表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/106

第63話 進化する怨念

 裁きの魔王を無力化した俺は、残る幹部達をまとめて始末する。

 青炎の斬撃で畳みかけるだけなので簡単だ。


 多少の反撃を受けたが、別にどうということはない。

 俺は幻創魔術で魂を白い部屋に保管している。

 そのため基本的に不死身なのだ。

 肉体の欠損も幻で補える以上、精神的に折れない限りは負けることがなかった。


 そうして幹部達を全滅させた後、彼らの持つ力を余さず不浄剣で吸い取る。

 不浄剣が脈動し、内包された力がさらに禍々しくなった。

 犠牲者を増やすほどにその怨念が蓄積しているようだ。

 一人でも多くを道連れにするために性能を高めているのである。


 倫理的には悪循環だが、武器としては最高だろう。

 今のままでも強いというのに、さらなる成長を見せてくれるのだから。


 それと同時に不浄剣の雰囲気が変わったので、魔眼で解釈を少しずらしてみる。

 すると不浄剣は、青炎を帯びた黒い大盾になった。

 どうやら変形できるようになったようだ。


 大盾は聖騎士が愛用していた防具である。

 その特性を引き出せるようになったらしい。


(なぜこんな機能が追加されたんだ?)


 俺は大盾を調べながら首を傾げる。


 武器として使いこなせるようになってきた影響か。

 それとも幹部達の力を吸収し、潜在的な性能が解放されたのか。

 或いは不浄剣に対する俺自身の印象が変わったことで、大盾に変形できる視点を見つけたのかもしれない。


 何にしても嬉しい発見だった。

 これで使い道がさらに増えたことになる。

 他にも何か変形できないか検証したところ、よく分からない金属塊になったり、そもそも形を保てないことばかりだった。

 ちゃんとした武具は、剣と大盾のみのようだ。


 これが今の俺の限界になる。

 とは言え、悲観はしない。

 攻防一体で使えると分かっただけでも収穫だろう。

 戦闘面で基本的に困ることはなくなった。

 まだまだ使い続けるつもりなので、今後のさらなる進化に期待しようと思う。


 それにしても、変形機能が備わった不浄剣は果たして剣なのか。

 最初が剣だっただけで、真の姿は何か分からない。

 呼び名を変える必要がある気もするが、ひとまずは保留でいいだろう。


 別に名前など便宜的なものだ。

 本質は別の部分に宿る。

 もっとも、その本質でさえ俺の幻創魔術は歪めていくのだが。


 不浄剣の性能を調べるつもりが、大盾になる機能を増やしてしまった。

 詳しい力が気になるものの、ひとまず帰還すべきだろう。

 ノアとルイズが待っているはずだ。


 俺は大地に巨大な転移扉を創り出す。

 そして、裁きの魔王が統治していたこの都市を丸ごと白い空間に収めた。

もし『面白かった』『続きが気になる』と思っていただけましたら、下記の評価ボタンを押して応援してもらえますと嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 不浄剣のさらなる進化に読む手が止まりません。 ますます面白くなりそうで読みながらワクワクが止まりません。 [気になる点] 特に無し [一言] 素晴らしい作品を執筆してくださりありがとうござ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ