【当面更新休止中・創作のネタ作りなど】日本古代史は謎がいっぱいファンタジー ▼ 天平のファンタジア拾遺集

オビト皇子の父親は？

　天平のファンタジアの主人公、オビト君の父親のカール帝は、文武天皇がモデルです。

　天平のファンタジアは、プレリュード編（ここほれキヨミハラ学院）の時代でも西暦７０９年であり、文武天皇の没年が西暦７０７年であることから、天平のファンタジアシリーズには登場しにくい人物です。

　文武天皇の諱(いみな)は珂瑠(かる)または軽《かる》です。ゆえに、本作ではカール帝として紹介させていただきました。天平のファンタジアのネーミングは、そんなものです。

　文武天皇は、西暦６９７年、先代の持統天皇より譲位されて即位しました。文武天皇は西暦６８３年生まれなので、当時１４歳だったのではないでしょうか。一部で「当時１５歳」という記述があるのを見かけたのですが、旧暦新暦で微妙に年齢の数え方が違うのかもしれません。

　慶雲４年（西暦７０７年）１１月１２日の条に、倭(やまと)根子(ねこ)豊祖父天皇《とよおじのすめらみこと》と諡(おくりな)されています。