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少子部栖軽の話

 前回は日本霊異記の最初の登場人物である少子部(ちいさこべ)栖軽(すがる)の話が出て来たので、もう少しだけこの少子部(ちいさこべ)栖軽(すがる)の話を追っていきましょう。

 少子部(ちいさこべ)栖軽(すがる)は、雷を捕まえたという話のほか、日本書紀ではこのような話も伝わっています。雄略天皇の6年3月7日の条に、養蚕を始めようと思った雄略天皇が、蜾贏(すがる)に蚕を集めるよう命じたところ、間違って嬰児を集めてきてしまったとあります。そこで天皇は集めた嬰児を育てるように命じた上で、少子部(ちいさこべの)(むらじ)という姓を賜ったということです。

 もう少し調べていくと、多神宮注進状という文献があって、そこに多氏の系譜があり、蜾蠃(すがる)が多武敷の子で多清眼の弟とされているそうです。多氏というと、古事記を献上したとされる(おおの)安万侶(やすまろ)がいます。少子部(ちいさこべの)(むらじ)蜾蠃(すがる)がその祖先ということになるみたいですが、その古事記には蜾蠃(すがる)の話はでてきません。雷を捕えたという強烈なエピソードをもっている蜾蠃(すがる)の話が古事記で紹介されていないというのは何とも不思議な感じがします。

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