表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女マンゴ☆スチン Reincarnation  作者: 幸田遥
魔法少女マンゴ☆スチン Reincarnation

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

130/139

第109話 ズッコン!バッコン!真夜中の大決戦!だまんごー。



「ガキどもが……。まぁ、名前を呼んでくれて助かるぜ……。あの『まんご』と呼ばれたガキ、マンゴーのフルプリかぁ? あいつからヤバい匂いがプンプンしやがんぜ……。」


 ツカモーは、ホクトのそばに戻り、彼に言った。真夜中の夜空に浮かぶ男2人は、魔法少女4人と対峙していた。



「そうか……? 俺には、どいつもただのガキに見えるがな……。」


 ホクトはまだ戦闘経験が少ないのか、相手の力量がよくわからないのであろう。『高村まんご』、『高村桃矢』、『ドリア・ヌ・ロドリゲス』、そして、『チェリモ・ヤ・ファストウィンド』の4人の魔法少女『フルーツプリンセス』を目の前にしても、まだ『数で負けてるが、所詮はガキだ』くらいの感情しか抱いていなかったのだ。



「おぃおぃ〜。もうちょっとちゃんと見ろよぉ〜、ホクト。どいつもこいつもただのガキじゃねぇぞ。フりょくだけなら、そこいらの魔族と同等かそれ以上の力を持ってやがんぞぉ……。」


 ツカモーは、豊富な戦闘経験からか、相手の力量を感じることができるのだ。ちなみに、彼は『フルーツ(りょく)』のことを『フりょく』と省略しているのだが、他意はない。



「そんなはずねぇ〜だろ? 冗談だろ、ツカ?」


 ホクトは、疑いの目をツカモーに向ける。彼の目には、ドリアを含め、目の前にいる4人のフルプリを皆、自分よりも力のない子どもだと思っているのだった。



「信じねぇならいいさ……。まぁ、オラたちの目的は、あの魔法少女を連れて帰ることだろ?」


 ツカモーは、ホクトの言葉を鼻で笑った。そして、キリッとした真剣な目をまんご達に向けた。そう、彼達の狙いはドリアである。



「そうだな……。」


 ツカモーの言葉は信じてはいないが、自身の目的が何であったかを思い出したホクトは、ツカモーと同様に真剣な顔をまんご達に向ける。



「それじゃあ、いくぜっ! はああ〜〜!!


  縦! 横! 斜めっ! 10倍! 10倍!


    竜王拳! 10倍!!!」


 ツカモーは、またしても、ドラゴンのような紋章を額に浮かび上がらせ、赤い光を自身の体の周りに纏った。今度は、前回のものよりも力強いオーラである。



「今度は、オラから……本気でいくぜっ!」


 そう言って、ツカモーは両手を腰の横に構えた。



「どぉ〜〜〜〜! らぁ〜〜〜〜! ごぉ〜〜〜〜ん!」


 彼の込めた魔力は赤い光となって、腰の横に構えた両手の中に凝集してゆく。



  キュイイ〜〜ン!



「はぁ〜〜〜〜〜!!!!」


 そして、ツカモーは、その光を両手から打ち出すように両手を前に出した。『竜王拳10倍ドラゴン波』である。威力は通常時のおよそ10倍である。 (当社比)



  ズッコ〜〜〜〜〜ン!!!



 ツカモーの両手から打ち出された光の球は、まんご達、4人の魔法少女目掛けて向かってくる。



「ここは私が守るからっ! みんな下がってて!


 赤黒(せきこく)の強固な砦のマンゴスチン!


  (なんじ)の砦を(わらわ)に分け与えたまえ!


   マンゴスチン! た〜て〜!」



 まんごは、防御魔法『マンゴスチン・(たて)』。略して、『マン(たて)』の呪文を唱え、自身の前に赤い光の壁を出現させた。そして、両手を自身の体の前に構え、足をやや内股に構えた。


 まんごが編み出した独自の防御技『マンゴスチン立ち』である。




  バッコ〜〜〜〜〜〜ン!!!



 ツカモーの攻撃魔法『ドラゴン波』の赤い光の球は、まんごが形成した赤い光の『マン(たて)』にぶち当たって、大きな音を立てる。



「かって〜なぁ。おぃおぃ……。」


 ツカモーは、自分の魔法がまんごによって完全に防御されていることを愚痴る。


 そう。ツカモーが全力で放った攻撃魔法『ドラゴン波』の猛攻を、まんごは凌いでいた。まんごの防御の方が、彼の攻撃よりも優秀であったのだ。



「さっ……さすが、まんごだぜ! カッチカチだぜっ!」


「そうでございますわっ! 無敵のまんごちゃん! カッチカチのカッチカチでございますわ〜!」


 桃矢とドリアは、相手の攻撃の威力にビビりつつも、まんごの防御に安心しきっていた。



 しかし、そんな時、



「……だが、忘れてないか? 俺たちは2人いるんだぜっ! お嬢さまはいただいていくぜっ!」


 まんごの後ろに固まっていたドリア達にホクトの声が届いた。ドリア達は、その視線をまんごに向けていた。ツカモーの攻撃魔法を華麗に凌いでいるまんごに見惚れていた……、そう、守られているが故に、油断をしていたのだ。



「えっ……。」


 ドリアが、まんごから視線を逸らし、横に向けた時、ホクトの姿が視界に入った。そう、ホクトはドリアのすぐ後ろにいたのだ。



「……でも、あんたらも忘れてへんか? うちらは4人なんやで……。ドリアちゃんは渡さへんで、ヒューロニアン・アイス・エイ……。」


 チェリモは、すぐに魔法を発動できるように、呪文詠唱を完了させていたのだった。


 彼女は、ドリアの背後に突如現れたホクトに対して、彼の背後で杖を構える。



「無論、忘れてなどないさ……。長距離魔法が得意なガキがいるってことはなっ!」


 ホクトは、自身に向けられていたチェリモの杖を掴んだ。すぐ近くにいたので、彼にとっては簡単なことであった。



「ちょっ! あかんっ! あかへんっ……! ウチのちからじゃ……。」


 チェリモは、必死で抵抗するも、力ではホクトに到底及ばない。彼女は、杖を相手に持たれたまま、魔法も発動できずにいた。



「ふんっ……。ザコが……。お前ら全員、ちょっと大人しくしてもらおうか……? ほぁあああ〜〜! ホクト林檎拳! 夢想再生! アップルプルプル! プルップルゥ〜〜!」


 ホクトが使う、幻惑魔法『夢想再生』である。


 相手の脳内に夢のような幻を再生させる魔法である。彼は、それを自身の周囲の3人、つまり、チェリモ、ドリア、そして、桃矢の3人に向けて放った。



「アッーー。プルプルな、おっぱい……。おかんのおっぱい……。おかん……会いたかったでぇ……。ちゅぱ、ちゅぱ……。」



「アッーー。プルプルな、くちびるでございますわっ……。まん……ちゃん……。ああっ……わたくし……(とろ)けてしまいま……。あんっ……。」



「アッーー。プルプルな、巨乳……。俺……。こんなのに頭を(うず)めてみたかったんだ……。パフッ! パフゥ〜〜!!」



 チェリモ、ドリア、桃矢の3人は、焦点の合わない目をしながら、頭をコクリ、コクリと振るわせた。3人とも、とても幸せそうに顔を緩ませていたのだった。




  ドンッ!



  次回に続く!




===============================




次回予告



 チェリモハ、ドウシテタタカウ……?

 

  おかんに会いたいから……。



 タタカウノハ、コワクナイノカ……?



  怖い。怖いよ……。でも、死んだらおかんに会えるから。死ぬよりも怖いことはないんや。でも、友達が死ぬのは、あかん! うち、もう大切な人が死ぬのは見とぉないんや!



 ダイジョウブ! オマエハシナナイ。オマエノナカマモシナセナイ……。ミンナ、オレガマモルカラ!




次回!



魔法少女マンゴ☆スチン Reincarnation

 『第百拾話 クマ、夜空のむこうに』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
リンク先は『マンゴスチンから生まれたマンゴスチン太郎』です。
i471546
こちらもどうぞ!完結しました!
― 新着の感想 ―
夢想再生TUEEE!! Σ( ̄□ ̄|||)
マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー! 竜王拳は20倍とかも出せるのかな?( ˘ω˘ ) そして夢想再生は、哀しみを背負った者のみが習得できるのだろうか( ˘ω˘ ) (まんごちゃんキ…
クマ~~~~~~ッッッッ!!!!( ノД`)シクシク…(まだ早い そんで……作中の魔族ってどんな種族なんでしょうかねぇ。 前に紹介されましたっけ。そうなら見返さないとなぁ時間がある時に。 そんでね…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ