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第七話 オレの城は悪くない
中は、広かった。
おそるおそる空いた扉を通り抜ける。
オレはすぐには入らない。一歩。止まる。匂いチェック。
家具の下。壁際。高いところ。
ジャンプ――失敗。「今のは想定外」
何か下に落ちる音がしたが、オレには関係ない
毛布を見つけた瞬間、体が勝手に丸くなった。反則だ。これは反則級にあったかい。
アニキは離れた場所で座り、静かに言った。「……たま、だな」
短い。呼びやすい。悪くない。
オレは返事の代わりに、しっぽを振ってやった。
中は、広かった。
おそるおそる空いた扉を通り抜ける。
オレはすぐには入らない。一歩。止まる。匂いチェック。
家具の下。壁際。高いところ。
ジャンプ――失敗。「今のは想定外」
何か下に落ちる音がしたが、オレには関係ない
毛布を見つけた瞬間、体が勝手に丸くなった。反則だ。これは反則級にあったかい。
アニキは離れた場所で座り、静かに言った。「……たま、だな」
短い。呼びやすい。悪くない。
オレは返事の代わりに、しっぽを振ってやった。