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ふゆ
用意された食事を前にして、
あの子の目が、何かを言おうとしている。
本当のところは、
聞こえるものは、
親とその子との間にあるはず。
見上げながら話すだろう。
けれども、
話さなければならないものは、その下にあるのだ。
そこにこそ、話すべき。
そのことに気がつくときが来るはず。
そして、
その先か、後かに、
前を向くときが来る。
そのときあるものが。
舌の上に迎えたものを味わい、
のみこみ、ただ、自らのものとする。
舌の上から送り出すものを、どのような味であるかを知らずに
口より出す。
それほどまでに、
自らの口に合わぬものを、
その人に与えてはならない。
どんなに会話を、
楽しみにしていたことだろう。
光のなか。朝、しとやかに。
闇のなか。夜、ひそやかに。
けれども




