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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
4 俺たちの戦いはこれからだ

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174/177

174 第三の男 後編

ダイはプレイヤー序列三位だった

そしてガイド精霊序列三位のセンと契約済み


「それでどうして別行動しているのか話してくれるか?」

「はい」


アンナも落ち着きを取り戻してダイの言葉を待っている


「俺たちはトナリ街からハジメノ街へ荷物を運ぶ依頼を受けました

 受けたのが夕刻過ぎていたので翌朝出発することにしたのですが

 その翌朝に仲間の一人が高熱を出してしまったんです」


「センが熱を出したのですか?」


「いや、俺とセンとあと二人仲間がいるんだ

 そのうちの一人が熱で寝込んでしまった」


ダイとセンの二人だけじゃなかったのか


「その二人もFPOプレイヤーなのか?」

「いえ、その二人はこちらの世界の住人です」


現地人とパーティー組んだのか


「依頼には期日もあるけど、熱を出した仲間を動かすわけにもいかない

 だからどうしようかと迷っていたらセンに俺一人で行けと言われたんです

 でも俺だって心配だから依頼はキャンセルしようと言いました

 そしたらしばかれて」


『あんたがいたってすぐには治らないのよ!

 この子は私たちが看てるからあんたは依頼を終わらせなさい!

 私らのリーダーなんだからしっかり仕事してよね!』


「と追い出されました」 ホロリ


ガイド精霊序列姉妹は厳しいね ホロリ


『動けるようになったらすぐにハジメノ街へ行くわ

 それまではハジメノ街で待っていなさい

 他のところへ行ったら怒るからね?

 私がいなくて寂しいだろうけど我慢しなさいよね

 (私だって寂しいんだから・・・) ボソリ』


「だから俺はみんなが来るまで待機中なんです

 だけど心配で落ち着かなくて依頼でも受けて気を紛らわせようとしました

 ワッフル討伐を選んだのはハチミツが手に入るからです

 俺の仲間たちはハチミツとか甘いものが好きなので」


センはツンデレか?

ていうか仲間たちは甘いもの好きとかもしかして


「ダイの仲間は全員女の子か?」

「よくわかりましたね」


「ハーレムか!」

「はい♪」


いい笑顔で肯定しやがった!


照れて否定したらいじってやろうと思ったができねえ

ここまで堂々と肯定する奴をいじったらただのひがみやっかみ野郎だしな


「ケンタさんだってハーレムじゃないですか」

「いや違うぞ、大事な仲間でそういう関係じゃない」

「そうだったんですね、すみません」


こいつ素直なんだよな、憎めねえ


「それじゃセンはいずれここに来るわけですね」


「うん、もう3日経っているから熱も下がってると思う

 明日か明後日、遅くても3日以内には来ると思うよ

 まあ熱が下がっていればの話だけど」


アンナが俺の方を迷った顔で見る


「俺たちの旅は急がない、俺たちも待とうぜアンナ」

「お兄さん、ありがとう・・・」


会わせてやりたいし、俺もどんな子か見てみたい


「そんじゃ改めて自己紹介だ、俺はケンタ・ウロス

 このパーティー<永遠の混沌(エターナル・カオス)>のリーダーだ」


「カッコいいパーティー名ですね!」


わかってくれるかこの名の良さが、アンナとは大違いだな


「私はベンケイ・ムコウズネ、よろしくなダイ」

「うん、よろしくベンケイさん」


金髪ツインテギャルの姿なのにベンケイという名前に動じないとは


「アオイ・キリガクレです、よろしくです」

「クノイチさんだ! 忍者かっこいいよね、よろしく♪」


アオイくんはかっこいいと言われて照れて喜んでいる


「サクラです、よろしくね♪」

「え、はい、よろしくです」


首をかしげるダイ、他と比べて普通だからだろう


「サクラさんは真名で名乗っているんだよ」

「ああそれで普通だったんですね、キャラネームはなんですか?」

「言いたくない!」


「パンティ・ストッキングっていうんだぜ♪」

「ベンケイちゃーん!」


バシーーーンッ! 「ぎゅふぅぅっ!」


ベンケイさんがあっさりバラす

そしてサクラさんから平手打ちを喰らって後ろの木まで飛ばされた


「サクラって呼んでね、ダ・イ・く・ん♪」 ニッコリ

「はいっ!!」


背筋をピーンと伸ばして大きくお返事するダイくんであった


「もう知っていると思いますが、私はアンナ・イニンです」

「よろしく、アンナちゃん」


「ダイの仲間は来たときにでも紹介してくれよ」

「はい、あ、俺のことはアキラって呼んでください」


「アキラ? 真名か?」

「はい、高橋清明(あきら)が本当の名前です」


「わかった、これからよろしくなアキラ」

「はい、ケンタさん」


俺とアキラは固く握手する


それからポチャたちのことも紹介しておいた

犬好きのようでポチャをモフモフして満足そうにしていた




「ではそろそろメインのワッフル討伐へ行こうじゃないか」

「行きましょう!」


チョコレート平原を慎重に進む

少し進んだところに奴らはいた


姿はお菓子のワッフルと同じ、だがサイズが違う

大きめの座布団を三枚重ねにした大きさだ


動きは遅く、攻撃的でもない

だがこちらが手を出せばもちろん応戦してくる


「けっこういるな」


平原のあちらこちらに点々と鎮座していた

広範囲に散らばっているから一網打尽とはいかない


「手分けして各自討伐していこう」

「でも自己防衛モードには気をつけて下さいね」


ワッフルの自己防衛モード

奴らは命の危機になると生存本能により攻撃に転じてくる

その攻撃方法が少し特殊で気をつけないと大ダメージを喰らうことになる


「では、ワッフル討伐開始!」

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