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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
4 俺たちの戦いはこれからだ

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179 アキラの固有スキル

アキラの仲間たちと合流してアンナとセンが再会を果たせた

ベンケイさんの暴走はあったが落ち着いてこの日の夕食を共にした


アンナとセンは隣り合って楽しそうに話している

こんなに楽しそうなアンナは初めて見た


「そうなんだ、まだミチとは出会えていないのねアンナも」

「うん、センもなのね、無事でいてくれるといいのだけど」

「大丈夫よ、あの子それなりにしっかりしているから」

「そうね、でもぼんやりもしているから心配よ」

「たしかにそこは不安よね、早くパートナーと出会えているといいわね」


序列二位の子はミチというのか

ラインハルトと出会えていることを祈っておこう


「ふう・・・」

「どうしたのアンナ?」

「やっと会えたけど明日にはまたお別れだと思うとね」

「そうか、私たちとは別ルートだものね」


「アンナ、あと数日はここに滞在するからセンと遊んでこいよ」

「お兄さん、いいの?」

「ああ」


サイショノ村の記録も済んでいるし急ぐ旅でもない

やっと再会できたんだから時間を取ってやりたい


「ありがとうお兄さん」

「おじさんナイスね♪ 愛されているじゃないアンナ」


「「そういうのじゃない!」」


「そ、そうなの?」


アンナはパートナーだが口うるさい妹のようなものだ


「勝手に決めたがアキラは急ぐのか?」


「いいえ、こっちも急ぐ旅ではないのでいいですよ

 俺もセンとアンナちゃんをもう少し一緒にいさせてあげたいですから」


「そうか、ありがとう」

「俺はセンを愛していますからね♪」

「バカアキラ! 人前で恥ずかしいこと言うな!」


堂々と愛していると言えるアキラはすごいな、俺にはムリだ

センは照れて怒っているが嬉しそうなのがわかる


そういやハーレムパーティーであることを肯定していたな

他の二人もってことか


「そうだアキラ、やっとFPOプレイヤーと出会えたんだから頼みなさいよ」

「ああ、うん、でもせっかく仲良くなれたのに嫌がられそうだし」


嫌われるような頼み事なのか?


「アンナのパートナーはそんな器の小さい人じゃないはずよ、そうよね?」

「もちろんです、お兄さんはバカだけど器はちょっぴりだけ大きいはずです」


おいこら、ちょっぴりだけとはなんだ、はずってなんだ、バカってゆーな!


「アキラ、言うだけ言ってみろよ」

「なんかすみません」


同じFPOプレイヤーとしてよほどの事でない限り助力は惜しまないつもりだ


「俺の固有スキルなんですがFPOプレイヤーありきなんですよ

 ゲーム時代はプレイヤーしかいないから問題なかったんです

 でもこっちはプレイヤーの数が少ないため役立たずスキルです

 しかも今までプレイヤーと出会えませんでした

 ケンタさんたちがやっと出会えたプレイヤーなんです」


「なんだそのヘンテコなスキル」


遊び人の運の良さでも出会えなかったのか

いや、センとアンナが出会えたんだ、その幸運に引っ張られたのかも知れない


「固有スキル<コピーワンス>、固有スキルをコピーして使用できるスキルです」


「なにそれすごいじゃん」

「でもプレイヤーがいないとコピーできないからこの世界では役立たずです」

「それってこの世界の住人の固有スキルはコピーできないのか?」


「FPOプレイヤーの固有スキル限定です

 一応できるか試したことがあるんですがダメでした」


たしかにそれならプレイヤーがいないと意味がない


「ゲームのときはプレイヤーしかいないから超便利でしたよ

 おかげで遊び人でも討伐できていましたからね」


なるほど、攻撃特化の固有スキルをコピーして使えば討伐できる

しかも遊び人の能力で防御面は完璧だからほぼ無敵だ


しかしこの世界でアキラはプレイヤーと出会えなかった

遊び人では戦えないし固有スキルも無意味状態となってしまった

初日にセンと出会えていなかったら詰んでいたな


「それって勝手にコピーとかできるんじゃないのか?」

「はい、できます、ゲームでは勝手にコピーさせてもらっていました」

「だったら頼まなくても勝手にできたんじゃ」


「この世界は現実です、相手の同意なく勝手になんてできませんよ

 それにどんな固有スキルかわからずにコピーするのは危険です」


マジメだなあ、俺なら勝手にコピーするけど

でもたしかにどんなスキルかわからずにコピーするのは得策ではない


「わかったよ、コピーしていいぞ」

「私もいいぞ」

「わたしも」

「わたしもいいわよ」

「ありがとうございます!」


コピーする前に俺たちは簡単にスキルの説明をする

俺の<決壊死(けっかいし)>、ベンケイさんの<サンドバッグ>、アオイくんの<壊鬼激喰(かいきげっしょく)

サクラさんの<辿り着く場所>、これらをコピーすることにしたアキラ


「<優雅なお茶会>はいいの?」

「俺がくつろいで彼女たちにだけ戦わせてる図ってヤバくないですか?」


うん、その絵面は完璧にヒモ男だな、ヤバいね

サクラさんも納得して苦笑していた


「みなさんありがとうございます、これで俺も戦うことができます」

「よかったわねアキラ」




夕食も終わり、俺たちはそれぞれの部屋へ別れる


アキラが部屋に入る、仲間たちも続けて同じ部屋へ・・・


「アキラ、借りたの一部屋なのか?」

「そうですよ?」


「女子と同室っていいのか?」

「仲間だし恋人だから問題ありませんよ」


「アキラ、何歳?」

「24ですけど?」


7つしか違わないがジェネレーションギャップを感じる

俺はサクラさんと同衾しただけでも動揺したというのに


「お兄さんも同衾しますかあ~♪」 ニヤニヤ


おのれアンナ、まだそのネタでからかうつもりか!


「うるせえ! もう寝る!」


俺は自分の部屋へ飛び込むように入った

そのままベッドインして不貞寝した


アキラは元の世界でもあんな感じだったのだろうか

それともこの世界に順応するのが早いだけなのだろうか

俺もこの世界に順応していくんだろうな、そうすれば・・・




数日滞在することにした俺たちとアキラチーム

それぞれでやりたいことをしてくつろぐことにした


アンナとセンは二人で遊びに出かけていた

やっと会えたんだ、次に会えるのがいつになるのかわからない

俺たちとアキラたちが旅するルートは違うから

だから今は一緒にいたいのだろう


ベンケイさんとアオイくんは相変わらず討伐依頼を楽しんでいる

違うのはサリーが一緒に参加していること

なんかアオイくんと仲良くなっていた


俺とサクラさんは定番の引きこもりだ

アキラとエヴァルスさんも宿屋でくつろいでいた

俺たちと違うのはたまにおでかけしているとこだ


しばしの休暇を俺たちは楽しんでいた

とあることを忘れて

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― 新着の感想 ―
ミチ・アンナイかミチ・シルベかどっちだろう。 いやミチが後に来る可能性もあるしマヨイ・ミチとか…いやそれだと迷子フラグだし…。 なんにせよ3姉妹会えるといいなぁ。
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