第60話 刮目せよ! チェリモちゃんの生おパンツ!だまんごー。
「ありがとさん。君らのおかげで助かったわ〜。うちだけやと、どうしょうもならへんかったからなぁ〜」
まんごたちが巨大なイナゴを殲滅し、地上に降りると、チェリモ・ヤ・ファストウィンドが、彼女たちを出迎えた。
チェリモは、すでに魔法少女の変身を解いて、元の格好に戻っていた。上半身は、ゆるゆるのキャミソール一枚。そして、下半身には、パレオのような布を巻いている。
「いやいや、どういたしまして。困った時はお互い様だしね。まんごちゃんが大活躍してくれたから、なんとか全部倒せたよ〜」
先頭で地上に降りてきた宮村まんごが、チェリモに答える。
一方で、彼女達は、まだ魔法少女に変身したままである。今まさに、空から降りてきたところなのだ。
「てへへ〜。これも新しい『マンゴスチン・ハート・アンドロギュヌス』のおかげだよ。へへへへ〜」
高村まんごは、笑顔を浮かべながら、魔法の杖の先端についている『マンゴスチン・ハート・アンドロギュヌス』に視線を送る。
「それにしても、疲れましたでございますわ〜」
ドリア・ヌ・ロドリゲスも、声をあげた。
「早いとこ、ゆっくりと休みたいね〜。思えば、当初の目的も果たしたしね〜」
「あ、はい。ありがとうございます、まんごさん。ドリアちゃんも、ありがとっ!」
まんごたちがダンジョンを抜けて、ここに来た一番の目的は、不知火玄武に食べられてしまった『マンゴスチン・ハート』を復活させることだった。目的のマンゴスチンの世界樹のプーマンちゃんに会い、高村まんごは無事に『マンゴスチン・ハート・アンドロギュヌス』を手に入れたのだ。
「それにしても、暑いねぇ〜。てか、チェリモちゃんは、すごく涼しそうな格好をしているね〜」
宮村まんごは、チェリモに視線を送る。地上でイナゴと戦っていたチェリモだけが、早々と魔法少女の変身を解き、普段着に戻っているのだ。
「あっ。そうなんよ。可愛いでしょ? おパンツも可愛いんよ、ほら!」
ペラッ
チェリモは、下半身に穿いている自身のパレオのスリットをめくり、お約束のように、みんなにおパンツを見せる。
彼女が履いていたおパンツは、薄水色の生地に濃い青色のストライプが入ったシマシマおパンツだった。
「ちょっと、チェリモちゃん! なんてことをするの? ここには男の子もいるんだよ!」
宮村まんごは慌てて、チェリモのおパンツを隠そうと手を伸ばした。彼女の中では、まだ高村桃矢と高村甜瓜はまだ男の扱いなのだ。
もちろん、時すでにお寿司。であった……。甜瓜は、さすがに大人なので、小学生らしい女の子のおパンツには興奮はしない。一方で、桃矢は目を見開き、チェリモのおパンツをしっかりと目に焼き付けていた。
「え? なんや? 女の子だけやん?」
チェリモは、首を傾げながら、周りの顔を見渡す。
チェリモ以外の5人は、まだ魔法少女に変身したままである。なので、どう見ても見かけは魔法少女である。見かけに関しては疑問の残る甜瓜も、ムダ毛こそもしゃもしゃであったが、猫耳をつけたスクール水着の姿だったので、一応は、魔法少女とみなされたようだ。
「う〜ん、見かけはね……。でも、中身が男の子なのよ、この桃矢くんとお父さんは……。」
「え? そなん? でも、魔法少女フルーツプリンセスに変身できるってことは、女の子やん? 女の子になら、おパンツ見られても、うちはなんも思わへんでぇ〜」
「あぁ……。まぁ……。そうだね……。」
宮村まんごは、チェリモに説明するのを諦め、その代わりに、桃矢と甜瓜に、ジトっとした視線を送った。
「あっ……。はは」
「え……。へへ」
桃矢は、全然喜んではいませんとでも言わんばかりに、平然を装いながらも、宮村まんごの視線から目を背ける。甜瓜も、負い目はないが、桃矢と同様に、目を背けた。
「ははは、まぁ……。一応、俺は、女の子になったからね。手術はちゃんと3日前に終わったんだよ」
桃矢は、宮村まんごに説明をする。そう、手術によって、桃矢の体は女の子になったのだ。役所に届けを出していないので、まだ戸籍上は男の子であったが、体は女の子である。
「あれ? まだ3日前なの? あれ? じゃあ、今日は、何曜日?」
桃矢の言葉に、高村まんごが首をかしげる。
彼女は、2人の手術の日程を知っていた。それはダンジョンに旅立つ3日前だったのだ。
彼女はダンジョンの中で数日を過ごしたはずだったのに、まだそれが3日前だったことに驚いたのだ。
「ははは。今日は土曜日だよ。確かに、こっちは日本よりも2時間くらい時計が遅れているけどね。同じ日のはずだよ。」
甜瓜が答える。タイ王国と日本は時差が2時間ほどあるのだ。
「あっ、そうそう。ダンジョンの中は、こっちの世界と時間の流れが異なるからね。ダンジョンの中で何日か過ごしても、こっちでは1日も経っていないんだよ。
困惑する高村まんごの横から、宮村まんごが助け舟を出す。彼女は、何度もダンジョンに入ったことがあり、ダンジョンについて詳しいのだ。もちろん、ダンジョンの中では時間の流れが現実と異なることも知っていた。
「あっ、そうか。そうなんだ〜」
「そうでございますわね〜」
高村まんごとドリアはうなずく。
そう、彼女達はダンジョンの世界で数日を過ごしたが、現実世界では数時間しか経っていなかったのだ。
つまり、今は、土曜日の昼だ!
「さぁて、ここで話しとっても暑いだけや。君らには助けてもろたんやし。うちでお茶くらい飲んでって〜や。うちはすぐ近くやし、案内するわ〜」
まんごたちは、チェリモに案内されるまま、彼女の家へと向かう。
――――――――――――――
「たっだいま〜。さぁ、ここがうちのうちやねん。ゆっくりしてって〜なぁ」
まんごたちは、チェリモに連れられて、彼女の家にやって来た。森から抜けてすぐのところに、ポツンと一軒家が立っていたのだ。
「うん、ありがとう。うちの中はちょっと涼しいね。それにしてもここは暑いねぇ〜。」
宮村まんごが、額の汗をぬぐいながら声を出した。
一応、タイ王国でも1月は冬ではあったが、気温は普通に30度近くまで上がっていた。
「……って、チェリモちゃん! 何してるの?」
高村まんごが叫ぶ目の前で、チェリモは、パパっと服に手をかけ、あっという間に服を脱いでしまっていた。彼女はもともと、上にはキャミソールと下には短いスカートだけしか穿いてなかったので、上も下も、ワンモーションで脱げたのだ。
「ちょっと! ちょっと! ちょっと! チェリモちゃん! なんで脱ぐの?」
宮村まんごも、慌てて声を出す。もちろん、残りのみんなも慌てている。
小学生らしき小さい子が、目の前で服を脱いでいるのだ。慌てないはずがない!
「あぁ〜。うち、裸族やねん。家の中やと、いつも裸なんや。だって、服を着てると暑くてたまらんやん。うちも、家の中でくらいくつろぎたいんやぁ〜。どうせ女の子しかいーひんし、見られても平気やん?」
チェリモは、まんごたちの方に振り向き、生まれたままの姿を惜しげも無く、まんごたちに見せる。
彼女の少し汗ばんでしっとりとした肌は、その白さもあり、光沢のように艶やかであった。
宮村まんごは、半ば諦めたような顔で、ため息をついた。頭を抱えながら、視線を横に向けると、桃矢と甜瓜の2人は、気まずそうな顔をしてながら目を泳がせていた。
「あはは……。」
「あはは……。」
桃矢も、さっきチェリモのおパンツが見えたことには喜んでいたが、さすがに全裸になられると、嬉しさよりも動揺が勝っていた。そして、甜瓜も、同様に、動揺していた。
「まぁ、ええわ。そやなぁ〜。じゃあ、うちは、ちょっと冷たいお茶でも用意してくるからなぁ〜。そのへんの椅子に座って、くつろいでてやぁ〜。」
チェリモは、脱ぎたてホカホカの水色のシマシマおパンツを片手に、後ろを振り返り、まんごたちに言う。
彼女は、ブロンズ色の髪もさることながら、体も全体的に色素が薄く、全身の肌も透き通った白さだった。そして、真っ白な肌の小さなお尻を、健康的に揺らしながら、彼女はキッチンへと入って行った。
「いやぁ……。うん……。ほんと、暑いねぇ〜。」
高村まんごも、うなだれたような声で、シャツの胸元をパタパタとする。
まんごたちも、チェリモのうちに来るまでに、暑さのために、服を脱いで軽装にはなっていた。しかし、それでも暑いのだ。彼女たちも、自分の家であったなら、すぐにでも服を脱いでしまいたいと思ってはいたが、他人の家で服を脱ぐほどの常識知らずではなかったのだ。
「本当に、暑いでございますわぁ〜。」
ドリア・ヌ・ロドリゲスも、上半身はすでにTシャツだけになってはいたが、下半身にはグレーのプリーツスカートを穿いていた。そう、スカートの生地が厚いので、暑かったのだ……。ちなみに、彼女は、おパンツは穿いていないので、その点に関しては涼しいはずだった。
――――――――――――――
「さぁ、どうぞ〜」
チェリモは、キッチンから冷たいお茶を持って来た。冷蔵庫にしまってあったものを出してきたのだ。
そして、お茶と一緒に、お茶菓子も持ってきている。お茶菓子には、タイ王国では割と普通なおつまみである。『竹虫の素揚げ』だ。
まんごたちは、部屋の真ん中のテーブルをみんなで囲むように座っている。
「あら、これは、何でございますか〜? わたくし食べたことがございませんわ〜。」
ドリアは、『竹虫の素揚げ』を手に取る。ドリアの小さい指でつまめるほどに小さい虫の幼虫なのだ。
「だよね……。でもこれ……。虫だよね……?」
高村まんごは、少し顔を引きつらせている。彼女も、右手で『竹虫の素揚げ』をつまんではいたが、まだ口に運べずにいた。
「あ、何や? 日本じゃあんまし食べへんのかいな? すんごい美味しいのに〜なぁ。」
そう言いながら、チェリモは、『竹虫の素揚げ』を口に運ぶ。
「う〜ん。ほら、美味しい。なぁ、ドリアちゃんもまんごちゃんも、食べてみ〜な」
「はい……。では。あっ! 美味しいでございますわ〜。」
「えっ、美味しいの……。あっ……。うん……。じゃあ……。うん。味は……ね……。」
恐る恐る『竹虫の素揚げ』を口に近づけたドリアと高村まんごは、それをひとくち噛んで、声を出す。『竹虫の素揚げ』は、見かけこそアレだが、味は良いのだ。
「なぁ? 美味しいやろ? うん。うん」
チェリモは、美味しそうに『竹虫の素揚げ』を食べる2人の顔を見て、満足そうに微笑む。
「そこの2人は、何や、俯いてばっかやけど、ちゃんと遠慮せんと食べーな」
チェリモは、ずっと俯いてお茶をすすっている桃矢と甜瓜に声をかける。しかし、彼らは、チェリモの声に反応するも、彼女に目を向けないでいた。
「あっ……。美味しいです……。」
「はい……。美味しいです……。」
桃矢と甜瓜の2人は、チェリモに言われるまま、黙々と『竹虫の素揚げ』を食べていただけだった……。
「あれ、そういえば、チェリモちゃんは、一人暮らしなの?」
宮村まんごが、言う。彼女は普通に、お茶と一緒に『竹虫の素揚げ』を楽しんでいた。割といける口なのだ。
「あぁ、数年前までおかんと一緒に二人で暮らしてたんやけどな、病気で……。」
「あっ……。」
チェリモの言葉に、宮村まんごは、聞いてはいけない話題だったかと後悔しつつ、目を泳がせる。
「でもええんや……。うちは魔法少女やから、今度の『フルーツクイーントーナメント』で優勝すれば、おかんにもう一回会えるかもしれんからなぁ〜。」
チェリモは、宮村まんごに、ニコリと微笑んだ。
「「「「「フルーツクイーントーナメント!?」」」」」
チェリモの言葉に、彼女以外の5人の言葉が見事にハモる。そして、視線が彼女に集まった。
「なっ? なんや、君ら魔法少女やのに、そんなん知らんのか? まぁええわ、うちが教えたる」
チェリモは、驚いた顔から、すぐに得意げな顔に変わった。そして、彼女は、みんなに注目されるまま、説明を始めた。もちろん、桃矢と甜瓜の2人は、チェリモの顔から下を見ないように、彼女の顔をじっと見て、話に集中する。
「フルーツクイーントーナメントっちゅうのは、10年に一回開かれる大きなイベントや。そして、それに優勝すれば、次の大会までは、『フルーツクイーン』の称号を得られるんやぁ。『フルプリ』の中から選ばれし者だけがなれる、女王の称号、それが『フルーツクイーン』なんや。そして、大事なんは、その副賞みたいなもんなんや。それによったらな、どんな願い事でも叶えられるんや〜」
「どんな願いでもいいの?」
宮村まんごが、チェリモに聞く。
「そやな。不老不死になりたいとか、誰かを生き返らせたいとか、女子高生のおパンツが欲しいとか……。なんでもかんでも思いのままや!」
「へぇ〜。それはすごいねぇ〜。」
宮村まんごが頷く横で、高村まんごも、うんうんと頷く。
「あっ! そうそう、前回の優勝者が作ってくれた『口噛み酒』が、置いてあるねん。うちのおかんが、その人に頼んで作ってもらったらしいんよ。うちは飲まんけど、置いてあるねん。大切な家宝になってるねん。」
チェリモは、そう言うと、すぐにキッチンから酒の瓶を持ってきた。
もちろん、チェリモが立ち上がった際には、桃矢と甜瓜の2人は、彼女から顔を背けた。
「これやねん、しかもちゃんと名前まで入ってんねんで〜」
チェリモは得意げに、その酒の瓶をまんごたちに見せた。
「へぇ〜そうなんだ、すごいね〜」
「すごいでございますですわぁ〜。ここに書いてある名前の方が『フルーツクイーン』でございますですわね〜」
「えっ? この名前って……?」
高村まんごが声を上げるのと同時に、桃矢、そして、甜瓜の2人も同時に、目を見開いた。
ドン!!!
次回に続く!
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私、高村まんご。小学3年生。
マンゴスチン・ハートに出会って、魔法少女『フルプリマンゴスチン』に変身できるようになっちゃったの。そして今は、新しく生まれ変わった『マンゴスチン・ハート・アンドロギュヌス』を手に入れたばかりで、テンションアゲアゲ中なの。テンアゲ〜!
まぁ、だからって何をするわけでもないんだけどねー。
今回は、バトルもない、ほのぼの回だしね。
ほらっ! 約束通りに、チェリモちゃんのパンチラだよ
まさか自分から見せてくれるなんてね?
え? だめ?
え? おパンツは偶然見えないと価値がないだって……。
なんでだよぉ? シマシマおパンツだよ! 好きでしょ? シマシマ好きでしょ?
シマシマだぁ〜! シマシマだぁ〜!
えっ? だめ……?
わっ……、わかったわよ……。じゃあ、今度は偶然を装って見せてあげるから、ちょっと待っててね。
本当にもぉ〜。世話がやけるんだからっ!
はい? チェリモちゃんが裸族なことに関しては、広げないよっ!
危ないからねっ! ほんとギリギリだよ。
これでも、だいぶ描写を削ったんだからね……。
とりあえず、ドリアちゃんまで全裸にした話はお蔵入りになったから……。あれは、ギリギリアウトだったからね……。さすがに……ねぇ〜。
大事なことだよ、ここは、なろうだからねっ!
そんで、あぁ。
昆虫食ね。うん。ネタがないからとりあえず食べさせてみたって感じだから。うん。
あんまし気にしないで。
え? あぁ? 伏線……?
何かの伏線になるかもしれないねぇ〜。うん。
で……、『フルーツクイーントーナメント』ねぇ……。
広げるよねぇ〜。 ど〜すんのよ、これ?
ほんとに、やるの? やるのかぁ〜?
誰が書くのよ、これ?
小田だよ!
違うだろっ!
幸田だろっ!
まぁ、だよね〜〜、遥さんが頑張って書くよ。うんうん。
で、どのレベルでやるの?
がっつり?
あぁ〜、げふん武術会とか、げふん武闘会とか、そういう感じ?
うん、メインではないけど、割と大きなイベントね。うん。『フルーツクイーントーナメント』編とか言われる感じになるのかなぁ〜?
うん……まぁ……、楽しみだねっ! いつ開催されるかわからないけどねっ!!
そんなことよりもっ! 次回はあれだよ、あれ!
トロットロで、ドロッドロな白い液体が、少女の口からドロリってしちゃう回だよ。
え? 大丈夫かって?
大丈夫!
お米を咀嚼しただけの液体だから、全く問題はないよっ! これでアウトなら、よだれもゲロもアウトになっちゃうもんね。
なろうだからねっ! わかってるって! まんごちゃんに任せなさいっ!
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン A’s
『第61話 小学生の手作り? いや、口作り? 魅惑の口噛み酒!だまんごー』
だよっ!
絶対に読んでねっ!
マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!




