♯⒈科学部の個性豊かな仲間達
今回は序章的な立ち位置なので、あまり面白くないと思います。
ところで、皆さんは”科学部”という部活にどのようなイメージをお持ちだろうか。
「真面目で堅苦しい。」
様々な考え方があるが、大半の人間にはそう写っている事だろう。
勿論、一言に”科学部”と言っても顧問の先生や、構成している生徒達によっても千差万別だが、
今回は著者の松房が所属している某中学校の科学部、そこに集まる個性豊かな部員達が紡ぐ実際にあった愉快な日常にほんの少しの捻りを加えたコメディ(?)を送りたいと思う・・・・
♯⒈科学部の個性豊かな仲間達
俺の名前は松房。
趣味はガン○ラ作りとネットに小説を投稿すること。
読書もしたりする。
得意教科は社会と理科。
そして、所属している部活は科学部。
俺は今日一日の授業を終え、科学部の部室である”第三理科室”の扉を開ける。
第三理科室はハッキリ言って魔の巣窟だ。
一度足を踏め入れれば辺りの空気が”閑静な学校”から”混沌”へとシフトチェンジする。
良くいえば、皆が伸び伸びと部活を謳歌していると言えなくもない。
だが現実は違う。
まず、いつも何かしら飛んでいる。
ある時は輪ゴム、またある時は紙飛行機。挙句の果てにはゴミ箱の蓋が空中を飛び交っている。
まぁ、全てそれぞれ輪ゴム鉄砲、カタパルト、皿回しの研究の一環なのだが・・・
混沌としか言いようがない・・・
俺は現在二年生。もう一年も見ているはずなのに未だこの光景に戦慄を覚えてしまう。
とはいえ、ずっと入口で固まっている訳にもいかず、自分の荷物を置くと、
「よっ!」
こちらに手の平を向け軽く会釈してくる男が一人。
彼の名はメカニック西崎(勿論偽名。)
俺と同じ二年生で、所属する委員会も一緒だ。
趣味は機械弄りと鉄道で旅をすること。
得意教科は理科と技術で、機械のことならなんでもござれの天性のメカニック。
俺との出会いは小学二年の時で、趣味は違えど不思議と気が合う奴。
こういう友を”心の友”と言うのだろうか。
荷物を置いた後、たわいない世間話をするのは殆どメカニック西崎であろう。
そして、今日も今日とて一緒にカタパルトで飛行機を飛ばしながら世間話をするのだが、不思議と話題は尽きない。
とは言っても何組の誰がどうといった感じのほんとにくだらない話。
西崎との会話を一通り終わらせると、次はある男の元へ向かう。
「おう。」
俺が会釈すると、向こうも
「あら、いらっしゃい。」
と少しふざけた挨拶を返してくれる。
「お、おう松房。」
よく見るともう一人いた。
彼らは最初の方が宇宙戦艦大安(偽名に決まってるよなぁ)で、もう一人の方はゲーミング佐藤。
彼らの詳しい説明はまた別の機会にしよう。
まぁそんな感じで俺の所属するこの科学部は総勢二十七名(+新入生)。
これからはこんな面子が紡ぐ面白可笑しい日常をお送りします。
次回をお楽しみに。