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神メンテで最強の美女ゴーレムに溺愛される追放錬金術師 ~俺を見下した勇者パーティーは『金メッキの呪い人形』で勝手に自滅中~  作者: さらん


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第60話 海都のサプライズと、熱砂への旅立ち ~極上のお弁当箱を持って、いざ砂漠へ~

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


 大水泳大会とシンクロナイズド・スイミングの大熱狂から数日が過ぎた。

 俺たちは、極上の海鮮グルメとバカンスを堪能した港町『ポート・セルリア』に別れを告げるため、朝の市場で最後の買い出しを行っていた。


「よし、干しエビに海藻の塩漬け、それからマリン・レモンのシロップ漬けも樽で買っておこう」

「ご主人様、そんなに買い込んでどうされるんですの? 私たちのアイテムボックスは、すでにタコやヤドカリでいっぱいですわよ?」


 アミィが不思議そうに首を傾げる。俺はニヤリと笑って、地図を広げた。


「次の目的地が決まったんだよ。……ここから海岸線沿いにいくつか港町を経由して、一気に内陸へ向かう。目指すは『砂漠のど真ん中にあるダンジョン』だ」

「さ、砂漠!? 暑くて乾燥した、あの砂漠ですの!?」

「ああ。まずは中継地点になる近場の『オアシス』を目指す。だから、塩分補給と保存食、それに大量の『水』が必要になるってわけだ」


 海から一転、今度は灼熱の砂漠。

 極端な環境変化だが、それこそが旅の醍醐味だ。未知のスパイスや、過酷な環境で育つ砂漠特有の魔物(食材)への期待に、俺の胸は高鳴っていた。


「……マスター。……砂漠、干からびちゃいますぅ……」

「……お肌、カサカサになっちゃう……」


 新しく仲間になった双子のパールとコーラルが、絶望したような顔で俺の白衣の裾を掴む。

 俺は苦笑して二人の頭を撫でた。


「心配するな。お前たちには俺が作った『水膜のペンダント』があるし、ビークルの中は常に快適な温度と湿度に保たれてる。砂漠のど真ん中でも、極上のオアシス気分を味わわせてやるさ」

「……本当ですかぁ……?」

「……なら、行きますぅ……」


 買い出しを終え、愛車のビークルを停めてある中央広場へと戻る。

 だが、そこには異様な光景が広がっていた。


「……ん? なんだ、これ」


 広場には、ギルドマスターのドーメイド族長・バルバロッサをはじめ、マーメイド、エーメイド、アキュノイドなど、港町の全住人が集結していたのだ。


 しかも全員、なぜか背中に何かを隠すようにして、ニヤニヤと笑っている。


「ガハハハッ! 遅かったな、陸の英雄殿!」

「バルバロッサさん。どうしたんだ、この見送りの大群は」

「決まっておろう! ワシらの海を救い、最高の祭りを一緒に盛り上げてくれた恩人たちが旅立つんじゃ! 手ぶらで帰すわけにはいかんじゃろうが!」


 バルバロッサが合図をすると、群衆がサッと左右に道を空けた。

 そこにあったのは、巨大な氷の彫刻のような……いや、冷気を放つ美しく巨大な『魔氷の宝箱』だった。


「こ、これは……?」

「ドーメイドの職人が氷結石を鍛え上げ、エーメイドの魔術師が『絶対保冷』の結界を張った、特製の『深海アイスボックス』じゃ! 中には、この海都で獲れた最高の海産物(幻影伊勢海老、大トロ、特大ウニなど)がギッシリ詰まっておる!」


 バルバロッサが自慢げに胸を張る。


「次に砂漠へ向かうと聞いてな! 灼熱の熱砂の中でも、これなら絶対に腐らん! 砂漠のど真ん中で、キンキンに冷えた海鮮丼を食ってくれ!」


 その言葉に、俺は思わず目頭が熱くなった。

 ただの宝石や金貨じゃない。「旅先の環境」と「俺の食への執着」を完璧に理解した、錬金術師にとってこの上ない最高のプレゼント(お弁当箱)だった。


「……最高だ。あんたたち、本当に粋なことをしてくれる」

「えへへー! お魚いっぱいだー!」

「素晴らしいですわ! これで砂漠でも優雅なディナーが約束されましたわね!」


 ルビィが宝箱に抱きつき、ダイヤが優雅に拍手をする。


 俺は深々とバルバロッサと町民たちに頭を下げ、ゴルドに指示してその巨大なアイスボックスをビークルの荷台(拡張空間)へと積み込んだ。


「ありがとう、みんな! この海の味は、砂漠で最高のスパイスにするよ!」

「おう! またいつでも遊びに来いよ! 次はもっとでかい魚を用意しておくからな!」


 俺たちがビークルに乗り込むと、広場を囲んでいた水棲種族の魔術師たちが、一斉に天に向けて魔法を放った。


 ザバァァァァァァッ!!

 海水が空高く巻き上がり、太陽の光を受けて七色に輝く『巨大な水のアーチ(虹)』が、港町から海岸線の街道に沿って架けられた。

 最高のサプライズと、あまりにも盛大すぎるお見送りだ。


「出発だ! 海岸線をぶっ飛ばすぞ!」


 ブォォォォォォンッ!!

 俺がアクセルを踏み込むと、ビークルは虹のアーチをくぐり抜け、美しい海岸線のハイウェイへと飛び出した。


「わぁーっ! 海がキラキラしてるー!」

「……みんなぁ、バイバァイ……」

「……またねぇ……」


 窓から身を乗り出すルビィと、少し名残惜しそうに手を振るパールとコーラル。

 バックミラーには、いつまでも俺たちに手を振り続ける港町の人々の姿が映っていた。


 右手に美しい海、左手に緑の山々。

 潮風を受けながら、俺たちはいくつかの小さな港町を巡る海岸線のドライブを楽しむ。

 そして、この潮の香りが尽きる頃……景色は一変し、全てを焼き尽くす「熱砂の世界」が俺たちを待っている。


 目指すは砂漠のオアシス。

 海都の絆(極上の海鮮)を胸に、錬金術師たちの新たな旅が、今、フルスロットルで幕を開けた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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