表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/106

第46話 先制攻撃

「まずは我からやってやるぞ!」


 前に進み出たノアが宣言した。

 彼女は高々と剣を掲げる。


 それは竜としての攻撃能力が集約された武器だった。

 膂力や爪や牙を筆頭に、種族としてのあらゆる力の結晶である。

 総合力は竜形態の方が優れているが、一点特化では現在の剣が上回っていた。


「喰らえェッ!」


 ノアが叫びながら大上段から剣を振るう。

 刃から真っ赤な斬撃が飛翔した。

 大地を割りながら突き進む。


 それは斬撃と化したブレスだった。

 圧倒的な魔力で構成されており、軌道上の物体を問答無用で破壊しながら直進する。

 その先には帝都があった。


(この一撃で終わるんじゃないか?)


 思わずそんなことを考える。

 ところがノアの斬撃が帝都に達する寸前、突如として青い炎の壁が遮るように出現した。

 両者が衝突し、とてつもない質量の魔力を四散させながら拮抗する。


 やがてノアの斬撃が破裂した。

 余波が帝都を襲う。

 外壁の一部を砕いてその先の建物を削り飛ばすも、本来の威力を考えると微々たる被害だった。

 青い炎の防御は、依然として健在である。


「そんな……我の攻撃を凌ぐなどありえんッ!」


 ノアが膝から崩れ落ちて落ち込む。

 まさか防ぎ切られるとは思わなかったらしい。

 あれは間違いなく青炎の魔王の仕業だ。

 事前に術を仕込んで、自動で防御できるようにしていたのだろう。


 とは言え、竜の攻撃を無策で真正面から受けられるとは思えない。

 何らかの準備はしていたに違いなかった。

 たとえば竜の魔力を解析して、攻撃に対抗しやすくしていたのではないか。


 青炎の魔王ともなれば、警戒すべき敵対勢力は少ない。

 その中でも竜種はひときわ危険な存在だ。

 何らかの対策を張っているのは当然のことだろう。


「はしゃぐな。次は己がいく」


 ルイズがそう言って闇の力を解放する。


 次の瞬間、帝都全体が傾いた。

 そうして地面に沈み始める。

 帝都全域の地面が闇となり、底無しの沼のように展開されていた。


(とんでもない能力だな。これが魔王ルイズの力か)


 その規模に感嘆していると、沈みゆく帝都が止まった。

 よく見ると青い炎が支えとなって妨害している。

 闇の沼を覆ってそれ以上の浸蝕を阻止したのだ。


「ぬぅ、我も加勢するぞォッ!」


 ノアが追撃の斬撃で畳みかけていく。

 その分だけ青い炎が増えて対抗してみせた。

 帝都は危うい均衡を保ちながら地上に存在している。

 互いの攻防は一進一退の展開のまま進んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ