そうだ、小説を書こう!
その日、私は唐突にそう思った。
思ってしまったのです。
頭の中でならね、何年だって物語を作り続けてきました。
自分好みのストーリーを、自分好みに展開させるのはいつだって楽しいものでした。
それはもう超大作です。
漫画の一番美味しいところだけを取ったような、見せ場が連続する素晴らしい作品です。
妄想するだけならそれで十分でした。
でも、小説を書くとなれば、キャラクターの仕草一つ、瞬き一つさえ、自らタイピングして描写していかなければならない。
それがこんなに悩みが多く大変な作業だとは思いもしなかった。
いや、覚悟はしていたが、現実は遥かに大変だったのです。
ところで早速話は変わりますが、私は基本ゲーマーです。
ゲーム好きな両親の下に生まれ、与えられたゲームでひらがなを覚え、ゲームが趣味の人と親しくなり、ゲームが趣味の人と結婚した主婦です。
ペンネームは思い付かなかったので酒麩にしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
ネーミングセンスisどこ。
ゲームを始めて何年経ったでしょうか。
趣味を同じくする人と結婚してからなんとそれは加速し、毎日起きてから寝るまで、ずっとマウスやコントローラーを握っている日も少なくありません。
そんな日々の中、私はふと思いました。
「小説を書こう」と。
何でだよ、そこは「ゲーム作ろう」じゃないのかよ。
我ながらそう思います。
けれど私は、私の好きなストーリーが綴られた小説を、どうしても自分で読んでみたくなった。
……もう少し本音を言えばゲームを作る技量も、絵を描く技量も、私にはありません。
けれど文字は打てます。
簡単な方へ逃げたつもりはないのですが、突然奮い立ってしまった私は、この衝動を今すぐ形にしたかった。
そしてその媒体として、文字を綴るという手段を選びました。
そういう人がきっと私だけじゃないと、祈っています。
私だけじゃない……よね?
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