「うむ……」
「うん……」
「ウン……」
意気消沈しているキララ、ナナ、ミユキ。精気を吸い取られているようなきがする……何があったかは聞かない方がいいだろう。
「ココねえ、それ運んで行って。キララたちは自分の席に戻ってていいから」
「あ~、差別~」
「差別じゃねえ!!」
なんか、ガチで疲れてきた。やだ、もう。なんだか面倒なりとりあえず料理を並べていく。憔悴しきっているキララたちも料理を食べることにより少しずつ元気になっていく。そんな時、ふとココねえが俺たちに提案してくる。
「そうだ~。みんな明日用事あるの~?」
「明日?俺は無いけど」
「我もないが?」
「私もないですよ」
「わたくしもありませんわ」
あっ、俺に対してはふつうだったから忘れてたけどやっぱココねえに対しては中二言葉なのね。
「よかった~。じゃあ、明日海に行きましょう」
「海?いいけど……ここからだと結構遠いぞ?」
電車を乗り継いで二時間ってところかな。海水浴場までは。
「大丈夫よ~。高速にのったら一時間程度でいけるわよ~」
「そりゃ、高速道路使えたらって、車もってるの!?」
「行ってなかったっけ~?」
「聞いてねえよ」
まあ、確かに運転免許持ってること自体は知っていたけどさ。
「てか、どことめてんの?」
「近くのパーキングエリア~。ほらっ、公園の前の」
「ああ」
確かにあったな。あそこか。
「じゃ、全員参加ね~」
「おお、ありがとな」
たまには姉らしいことをしてくれるもんだ。
「全員の水着姿、うふふ~」
……これさえなければ、な。ガクッ、と俺は肩を落としグラタンを口に運んだ。
なんか、久しぶりに料理について書いた気がする。あっ、こちらは色んなサイトを巡回して方々から転送しました。
Nana「そういやTsubasaさん自身は料理するの?」
カップ麺ぐらいなら……。
Nana「それ料理じゃないですよ!!」
まあ、冗談として普段はしませんね。ただ、いざとなったら作ろうと思えば作れます。家庭科の料理実習とかも普通にできてましたからね。
Nana「でも……そんな人が料理語って大丈夫?」
…………。
Tsubasa「そなたとの契り、またここで会おう」
Nana「逃げた!?てか、一人で言われた!?」




