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師父慕う少女、果てに至る物語  作者: 犬山
デュアル・コミュニティ
53/64

47インペリアルガード

 あの事件が終わり、ナタリアは束の間の休息を手にしていた。

 魔導研究所の籍がなくなったせいで、日々のスケジュールが大きく変わった。そのことに対する戸惑いはある。しかし今のナタリアには居場所がある。レヴィがナタリアの上にいて、ナタリアの横にはミックがいる。もうこれだけでも、十分ではないのか。社会的立場、全てを望むのは高望みでないのか。


「お弟子さん?お弟子さん?」


 オデオンの店の二階、ナタリアの部屋。

 ナタリアの護衛として潜んでいたミックが、影から姿を現していた。


「む、すまぬ。なんじゃ?」


「また考え事ッスか?ちっちゃいのに頑張るッスねぇ」


「かっ、体の大きさは関係無かろう!」


「お客さんッス。招かれざる客の可能性もありますけど」


 ナタリアの眉が震えた。ミックの目は冗談を言っている風ではない。


「どういうことじゃ?」


「この家に尋常じゃない気配が近づいて来てるッス。殺気とかは感じられないッスけど」


『見てくる』


 夜の魔術、<超感覚>を発動。ナタリアもその気配をすぐに発見した。

 オデオンの店にやってくる客と言うわけではなさそうだ。余りにも纏う空気が異質過ぎる。剣呑で、巌のように揺るがない。

 金属の擦れる音が微かに聞こえる。

 

「敵なのか?」


「堂々とやってきたことを考えると、身元ぐらいは分かりそうなもんスけど」


「帝国軍人、じゃろうな」


「ヘイルダムさんの知り合いだといいんスけどね」


 ナタリアたちは万が一の際の逃走経路を確認した。窓だけではない。この部屋は屋根裏から屋上まで、抜けられる仕掛けがある。余程の人数に囲まれない限り、大丈夫な筈だ。


 二階の窓から通りを眺めると、件の客人が目視できる。大きな外套で全身を覆い隠し、鎧を目立たないようにしている。腰の脇にある膨らみは、武装の証だ。自然体でやってくる客人からは敵意も殺気も感じられない。

 ナタリアの視線に気付いたのか、客人が此方を見上げた。目が合う前に、慌てて顔を引っ込める。


「な、何者じゃ!?お、恐ろしい目をしておったぞ!?」


「武芸者ッスね……。護衛として情けないッスけど、拙者じゃあ時間稼ぎが精一杯ッス。穏便にいきたいものッスね」


 ミックが物陰に消えた。剣を抜くような事態になれば、存在を知られていないミックは伏兵として動いた方が都合がいい。

 客人はオデオンの店の中に入ってきた。階下で話し声が聞こえる。


「主人、失礼スる。ここに下宿シているナタリアという娘に用があって来た。上がらせてもらうぞ」


「ん、客じゃないなら、店には入れん」


「ふん、慎ましい抵抗だな。」


 見る者全てを切り裂くような、剃刀の瞳。愛や情など、欠片も介さないような、冷血漢。首に巻かれた黒いスカーフはある組織に属する証だ。

 やって来たのは、そんな男だった。


「俺はインペリアルガードだ。隠し立てスると、娘の為にもならんぞ」


「待て!その者は関係ない。わしがナタリアじゃ」


 階段の手すりの影に隠れていたナタリアは、大声を出して客人を呼び止めた。これ以上オデオンに迷惑はかけられない。

 堂々と立つナタリアを見て、客人の男は薄く笑った。


「大シた胆力だ。俺は覚えているぞ、お前の顔を。例の会議以来だな」


 この客人をナタリアは知っている。帝国最強の剣豪――ジェイ。

 幽議会にも皇太子の護衛として同席していたはずだ。ナタリアの記憶が確かなら、道化師にかなり煽られていた覚えがある。

 普段の冷静な彼は、最強の名に相応しい風格を備えている。


「俺は使者だ。何処か話せる場所を用意シろ。さもなければこちらが用意シた場所に引っ張るが?」


「……二階に上がるが良い。声が漏れ聞こえぬようにする術は使える」


「そういえば、お前は夜の属性だったな」


 心配そうにする両者を交互に見るオデオンに頷いて見せて、ナタリアはジェイを連れて自室に戻った。

 背後のジェイは無闇に視線を動かさず、ナタリアの所作を具に観察しているようだった。一流の武芸者、剣豪に観察されるというのは、むず痒いを通り越して恐怖すら感じてしまう。


「……ここに住んでいるのか」


「ああ」


 皇族の護衛、インペリアルガードともなれば、稼ぎもいいだろう。オデオンの店のような帝都の外れでなく、一等地に宅を持てるはずだ。


「いい、住まいだ。暖かい。心がな。お前のような子供が暮らスには一番だ」


 しかし予想に反して、ジェイの口からは暖かい褒め言葉が飛んできた。

 呆気に取られたナタリアは振り返り、彼の顔を凝視する。鉄面皮は小動もしない。


「子供の頃、周りにどんな人間が居るか、というのは大切だ。お前は恵まれている、そう思っただけだ」


 自分勝手に言い放ったきり、ジェイはそれ以上を語らなかった。

 ナタリアの部屋。

 ジェイが部屋に入った瞬間、微かに闇が身動ぎした。ジェイは一瞬表情を険しくしたが、気にしていないとでも言うように首を左右に振った。

 ジェイは外套を脱ぎ、インペリアルガードの鎧を見せつけるようにしながら、席に着いた。既に音が漏れない処置はしてある。


「さて、俺は使者に過ぎん。殿下のお言葉を伝えに来ただけだ。帝城に来い、大賢者の弟子に渡スものがある、とのことだ。一応道中の護衛も任されている。さっさと身支度シろ」


 皇太子が?


『おいおい、弟子ってことが認められたってことかよ』


 そもそも幽議会での結論は、ナタリアが真に大賢者の弟子であるかどうか、実力を見極める、というものだったはずだ。術式の開発もそのための手段に過ぎなかった。幽議会の枠組みが消滅した以上、己を認めさせるために一からやり直しかと思ったのだが……。

 無意識に唾を飲み込んだ。


「わしが弟子だと、……認められたのか?」


「俺は使者だ。殿下の御心は分からん。だが、悪い知らせでないことは確かだ」


「分かった。すぐに参上する。ついては主であるヘイルダム・ダールクヴィストに連絡だけは入れておきたい」


「ふむ、どこにいる?」


「衛兵の詰所じゃろうか」


「なら、寄って行くぞ」


 あっさりとレヴィとの連絡が認められた。罠の可能性はますます低くなった。ナタリアは彼について帝城に赴くことにした。

 表ではジェイが睨みを利かし、裏ではミックが目を光らせてくれる。トラブルに巻き込まれることなくナタリアたちは、帝城の裏門に到着した。


 ここに来るのは久しぶりだ。ナタリアは感慨に耽りながら、城の外観を眺めた。帰ってきた、というわけではないが、どん底の状態から這い上がることはできた。もうナタリアが白い目で見られることはない。嫌な記憶を塗り潰すのは、確固たる自信と自負だ。ささやかながらも積み上げてきたものがあるから、気後れせずに立ち向かえる。


「行くぞ。あまり人に見られたくない」


 ジェイに従って城内に足を踏み入れる。不思議と人通りが少ない道を選んで、奥へ奥へとジェイが足早に歩いていく。小走りになりながらナタリアはその後を追いかけた。

 たどり着いたのは謁見室のような公式の場所ではなく、質素な内装のこじんまりとした一室だった。中で待ち構えていたくたびれた男性が、席に座るように促した。


「今日は突然呼び立ててしまったね。ジェイのエスコートに不足はなかったかい?」


 初老の男性――皇太子の顔は、ナタリアも覚えていた。あの幽議会でも一番良心がある人格者に見えた。あまり警戒せずに、ナタリアは皇太子の正面に座った。畏れ多いという気持ちは、ほとんどなかった。


「はい、殿下。ナタリア・ファーレーンで御座います」


「……そう畏ることはないさ。わざわざこうやって非公式な場を用意した甲斐が無いからね」


 皇太子は隈の浮かんだ目元を笑い緩めた。


「よく出来た子だ。大賢者もいい弟子を持ったものだ」


「……!それでは!」


 大賢者の弟子。それはナタリアが求めて止まない地位であり、目標とするものである。それが皇太子の口から飛び出して来たことは、ナタリアにとって福音でしかない。


「ん?あぁ、違う違う。ぬか喜びさせてしまったかな。あくまでここは非公式な場所だ。幽議会とはなんの関係もないものと思って欲しい」


『……支配者の側が、ガキの顔も名前も知らないなんておかしいと思ってたんだ。得体の知れないガキを軽々しく城の奥に入れられるか。大賢者の弟子だという裏付けは取ってるんだろうな』


 皇太子はナタリアの味方ではないかもしれない。しかし皇太子は真実を知っている。そのことが分かり、ナタリアは安堵した。


「はい、お心遣いに感謝します」


「聡い子だ。賢者制度が世襲制でないことは知っているね」


「はい」


「今の君を彼の後継者にすることはできない。かといって、本物の弟子である君を蔑ろにするつもりもない」


 優しげな微笑。ロマンスグレーが日光を浴びて、キラリと光った。


「魔導研究所から追い出されたと聞いたよ。あてがなければ、うちに来るといい。インペリアルガードの席は一つ空けておくから」


 絶句した。皇太子直々の近衛への招聘。これほどの待遇に預かる幸運は、人生で二度とないだろう。ナタリアがすぐに返事ができなかったのも無理はない。


「まぁ、君はまだ幼い。見習いという形式になるがね。いくら実力主義でキャリアを問わないインペリアルガードの歴史でも、九歳の娘というのはちょっと前例がないからね。間違いなく最年少記録を樹立するだろう」


『……まさか、例の魔法陣がばれたのか?』


 あまりに好都合な展開は、かえって疑心が湧くものだ。

 ”声”が不安げに呟いた。ナタリアは今、大きな秘密を二つ抱えている。自らの体内に宿る属性の秘密と、魔法陣についての機密である。そのどちらもが、絶対に広まってはならない類の秘密である。秘密を知るのは、”声”を除けばレヴィとミックだけ。誰にも知られないように、気を付けていたはずだが……。


「突然こんなことを言われても、困ってしまうかな?本来なら、君の主である紅雀隊の彼女に話を通すのが、筋なのかもしれないけどね。知っての通り、軍は今大変な時期だから」


 皇太子の柔和な表情からは、なんの悪意も読み取れない。ナタリアの意思が揺れる。なにしろ名誉なことには違いない。一歩間違えば、ナタリアはここであっさり転んでいたかもしれない。しかし、”声”の漏らした不穏な呟きが寸前でナタリアを思い留まらせた。


「こ、光栄です。ですが……」


「返事は後で構わないよ。ゆっくり考えてくれ。適材適所という言葉もある。君は荒事向きではないようだしね。――それで、君を呼び付けた用件はもう一つあるんだ」


 皇太子が桐箱から取り出したのは、一通の書状だった。

 何処と無く既視感を感じるのは、その箱の材質が師父様の使っていたものと同一だからだろう。


「君宛の遺言状だ。悪いが中身は先に検めさせてもらった。馬鹿な貴族から取り戻せたから、一番に君に渡したかったんだがね。まあ、大人の事情さ」


 机の上を滑らせるように、ナタリアの前に遺言状が運ばれる。

 これは――


「あ、ありがとうございます!」


「本来持つべき人間の手に渡っただけさ。大賢者が最期に遺した言葉だ。よく噛み締めて読むんだな」


 促されて、震える手で書状を開く。

 懐かしい文字が瞳に映った途端、涙が堪えきれなくなった。

 求め続けていた物。大賢者の遺産の中でも、明確にナタリアに個人に託された唯一の物。幽議会で結果を残して手に入れるつもりだったご褒美を、突然渡されナタリアは殆ど呆然としてた。

 無意識に読み、無意識に涙した。

 書かれていた文は短く、文字は震えていた。病床の師父様が最期に遺した物。ただそれだけで、心が痙攣する。まぶたが熱くなる。

 師父様の生きていた証なのだ、この書状は。


――ナタリアへ。

――独り立ちするまで、面倒を見てやれなくて済まぬ。

――稀有な才覚を持つお主に残せるものはあまりに少ないが、わしから一つだけ忠告を送ろう。

――”根源”を探ってはならぬ。


 皇太子はナタリアの様子をじっと観察していた。

 ナタリアの涙は止まることがない。書状が汚れないように、必死で目元を拭い続ける。


「偉大な方だった、彼は。彼に才覚を認められるような人材を放置するほど、帝国は愚かではないよ」


「はいっ……はいっ……」


 呼吸が苦しい。ナタリアは胸を抑えて、動悸を止めようとした。


「……色々なことを一度に話し過ぎたかもしれないね。一度、一人で落ち着いた方がいい。ジェイ、帰り道の護衛もやりなさい」


「承知シまシた」


 ナタリアを慮ってか、取り決め通りなのか。往路と同じく、ジェイに連れられてナタリアはオデオンの店に送り返された。帝国最強の剣士の護衛である。トラブルに巻き込まれることもなく、ナタリアは無事だった。

 オデオンはナタリアの帰りを玄関で待っていてくれた。

 言葉少ない彼は、大丈夫か。とだけしか言わなかったが、その気遣いの一言だけでナタリアの心は暖かくなった。涙もろくなっていたせいか、またも目元が熱くなる。

 傍らに立っていたジェイが、


「良かったな。大事にシろ」


 聞こえるか聞こえないかの小声で呟いて立ち去っていった。

 

 オデオンと一緒に食事をとった後、二階の部屋に戻る。

 自室の寝台に腰を下ろしたナタリアは、どさりと背中から倒れこんだ。


「……聞いておったな」


「ご主人様を守るためッスからね」


 影からミックが現れる。皇太子との会談ともなれば、警備も厳しかったことだろう。


「そこはインペリアルガードの皆さんにちゃんと同意は取ってるッスよ。部屋の中にはいれてもらえなかったッスけど、すぐ外で待つことは許可されたッス」


「そうか、ちゃんと許可をとっておったのか。お主、そんな器用な真似もできたのじゃな」


「いやいや、拙者は記者ッスよ?むしろ交渉事とか、そっちの方が本領ッスよ」


 大げさに首をすくめたミックは、自分用の飲水を用意して、勝手に飲み始めた。


「……お主、もうはぐらかすつもりはあるまいな?忘れておらぬぞ。”根源”について、以前話を誤魔化したこと」


「確かに拙者には、ご主人様に話してない事があるッス。でも、大した話じゃないんスよ。それに、爺さんの遺言を無視するつもりッスか?”根源”を探らないように言われたッスよね?」


「やはり、何か知っておるのじゃな」


 さらなる追求をするかどうか、迷う。遺言の件については、ミックの主張も尤もだったからである。

 ”根源”に到達した師父様は、魔術師として一段上のステップに到達し、当代随一の魔術師になったのだ。明らかな成果があるというのに、師父様は肝心の”根源”なるものの内容を口外しなかった。それは愛弟子のナタリアであっても、例外ではなかった。

 ”根源”の意味や中身など見当もつかない。ナタリアでさえ知らないことを、ミックは知っている。少し妬ましく思った。


「……」


「深くは探らぬよ。じゃが、概要だけでも知っておかねばな。形も色も知らぬ物に近付くな、と言われても警戒のやりようがないかのぅ」


「……」


「命令じゃ、話せ」


 ミックは夜の魔術で周囲の気配を探っているようだった。耳目を気にしているのだ、と分かったナタリアは戸締りを再度確認した。

 入念に確認してから、ようやくミックは重い口を開いた。


「”根源”が具体的に何なのかまでは、拙者も知らないッス。形も色も、いや物であるのかどうかさえも、知らないただ、知っているのは場所だけ。荒野の奥深く、人が踏み入れない奥地にある危険地帯――場所は言えないッスけど、そこに根源はあるみたいッス」


「行っては駄目ッスよ?まぁ、行こうと思っても無理なんスけどね。これが爺さんの遺言というのなら、お弟子さんは言付けを守って欲しいものッス」


 疑問は残るが、ミックが知っていたのは、怪しい場所だけらしい。具体的な話は何一つない。根源とは、場所なのか、物なのか、人なのか、それとも境地なのか、魔術であるのか。それ以上の話は聞くことができなかった。


『……目標の一つは期せずして達成してしまったな』


 その日の夜。寝台の上に寝転ぶナタリアに”声”が話しかけて来た。


『インペリアルガードねぇ……。皇帝を守る近衛か?』


「そうじゃ。上十二衛が帝都の守護者だとすれば、インペリアルガードは皇帝の守護者じゃよ」


『どーすんだ。あの会議の時にこういう浮いた話が出てこなかったってことは、だ。お前の努力が認められたと考えることもできるだろう』


 幽議会の時には、ナタリアの味方はほとんどいなかった。あの時と何が変わったか、と言えばナタリアが生み出した実績に他ならない。

 <循環盾>の正式なお披露目はしていないが、耳聡い者ならば新術式の概要くらいは掴んでいても不思議ではない。

 あるいは例の魔法陣の件なのか。


「……複雑じゃな。認められるために、必死にやってきたはずなのに。この申し出を受けるのは、何か違う気がする」


『プライドか?生活のゆとりができて、欲が出てきたか?』


「それを言われると耳が痛いがな……。掌を返されて、戸惑っているだけなのかもしれぬ。潔癖すぎるのじゃろうか?」


『いんや、むしろ冷静過ぎて怖いくらいだがな。リップサービスに騙されていないのは、素直に褒めておくぜ。まぁ、幽議会の話し合いが消えたってことは、目的のための新しい手段を探さなければならないってことだ。今日の話は選択肢の一つとして、よく考えた方がいいな』


 何しろ突然のことだ。ナタリアも”声”も、皇太子の招聘に乗り気ではなかった。

 インペリアルガード。皇帝の近衛。業務内容としては、上十二衛と似たようなものだ。警護の任を果たすだけ。

 総数が少ない分、実力者が多く少数精鋭らしい。もっとも、第二魔術師団ほど極端ではないようだが。

 インペリアルガードは上十二衛と違って、業務が限定されており、一般への露出は少なく、知名度も低い。皇族の安全を守るために、命さえ投げ出さねばならない。そんな任務、果たして自分に務まるのか。甚だ疑問だった。

 悶々としながらナタリアは寝台の上で、月を眺めていた。

 寝台の裏に隠された魔法陣は、作成から”一ヶ月以上”が経過した今でも、まだ煌々と魔力を宿し、脈打っていた。


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