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天平時代に藤原不比等は外せない
藤原不比等は生誕西暦659年、死没西暦720年、平安時代まで続く藤原氏の礎を作った人物として、歴史創作では良くも悪くも人気が高い人物です。
父親は、かの大化の改新(最近では乙巳の変と言うみたいですね)で一躍名を上げた藤原鎌足(中臣鎌足)で、これだけ聞くと、さぞ御曹司であるかのように聞こえますが、中臣氏の主だった者は、後の壬申の乱で、勝ち組の天武天皇ではなく、負け組の大友皇子の側についています。このため、決して若くして将来を嘱望されていたものではなかったようです。
藤原不比等には、いろいろな伝説があります。そのうちの一つに、天智天皇のご落胤という伝説があります。また、竹取物語に出て来る車持皇子というのが藤原不比等をモデルにしているとも言われていますね。
天平のファンタジアでも、もちろん、フヒトが登場します。その位置付けについては、ここでは書けない色々な設定があるのですが、それは読んでみてのお楽しみということで。