第35話 猛獣たち
「ポルサは?」ちいが言った。
「残って、ケージのMINKUを見守るらしい。ジルも見張りで残ってもらった。無線でやりとりする」
ショーンたちは身を低くして、草木の中を進んだ。町の明かりが見える。
「ん?何か光ったような...」キューが言った。
「どうした?」とコング。
「向こうになにかいるよ」
「全体、止まろう。たしかに、なにかに囲まれているような...」
何かが、突進してきた!
「うわ!なんだこれは!」
「トラ?ライオン?」
猛獣のような動物が襲いかかってきた。
「ちいたん!こっちへ!」キューが叫んだ。
ショーンはレーザーガンを構えた。
コングはマスターブレードで猛獣をぶった斬った。
猛獣は真っ二つになり、息絶えた。
「まだうようよいるぞ」
「魔女さん、魔女さん」ちいは魔女を呼び出そうとした。
「だめ!反応ないわ!」
「魔女の星から遠すぎるんだよ!」とキュー。
ショーンはレーザーガンを連射した。
猛獣たちがよろめいている。
「見てろよ!」
キューは力を込め、ありったけの力で風の魔法を使った。
竜巻が発生し、猛獣たちは逃げ回った。
「よし!今のうちに町の方へ逃げよう。全速力!」とショーン。
ショーン、コング、ちい、キューの四人は駆け足で町へ向かった。
「は~。は~。なんだあの猛獣は」
「ガニラデの星はモンスターも多いらしい」とショーン。
「俺らは用心棒だからな」とコング。
ショーンたちは町の中を歩いた。
「まずは宿探しだな。もうすっかり暗い」とコング。
「この星のお金、どうするの?持ってないでしょう?」とちい。
「考えがある。ダイヤモンドと金を持っているんだ。こいつを売ろうと思っている」とショーン。
「では、買取店を探さなきゃ」
「その前にお風呂入った方がいいかも。ここは香りを重視してる星らしいよ」とキュー。
「そうだな。通報されても困る」
「あそこに川があるよ」
「よし。そこで体を洗おう。石鹸は持っている」とショーン。
ショーンたちは順番に川で体をキレイにした。
「よし。頭も洗ったね?これでよし。良い香りがすると思うよ」ショーンが言った。
「服が臭うが...」
「それはしょうがない。いずれ着替えるさ」
「ねえ、ポルサは連れてきたほうが良くなかった?香りのMINKUの事、僕ら知らないよ」
「そうだな。先導が必要だった。ミスったな。こりゃ」とショーン。
「無線で話してみよう」
ショーンは無線で、ジルに交信した。
[こちらは猛獣のようなやつらと格闘した後だ。急に宇宙船のハッチを開けていたら、襲われた」
[大丈夫か?怪我はないか?]
「大丈夫だ。俺の弓とポルサの剣で、片付けた」
[ポルサがいないと、香りのMINKUがどこにいるか分からない。ジルもこっちへ来たら?宇宙船のハッチを閉めておけば、MINKUたちのケージは大丈夫だろう」
[分かった。そちらに向かう]
「ジルとポルサがこっちへ向かっているよ」とショーン。




