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東国の蘇我

 本日終結の天平のファンタジア第3章では、主人公オビト君の異母妹という設定のヒロヨ皇女に登場してもらいました。ヒロヨ皇女のモデルが高円広世で、その母親は石川刀子娘であり、石川氏の出自で、石川氏がもとは蘇我氏であったことは、すでに説明しています。

 今回は、その蘇我氏にちなんだ神社として千葉県千葉市に蘇我比咩神社があることを紹介します。蘇我比咩神社は、社伝では、日本武尊命(やまとたけるのみこと)が東国遠征の途中に船で海に出た際、暴風雨に遭って、同乗した弟橘姫が5人の姫と一緒に海中に身を投げたところ、このうちの1人の蘇我大臣の娘だけが助かったということです。後の応神天皇が蘇我一族をこの姫が打ち上げられた海岸周辺の国造(くにみやつこ)とし、その蘇我一族が建立した神社が蘇我比咩神社なのだそうです。蘇我一族は、もともと「春日神社」「比咩神社」を守護神としており、その両神社の分霊をいただているそうです。

 関東には、この例だけでなく、ところどころで蘇我氏の顔が出てきます。例えば鎌倉時代の有名人、曽我兄弟は相模国出身のようです。小田原のあたりに、曽我荘という場所があったそうです。

 ところで、日本書紀によれば、日本武尊命(やまとたけるのみこと)は相模国から上総国(千葉県)へ海を渡っていこうとしたときに、暴風雨に遭って弟橘姫を失ったそうです。この伝説の起点(相模)と終点(上総)の両地点に、蘇我氏を思わせる事象が残っているというのは、不思議なことです。

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