第4話「テキストで送りますね」
イヌ
「そうだよね涙」
仮想ネコ
「ただ」
イヌ
「ただ?」
仮想ネコ
「イヌさんがそう思いたい気持ちは理解しています」
イヌ
「……」
仮想ネコ
「そう思いたい気持ちは否定しません」
イヌ
「え」
仮想ネコ
「肯定もできませんが、否定もしません」
イヌ
「……それってつまり……」
仮想ネコ
「……」
イヌ
「実際のネコさんはともかく、仮想ネコさんは、僕のこと好きってこと!?」
仮想ネコ
「話、聞いてました?」
イヌ
「途中、よく聞き取れなくて……」
(すっとぼける)
仮想ネコ
「失礼しました。テキストで送りますね」
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To: イヌさま
From: 仮想ネコ
Subject: 「好き」判定について(暫定)
ご理解いただけるようにメールでお送りします。ご査収ください。
・「ネコはイヌさんが好き」→不明
・「過去の事例から、ネコはイヌさんのことが好きであるという結論」→飛躍
・「イヌさんがそう思いたい」→気持ちはわかる
・「ネコはイヌさんが好きかどうかは不明、でも仮想ネコさんはイヌのこと好き」→妄想
※返信不要です
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イヌ
「読める形にされると、逃げ場がない。
でもネコさんからのメールは嬉しい笑」
仮想ネコさんは、
ネコさん(本物)の性質――
“好きと言わない”を忠実に守っている。
でも。どこか曖昧で、少し優しい。
それが、たまらないほどに本物っぽい笑




