鰹は刺身でも食べられるらしい
突然ですが、私は関東に来るまで鰹を刺身で食べる、といえばすなわちそれは『鰹のタタキ』を意味していました。
もしかすると、関西でも売っていたのかもしれませんが、少なくとも我が家の食卓に上る生の鰹といえばタタキ。
大皿にたっぷりのスライス玉ねぎと共に並べられたそれは、夏の定番メニューでした。
そして、20代中頃に関東に引っ越した私。
スーパーで目にしたのは、大量に並べられた刺身用の鰹のサクでした。
しかも安い! 3〜4人前くらい取れそうなのに400円代なことも多い。
基本刺身を買う時は、あらかじめ切ってあるもの、それもひとり用パックが基本の私ですが、さすがにこの誘惑には抗えず購入。
そして、私はタタキとはまた違う脂の乗った鰹にまたしても驚くことになったのでした。
これ以降、時々食べたくなる鰹の刺身。
普通の刺身は山葵が美味しいですが、鰹は断然生姜。出汁醤油で軽くズケにするのも美味しいですよね。
居酒屋でも鰹の刺身がメニューとして並ぶお店は結構多く、そしてだいたい安い。
いわゆる大衆居酒屋で瓶ビールを片手に鰹の刺身をいただく瞬間は、最高のひとときだと思います。
反対に、関西ではよく見るけれども関東では見ない魚もチラホラ⋯⋯
中でも初夏になると食べたくなるのが鱧です。
特に私は京都生まれだから、というのもありますが、7月頃になるとなんだかんだと1回は鱧を食べる機会があったような記憶があります。
ただ、この鱧という魚はなかなか曲者。
この魚は小骨が非常に多いので、小骨ごと身に細かく切れ目を入れる骨切り、という下処理をするのが一般的。
これは一般人が簡単に出来るのもではないので、通常スーパーでは骨切りをして、さらにサッと湯通しする『湯引き』の鱧が初夏の刺身売り場にはよく並んでいます。
ただ、この湯引き。スーパーの鮮魚担当者の腕が試されるらしく、場合によってはとんでもなく水っぽい鱧に当たることも⋯⋯
しかも鱧はそれなりに高級な品なので、微妙なものに当たった時の残念感はなおさら。
こればかりは、刺身の美味しいスーパーを見つけるしかなかったりします。
ちなみに鱧の湯引き。もちろん日本料理店や居酒屋さんなんかでも食べることが出来ます。
⋯⋯ただ、もともと高級食材な上に手間もかかるのでなかなかお高め。
昔、大学生の時に友人達とかなり背伸びした居酒屋さん(会社の公式の忘年会で使えるクラス)で鱧をいただいた時はその美味しさももちろん、お値段にも飛び上がりそうになりました⋯⋯
とはいえ関西人、とりわけ京都人にとって鱧といえば初夏の風物詩。
たまーにこっちのスーパーでも見かけては食べたくなるものの、結局その値段に躊躇する私なのでした。




