番外編 ハッピーエンド
注意:本編とは別時空です。
ハッピーエンドが好きな作者が改変したかっただけです。
温度感が違うので、見なくて大丈夫です。
意識が戻る。
しかし、息が出来ない。体を思うように動かせない。
体を懸命に動かし、もがいた。
その時、腕が何かを突き抜けた感覚があった。
その感覚を頼りに、体を動かしていくと、遂に、頭が外に飛び出す。
どうやら、土に埋められていたようだ。
「は、そうだ、私は、見知らぬ誰かに殺されて.......!」
全く状況が飲み込めないが、生きているだけ儲けものだ。
「ここはどこ、私は、清代 聖花......よし覚えてる」
どこかの山に埋められていたようで、道中道に迷い、食料としてそのへんに生えているきのこを食べたりしながら下ったため、かなり時間がかかった。
「危なかったですね。しかし、生きたまま下山した私のサバイバル力はプロ並みのようです」
そして、土だらけの衣服で、帰宅する。
そう言えば、所持品が無いため家の鍵が無い。
家に入れないことに気づいた私は、響香の家へ向かった。
玄関のインターホンを鳴らす。
「はい、どなた.......」
こちらを見た響香は、絶叫をあげる。
よく見たら、衣服に血がついていたようだ。
道理で周囲の人たちが私のことを見てきたわけだ。
響香は私のことを抱きしめる。
「聖花、よく、戻ってきてくれた......」
声色は泣いているようだった。
その背後から、もう一人の人物が現れる。
それは、最近友達になった永花だった。
「あ、永花ちゃんもいたんですね」
「は? え? どうして、生きて......」
「ホントだよ、どこ行ってたんだよ」
「山に埋められていて、這い上がって出てきたんですよ!」
「はあああ?」
「嘘だ、絶対に、幽霊だ.......」
「とりあえず、中入って着替えてくれ。土だらけじゃないか」
シャワーを浴びて着替えを済ませる。
リビングでは、永花が居づらそうに椅子に座っていた。
「どうして、聖花が......」
「どうしたの、永花ちゃん?」
「わあ!」
「絶対に、あんたは死んだはずだ。お化けじゃないのか?」
「違いますよー、足あるし」
「足のある幽霊だっているだろう.......ああ、どうなってるんだ! 計画が台無しだ!」
「計画?」
「そうだよ、私があの男をけしかけてお前を殺害する計画がー! 整形までしたのに........!」
「嘘、永花ちゃんが真犯人だったんですか!」
「あ.......」
容赦のない腹パンが永花に突き刺さる。
それは響香からだった。
「お前が、聖花を......」
「まあまあ、落ち着いて。こうして生きてるんだしね」
「仕方ない......」
永花と向かい合う。
「どうしてこんなことしたの?」
「お前に、嫉妬してたんだよ、双子なのに、お前だけ良い思いして、私の好きになった人までお前のもので、何もかも持ってるお前が憎いんだよ.......!」
「双子.......ああ、お父さんに妹がいると聞いたことがあります。貴方だったのですね。
でも、人を殺すのは良くないことです。それに、響香ちゃんは誰のものでもありません。響香ちゃんは響香ちゃんのものです!」
「え.......」
「反省して、悔い改めてください。そしたら、仲直りしましょう。姉妹ですから!」
永花が泣き出す。
「お前.............心が広すぎる.......殺そうとしたんだぞ.......」
「辛いことがあるなら、話してください。それが家族というものでしょ」
永花が号泣しだし、ばつが悪くなった響香がそっと家の外へ出る。
「思い悩んでた私が馬鹿みたいだ」
響香はぼそっと呟く。
家の外を、ちょうど人が通りかかった。
それは、永花の持ってきた写真に写っていた殺人の実行犯だった。
「あいつは......!」
急いで追いかけ、肩を叩いた。
「おい、あんた、人殺しただろ!」
「え、は!?」
男はかばんから警棒を取り出した。
「な、なんで、そんな言いがかりを.......」
こんな動揺しまくって、よくバレなかったな。
「知ってるなら、やるしかねー!」
男は警棒を振り上げる。
響香は腹パンで男を仕留めた。
「く、さっき食べた激辛担々麺が胃の中で暴れてやがる.......」
「お前が殺したやつ、生きてたぞ」
「はい?」
そのタイミングで、聖花と永花が家から出てきた。
「あ、襲ってきた人.......!」
「ああ、お化け.......!」
「それに、あんたは、アリバイづくりの協力者さん......!」
「ごめんなさい、私は貴方に、とんでもないことをしようとしてしまった」
「え.......」
事情を説明すると、男は激怒する。
そして、本物の聖花に謝罪して、頭を冷やすと行って去っていった。
「まあ、一件落着だね」
「本当に、そうなのか......?」
かくして、殺人事件は無かったことになった──
至らぬ文章力と構成力でしたが、読んでくれてありがとうございました。




